2019.10.01
【保育士になりたい!】専門学校・大学の志望動機で注意してほしいこと
慢性的な保育士不足が社会問題ともなっているなか、近年では学生に限らず、社会進出したい主婦の間でも「保育士になりたい!」と進学したり、保育士試験を受験したりする人たちが増加傾向にあります。
それに伴い、専門学校や大学などの指定保育士養成施設も微増しています。夢の保育士への大きな一歩となる進学にあたり、志望動機は合否にも大きく影響します。どのようなことに注意したら良いのでしょうか?
保育専門の面接試験は何がある?
そもそも進学時の面接試験には、個人や集団で行う「対面面接」と出された議題に沿ってグループで討論を行う「討論面接」があります。しかし、保育科の専門学校や短大・大学の面接試験の大半は「対面面接」です。入試で討論面接を採用しているところはほぼありません。
学校側としてはが入学してもすぐ辞められてしまっては困るので、受験者がどれほど真剣に学びたいと思っているのか、面接試験のなかで探っていきます。
志望動機はもちろんのこと、
「あなたが高校生活で頑張ってきたことは何ですか?」
「入学したら頑張りたいことはありますか?それは何ですか?」
「児童虐待についてあなたはどう思いますか?」など
過去のことから現在関心を持っていること、そして今後の考えまでを知ることができるような質問が多いでしょう。
志望動機を考える時は2つの側面で考えよう
志望動機を考える時において重要なのは、指定保育士養成施設が多数ある中でなぜその学校を選択したのかが分かることです。
「どうしてもここの学校でなければならないんだ」という明確な気持ちが志望動機に挙げられる人は、面接試験で有利になります。
その志望動機を考える時に注意したいのが2つの側面で考えるということ。それは、
①『保育士になることへの思い』
②『その学校でなければならない理由』
①『保育士になることへの思い』は、「なぜ保育士になりたいのか」や「どんな保育士になりたいのか」といった、保育士になることへの思いやビジョンを整理していきます。
一方、②『その学校でなければならない理由』は、「なぜその学校が良いのか」や「他の学校とは違う、志望校にしかない魅力は何だろうか」といった質問を想定し、志望校の特色や他校にはない活動やカリキュラムをリサーチしていきます。
オープンキャンパスに行ったり、既に在校している先輩となる学生からの話を聞いたり、実際に肌で感じた『その学校でなければならない理由』があるとさらに良いでしょう。
志望動機のNGワードは「分かりません」
面接で志望動機を聞かれたときのNGワードは、ずばり、「分かりません」という返答。
面接試験では絶対に志望動機を聞かれるので、事前に考えもせず、その質問に対して「分かりません」と答える人はまずいないとは思います。
しかし、志望動機の返答から発展して「当校の保育科が他に力を入れている活動を知っていますか?」や「当校ではボランティア活動に積極的に取り組んでいるが、あなたはボランティアについてどう思いますか?」といった質問はよくあります。
それに対して「分かりません」の返答は、面接官からすれば一番嫌な返答です。受験者の考えや思いを知るための面接なのに、全く見えてこないためです。コミュニケーションがとりにくい人だと認識されてもおかしくありません。
かと言って、分からないのにもかかわらず知ったようなことを話し、それが見当違いだった場合でも会話が成り立たないので同じくコミュケーションがとりにくい人だと認識されてしまうでしょう。
では、どのように返答したら良いのでしょうか。
例えば、「申し訳ありません。私の勉強不足で分かりかねますが、今後○○についても勉強し知識を深めていきたいと思います。」と答えるのも一つです。
分からないことは素直に認めつつも、それだけでは終わらせずに今後その分からないことに対してどう取り組むのか明確にすることで、面接官にも入学や保育士への思いを感じ取ってもらえるはずです。
まとめ
面接官が面接で知りたいことは、受験者が「何をしたくて入学したいのか」よりも「何をして卒業・就職したいのか」。
学校側としても入学してすぐに辞められると困るため、受験者がどれほど真剣に勉強したいと思っているのか、志望動機はもちろん過去の行いから大学生活や就職後のビジョンまで多方面から質問されます。
志望動機は、❝保育士になることへの思い❞と❝その学校でなければならない理由❞の2つの側面から考えよう。
「こんな保育士になりたいから、○○があるこの大学に入学して学びたい」のように、❝保育士になることへの思い❞と❝その学校でなければならない理由❞の2つの側面から志望動機を考え、「多数ある指定保育士養成施設の中でなぜその学校を選択したのか」をしっかりと明確に伝えましょう。
面接は前向きな返事を!分からないことを聞かれたら、分からないことは素直に認めつつもそれに対して今後の自分の考えを面接官に伝えよう。
確かに、分からないことを素直に認める気持ちは大事です。しかし「分かりません」とひとことで終わらせてしまうと、それだけでは面接官もあなたの思いや考えがくみ取れません。
「分からないが興味をもっている」ことや、「分からないため今後知識を深めていきたい」など前向きな気持ちも伝えるようにしましょう。
夢である保育士への大きな一歩となる、指定保育士養成施設への入学試験。学校を卒業と同時に資格取得することができるため、この入学の段階が大きな分岐点となるかもしれません。「保育士になりたい!」という強い思いを面接試験で伝え、夢の保育士へ一歩前進しましょう!
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記事公開日:2019.10.01
記事更新日:2021.09.06