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2019.08.30

【例文つき】初めてでもわかりやすい「保育所児童保育要録」の書き方やポイント

【例文つき】初めてでもわかりやすい「保育所児童保育要録」の書き方やポイント

masako Masako 
 幼稚園教諭、保育士資格あり
 幼稚園・保育園・児童支援で働いて
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た。 自分の経験を活かして
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保育園で1番上となり、来年は小学校へ進学する年長児クラス。
年長を担当する先生は、日誌や指導案の他にも「保育所児童保育要録」を記入します。

これは、小学校の先生に子どものことを知ってもらい、引き継いでもらう大切な書類です。
ただ年長の先生になったことがない場合、「初めて書くのでどのように書いたらいいのか…」と悩みますよね。

今回は元保育士だったわたしが、「保育所児童保育要録」の書き方や抑えておくポイントを紹介します。
これを見たら書くべき内容も明確になるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  (600 × 238 px)

 

保育所児童保育要録とはなにか?

そもそも「保育所児童保育要録」とは、保育所から小学校に送付されるもので、子どもの成長や配慮してほしいことなどを書く大切な書類です。
これから引き継ぐ先生がその子どものことを知る、子どものこれからの育ちや教育を支える資料となります。

その子どもが保育所での生活を通して、どのように成長し育ってきたかの過程を振り返り、共有することでその子どもへの理解を深め次の先生に繋げます。

 

保育所児童保育要録が変わった点

保育所児童保育要録は平成30年3月に改正されました。変わった点をご紹介します。

養護と教育に関する事項が一体化した

これまでは保育所児童保育要録では、養護と教育に関する事項が別の欄で記入されていました。
しかし現状の保育現場では、養護も教育も一体的に一緒に行われるため、書きやすくなるように記入欄が統合されました。

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の追加

よりわかりやすく要録が書けるように、小学校との連携を図るために加われた資料です。
ただこの10の姿の全てを書かないといけないわけではありません。

過去の要録は、「以前はこんな姿でこのように指導や配慮をして、こんな姿に育った」という書き方でした。
しかし今回は書き方が変わって、この10の姿を踏まえつつ、「以前はこんな姿でこのように指導や配慮をして、こんな姿に育ちつつある」ということを書きましょう。
ポイントとしては成長した過去形はいりません。これからのことを書きます。

参考:保育所児童保育要録に記載する事項

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保育要録を書く5つのポイント

要録は小学校の担任の先生が、引き継ぐ子どものこと知るのにとても大切な書類です。
どんな子どもなのか、何に配慮すべきか、絶対に引き継いでおかないといけないことは漏れずに記入しましょう。

1.保育園での生活を通して、総合的な子どもの発達の姿

子どもの総合的な良さや全体像が伝わるように、また発達に著しいものを記入し小学校でも引き継ぎやすいようにする。

2.成長した良い点も具体的に書く

その子どもの長所や良い点も記入し、保育の過程を振り返りどのように発達しているのか記入する。

3.来年度の先生に絶対に引き継いでほしい、配慮してほしいことを書く

子どもの成長を促すために、保育所から小学校に引き継いでほしい配慮などもわかりやすく記入する。

4.これから育ってほしい姿

これから子どもたちがこうなってほしいという姿を、10の項目を参考に記入する。
その子どもの可能性を保育所から小学校へ受け渡す。

5.誤字脱字に気をつける

大事な書類なので、念入りに誤字脱字の確認をしましょう。

 

保育要録の例文・書き方を紹介

保育要録の参考例文を紹介します。
具体的にわかりやすく書くために日頃から気になったことはメモしておきましょう。

最終年度の重点

友達と遊びや生活で関わり、主体的に行動し充実感を味わう

(※年度始めに決めた長期の見通しで設定したもの)

個人の重点

友達との遊びを通して、相手を思いやり一緒に遊ぶ楽しさを感じる

(※子ども1人ひとりの目標)

保育の展開と子どもの育ち

・基本的な身支度は自立して行えるが、マイペースな性格で時間がかかる。
具体的に時間を伝えると意識して身支度ができるようになる。

・友達と関わるのが好きだが、時々強い口調で友達に話すことがある。
友達が嫌がっていたので、もっと相手の気持が思いやれるようになってほしい。
丁寧に話ができるように伝えると少し意識して優しく言えるようになったが、引き続き声掛けをしていく必要がある。

・ひらがなに関心があり、自宅でも練習しているようで覚えるのが早かった。
努力家で興味のあることは進んで活動に参加している。

・運動は苦手で鉄棒の逆上がりができなくて悔しくて泣いていたが、負けず嫌いで休み時間に保育者や友達と練習する姿が見られた。今では逆上がりができるようになり、本人の自信にも繋がったようだ。

 

最終年度に至るまでの育ちに関する事項

・1歳児クラスから入園
・2歳児ごろから自我が強くなり、自分でできないと大泣きすることがあった
・3歳児クラスで友達と些細なことで喧嘩したり、玩具の取り合いが目立っていた
・4歳児ごろから縦割り保育で下の学年の子の面倒をよく見ていた
・5歳児クラスでは、積極的に友達と関わりみんなを引っ張っていく存在だった

 

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「保育所児童保育要録」は保育所から小学校へ子どもの成長を支える大切な記録です。
誰が見ても分かるようにわかりやすく、また幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を意識して記入しましょう。

1.保育園での生活を通して、総合的な子どもの発達の姿
2.成長した良い点も具体的に書く
3.来年度の先生に絶対に引き継いでほしい、
 配慮してほしいことを書く
4.これから育ってほしい姿
5.誤字脱字に気をつける

以上のポイントを抑えて、その子ども1人ひとりのための記録を書いて小学校に繋げましょうね。

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記事公開日:2019.08.30

記事更新日:2023.03.24