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2019.10.08

保育士1年目もうやめたい!と思った時に知るべきこと

「保育士を辞めたい」
「自分は保育士に向いてない」
「保育実習ではこんなにきつい仕事と思わなかった」

社会人1年目でありながら、プロの保育士としてベテラン保育士と同じように保育をすることが求められる保育士1年目の方で「もう保育士辞めたい!異業種に転職したい」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか?

近年、待機児童問題が社会問題として度々ニュースにもなり議論されるようになってきています。これには、保育士の離職率の高さや潜在保育士の多さが慢性的な保育士不足へとつながり、待機児童問題に大きく影響を及ぼしていることが知られていますが、なかでも保育士を3年未満で退職する人の多さは際立っています。

保育士1年目はこれがしんどい!

保育士1年目でしんどいと思うことは、『社会人1年目でありながら求められるハードルが高いこと』ではないでしょうか。
一般的な会社の新卒1年目の社員は、業務内容も仕事のやり方も一から教えてもらえることの方が多いです。

例えば、同じ国家資格保有者である美容師の場合でも、新卒1年目のスタッフは❝アシスタント❞としてカットされた髪の毛の清掃をしたりドライヤーで髪をかわかしたり、その業務は限定されています。1年目でいきなりお客様を担当してカットするなんてことはありません。それに比べて保育士は、1年目から担任となるクラスをもち、同じクラスの担任である先輩職員の動きをみながら自分で考えて動かなければなりません。

「分からないことは何でも聞いてね」という優しい先輩職員であったとしても、分からないことが分からない状態だったり、業務で忙しい先輩職員の時間を割くことに気を遣ってしまったり、ききにくいと感じる人も少なくないでしょう。

クラス運営も年間行事も保護者との関係構築も、全てが初めてでありながら先輩職員と同じ業務量で同じスキルが求められる―――保育士1年目は「しんどい」「辞めたい」と思うことの方がむしろ自然のことかもしれません。

辞めるべきか続けるべきか、どうやって決めればいい?

では、だからと言ってそれで本当に辞めるべきなのか?
「保育士を辞めたい」と思った時、何が理由で辞めたいと思っているのか頭の中で整理してみることは重要です。また、「辞める時期は今なのか」しっかり考えることも必要です。

「保育士に向いてない」「思ったのとちがった」という理由であれば、もしかしたら辞めるのは時期尚早かもしれません。

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「保育士に向いていない」と思う理由が、「他の業務に追われ子供にイライラして八つ当たりしそうになる」ということであれば、それは確かに保育士に向いていないと言えるでしょう。しかし、そうでない場合の大半は「保育士に向いていない」とは違います。
子供が好きという初心をもっている保育士1年目。「保育士に向いていない」という気持ちは、後者の方がほとんどではないでしょうか。

経験不足からくる失敗を「保育士に向いていない」とマイナスに捉えているのであれば、それは辞める要素ではないです。周りの先輩職員も、新卒の頃は同じように失敗をし、時には怒られながら保育士を続け、今指導する立場になっているのです。

他にも辞めたい理由が「賃金の安さ」であれば、勤務年数を重ねたり関連資格の取得をしたりスキルアップすることで改善することができます。
慢性的な保育士不足の一因が「仕事量・内容に見合わない賃金の安さ」だと世間にも認識され始め、政府は保育士の処遇改善を行い、賃金の底上げによる保育士待遇の改善を図っているからです。

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引用:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2017/29webhonpen/html/b1_s2-2-2.html
参照:内閣府『技能・経験に応じた保育士等の処遇改善について』

「体調不良」が理由であれば、主任や園長と相談して、担任をはずさせてもらったり傷病休暇が取得したりといった選択肢もあります。
また、児童養護施設や児童心理治療施設などの社会的養護施設に勤務する保育士であれば、勤務年数2年で社会福祉士の受験資格を取得することができます。

「辞めたい」と思ったときそれは何が理由なのか、また辞める時期は今なのか、できることなら周囲の人に相談しながら整理して決めることをオススメします。

辞めることは悪いことじゃない

辞める理由が明確で、総合的に見て辞める時期は今だと思っている人は、退職の旨を伝える時期とその伝え方もしっかりと考えなければなりません。

保育現場でまず考えなければならないのが利用者である子供のこと。これまで担任としてクラスの子供との関係構築を頑張ってきたように、子供たちも担任のあなたがいるクラスだから信頼し安心して過ごすことができています。そんななか年度途中で退職するということは、子供の園生活に影響を与えかねないので極力避けるべきです。

また退職の意思を伝える時期は、来年度の園の受け入れ人数や職員配置を考える秋~遅くとも年末頃には伝えた方が良いでしょう。

保育士の有効求人倍率は年々増加しています。年が明けてから退職の意思を伝えると、新年度までに新たな保育士が決まらないということもあるかもしれません。そうなれば、園の受け入れ人数を変更せざるを得ず迷惑かけることになります。

少しでも気持ちよく退職できるように、退職を決めたら早い段階で園長・主任へ伝えましょう。

最も、退職理由が自分の都合ではどうにもならない体調面等であれば時期は関係ありません。
保育士を辞めるにしても辞めないにしても、自分の体が健康であることが一番です。無理をしすぎず、とは言え子供とのかかわりは一生懸命に、保育士生活を過ごしていきましょう。

 

記事公開日:2019.10.08

記事更新日:2019.10.02