2019.06.10
「就職先の園を選んだ決め手は?」保育学生が知りたい保育現場のホンネ~後半編~《第1回ほいっくま女子部レポート》
2019年5月12日に開催された、保育ひろば主催のイベント「第1回ほいっくま女子部」♪
ほいっくま女子部とは、保育に関わる女性たちの交流イベントです! 前回は、実施後のアンケートで「非常に参考になった」と大好評だった座談会前半の様子をご紹介しました♪
そんな前回に引き続き、今回は座談会〜後半編〜をお送りします♪ 座談会後半も、現役保育士さんの就職先を選んだときの話や、子どもを集めるときのポイントなど保育学生さん・若手保育士さん必見の内容になっています♪
『保育園、幼稚園、こども園など、どこを就職先に選べばいいの?』
後半編まず最初の質問は、『保育園、幼稚園、子ども園など、どこを就職先に選べばいいの?』です!
最近はこども園が増えてきている背景があったり、色々な施設形態が増えてきてどこの園を選べばいいか悩みますよね…。
そもそも、先輩保育士さんたちはどういった経緯で今の園を選ばれたのでしょうか?
Mさん「私は自分が子どもの頃、保育園通いだったから、幼稚園のことが正直わからなかったんだよね。だから実際に実習で幼稚園やその他の保育施設などに行ってみたよ! そして実習に行ってみた結果、一番保育が楽しいと感じたのは保育施設だったかなあ。 園選びに迷ったときは、そもそもなんで保育士になりたいのかと改めて考え直した! 私は子どもの成長を見たいと思ったのがきかっけだったので、一番子どもの成長を見れるような園で考えていたかなあ。 幼稚園は、個人的に残業が多かったり大変なイメージがあったので保育園にしました!」
Kさん「私の場合は実習でそれぞれの経験をしてみたよ。結果たまたま行った幼稚園が自分には合わないと感じたかな。幼稚園や保育園それぞれの園によってそれぞれの良さがあるから、実際に働いてみてそれぞれの違いを理解して決めればいいと思う。」
先輩保育士さんの多くは、実際に幼稚園や保育園などの施設ごとの違いを実習で体験することで、自分の理想の保育像にマッチしているか確かめるそうです!
実習を通して実際にそれぞれの園で働いて経験してみることで、初めてわかることがあるのではないでしょうか。
また先輩保育士として座談会に参加してくれた現役保育士さんたちもご自身の体験をお話しして頂きました!
Mさん「私は幼稚園で3年と保育園で2年働いているよ。 最初の幼稚園は、マンモス幼稚園で規模が大きかったのもあってか、体育会系の雰囲気があって、後輩いじめじゃないけどイメージは厳しいバレー部みたいな感じだった。 例えば、先輩にはドアを開けさせちゃいけないとか、荷物をもたせちゃいけないとか…。 またクラスは1人で子どもたちをお世話しなきゃいけないから、残業も多かったかな。 一方で今働いている保育園はシフト制なので、時間になったら上がりやすいところがいいところかも。 幼稚園時代は学年会議を第一優先で出席しなければいけなかったり、お昼もみんなと食べなきゃいけないルールがあって、自分の休憩時間がなかったんだよね。」
Hさん「私は就職はもともと希望していたとこじゃなくて、採用してもらえると思ったところに決めた! そこは自分の友達に影響されて就職先に決めたので、実際に働いてみるとギャップもありました。例えば、子どもに対しての考え方が違ったり、先輩が帰るまで帰れないこともあったなあ。 通勤も1時間に1本しかないような森の中で自転車と車がNGだったりと条件は合っていなかった。(笑) 通勤も含めて慎重に就職先を決めた方がよかったなあ。」
働き方・条件は園によってそれぞれなので、事前に実習に行ってみたり、事前にできる限り情報を調べてみることが大切なようです!
『就職先の園を選んだ決め手は?』
保育方針・給与・交通条件…。 自分が勤務を希望する園ですべて理想通りというのはなかなか難しそうですよね…。
万が一すべて理想が叶わないとしたら、何を取捨選択するべきなのでしょうか?
実際に先輩の現役保育士さんたちはどんな決め手で園を決めたのか、学生さんから質問を頂きました!
Mさん「最初に園を選んだときは、給与を見て決めてたかなあ。でもその後1、2年経ってから考えると給与よりも日常の保育のことのほうが重要になってくるので、働き続けるためには保育理念が自分に合っているかなどの部分をしっかり見るのも大切だと思う。 学生のうちは、あんまりよく知らなくて給与と条件、保育の理念を一応みて見学に行って決めたけど、株式会社だと本部は同じことを言っていても、園によって雰囲気が全然違うとかありえる。 園の園長が変わって、保育のやり方がガラッと変わったこともあった!」
現役保育士さんによると、就職先の園を選んだ決め手は給与など勤務先を決める前にわかる条件面で選んだ方が多かったです。
しかし、株式会社など大手の園になると、本部で掲げている理念が各園まで浸透していないこともあるようです。
その場合自分が働く園は実際に入ってみないとなかなかわからないこともありますよね。 働かないとわからない部分に関して、実際はどうなっているのか、面接など園訪問した際に確かめてみるのがいいのではないでしょうか。
そうして情報を収集した後、どの条件を取捨選択するのか周囲の人に相談しながら決めれるといいですね。
『子どもを集めるときにやっていることはありますか?』
座談会最後の質問は、『子どもを集めるときにやるものはなんですか?』でした!
確かに学校の授業では、“子どもたちの注意をもらう際自分の武器になるものを持っていた方がいい”と教えてもらうこともありますよね。
実際に現場で働く先輩保育士さんたちは普段どういった手法で子どもたちの注意を集めているのでしょうか?
Mさん「私はピアノが苦手だったから、他で頑張ろうとしていたよ。そのうえで自分の得意なものが1つでもあればいいけど、もし思いつかないなら他の先生がやっているのを見て学んで、どんどんマネしていくのがいいと思う! 最初は先輩保育士さんがやっていることをマネして、次第に自分のものにしていけばいいと思うよ。でもちゃんと見てないと、マネしているつもりでも子どもたちが集まらないことも! そういう場合は先輩保育士さんにどうやっているのか聞きに行けばいいと思う!」
Kさん「たしかに先輩の方法をマネしていくことはいいことだと思う! 自分でこれならできるという手遊びとかを覚えておくのももちろん大切だけど、私は学生の時の授業で使ったものは全部保育の場で使えると思った! 私は学生の時授業で作ったパネルシアターとか製作とか全部捨てちゃったけど、もったいなかったなあ。」
子どもたちを集めるコツは、実際に働き出してから先輩たちのスキルをマネしていくことがおすすめだそうです♪
やり方がわからない場合は先輩にアドバイスを聞きつつスキルを付けていけるといいですよね。
最後に
座談会の内容はいかがでしたでしょうか?
徐々に場の雰囲気も和やかになっていき、色々なお話しをお伺いすることができました♪ 座談会に参加してくださった皆さま本当にありがとうございました!
保育ひろばでは、今後も保育に関わるみなさんに参考にしてもらえたり、楽しんで頂けるイベントを企画していきます(/・ω・)/♪
今後の保育ひろばのイベントもお楽しみに!
◇前半戦のレポートはコチラ
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記事公開日:2019.06.10
記事更新日:2021.08.03