2019.10.29
保育現場で起こるリアルな問題点って?
Masako
幼稚園教諭、保育士資格あり
幼稚園・保育園・児童支援で働いて
いました。 自分の経験を活かして
リアルな情報を届けたいと思います。
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「子どもが好きで将来保育士になりたい」
「保育士の実際の現場はどんな感じなんだろう?」
と、保育士になれば大好きな子どもたちと毎日一緒に遊べるなんて、楽しそうな仕事だなと思ったことはありませんか?
でも実際に働くと、保育士は子どもと遊ぶ時間もないぐらい忙しいときもありますし、楽しい事ばかりでないんです。
今回は、保育士になると体験することになる、リアルな保育現場の問題を紹介します。
将来保育士になりたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
保育現場で起こる問題①持ち帰りの作業が多すぎる
保育実習に行くと分かりだす保育士の現実問題は、ズバリ持ち帰りの量が多すぎることです。
持ち帰りの仕事の例で代表的なもの
・ピアノの練習
・日誌
・保育の準備
・壁画など
私は幼稚園で3年間努めていたのですが、なかでも1番嫌だったのは、毎日書かないといけない日誌です。
私の園はなぜか日誌に細かく、毎日実習生なみの日誌を書かなくてはいけませんでした。
今日の反省、明日保育をする内容を事細かく書き、次の日の朝に主任に提出しなければなりませんでした。
保育でクタクタに疲れた後、家で書かなければいけない日誌は地獄でしかなかったです…。
また、毎月季節の曲が変わりピアノの練習が必要で大変でした。
持ち帰りの仕事は、園によって全然違います。
持ち帰らずに園でやることを徹底していて、日誌も2〜3行だけというところもありますよ。
保育現場で起こる問題②モンスターペアレントがいる
よくドラマやニュースなどでも耳にする「モンスターペアレント」
モンスターペアレントなんて本当にいるの?と思うかもしれませんが、残念ながらいます。
モンスターペアレントというよりも、細かい親ですね。
今まで実際にあったのは、「子どもに見覚えない傷があるけど、園でなにかあったのか」と電話してくる親です。その傷が大きいものならわかるのですが、小さなかすり傷で行ってくる保護者もいたのにはびっくりしました。
何か合った場合は、保護者にはもちろん伝えるようにしているのですが、小さな傷となるとどこで起きたかなど全てを把握するのは難しいのです。
また、トイレトレーニングやお箸の持ち方を家庭ではせずに、園に頼みっぱなしの方もいます。
「モンスターペアレントがいるのか…嫌だな」と怖くなるかもしれませんが、もちろん協力的で優しい保護者の方が大半です。
そしてモンスターペアレントだったとしても、子どもが楽しそうに家に帰ってきて園での話しを笑顔でしていると、先生に何も言ってこなくなります。
やはり、子どもが1番なので子どもが楽しそうにしていると保護者も安心するんですね。
ただ、0〜2歳で子どもがあまり話せない状態であると、不安な保護者の方も多いです。
そういったときに先生から、園での様子を聞いたり、しっかりとコミュニケーションが取れていると問題は起こりませんよ。
保育現場で起こる問題③行事の負担が大きい
保育士になると必ず起こるイベント。
運動会、発表会、作品展、参観日と一年中行事の準備に追われて大忙しです。
特に5歳児で年長さんを持つと、スケールも先生の負担も大きくなります。
準備してきた運動会がやっと終わったと思えば、最後の発表会に向けてなど先生たちは準備の段階から大変です。
参加したがらない子どもを促して声を掛けたりと、準備ばかりでなく主役は子どもですから楽しく出来るように工夫もしないといけません。
行事を通して、子どもの成長を感じられるのはいいことではあるのですが、先生や子どもへの負担も感じ、本当によく頑張っているなと思います。
その分行事が終わった後は達成感に満ち溢れ、怒涛の1年間ですが充実していてあっという間に感じますよ。
クラス替えの時は悲しいと感じるくらい、愛着が持てますし本当にやりがいのある仕事です。
保育士現場で起こる問題④労働と給料が見合わない
最後に紹介するのが、「労働と給料が見合わない」という本当に厳しい現実問題です。
保育士の仕事は、大切なお子さんを預かっているという責任感のある仕事で、事務的な作業、体力勝負のところもあります。
私が働いている時は、子どもをおぶったり、しゃがんだりの動作を繰り返し、何度も腰を痛めていました。
そんな重労働にも関わらずに、給料が見合っていない、安いんです。
そのため、保育士みんな口を揃えて言うのは、「給料が低い」ということ。
給料自体は手取り17〜20万円が相場なのですが、責任感や重労働を考えると見合ってないんですよね。
仕事は好きだけど、給料が見合ってなくて辞めるという人も多く見てきました。
まとめ
今回は保育士現場のリアルな問題点を4つ紹介しました。
・持ち帰りの作業が多い
・モンスターペアレントがいる
・行事の負担が大きい
・労働と給料が見合わない
保育士になって思ったことは「子どもが好きだから」という純粋な理由ももちろん大切なのですが、それだけではなかなか続けることが難しいのが現実です。
ただ、働く環境によっても大きく左右され違うので、自分に合った園で働くことが1番ですよ。
そしてこの仕事は、何よりも子どもの成長を身近に感じられ、保護者や子どもたちから「ありがとう」と感謝される仕事でやりがいがあります。
しっかりと子どもと保護者と向き合えば、素敵で感動的な仕事になるので応援しています。
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記事公開日:2019.10.29
記事更新日:2021.07.02