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2019.03.28

悩みの尽きない1年目の保育士さんにアドバイス

悩みの尽きない1年目の保育士さんにアドバイス

保育士1年目の皆さんは仕事に慣れるまで苦労が絶えず、ミスを連発して「保育士には向いてないのかも……」なんて落ち込んでしまっていませんか?

安心してください、初めから完璧にできる保育士なんてどこにもいません。1年目は誰しも同じようなことに悩み、立ち止まりながらも、一人前の保育士として活躍できるようになるのです。

今回は、保育士1年目の2大お悩みといえる「子どもとの接し方」と「職場の人間関係」について、ご紹介いたします。

 

 

「子どもの気持ちが分からない」という保育士へ

子どもが大好きという理由で保育士になったのに、いざ働きはじめると驚くほど子どもとの関係がうまくいかない……と悩んでいる1年目の保育士は多いのではないでしょうか?

保育のスキルは一朝一夕で身につくものではありません。
それでも心がけひとつで、仕事への取り組み方は大きく変わるもの。保育士1年目の皆さん!!これから紹介するアドバイスをぜひ取り入れてみてくださいね。

一人ひとりの子どもと向き合う

なかなか言うことを聞いてくれない子どもと、きちんと向き合っていますか?
何で言うことを聞いてくれないの?と分別のつかない子どもたちを責めるような考え方では、問題は解決しないままです。
何か理由があるはずと考えて、子ども一人ひとりと一緒に過ごす時間を増やしましょう
そうすれば、今まで見えていなかった子どもたちの性格が見えてくるかもしれません。

また、自分がいっぱいいっぱいになってしまうと、特に1年目は毎日イライラし、それが子どもにも伝わり悪循環です。
完璧にやろうとするのではなく、まずは自分も楽しむこと。
そしてなかなか言うことを聞いてくれない子どもに対しては、「先生も困っているの。助けてほしいの。」と正直に向き合うのも1つの方法です。少しずつ保育士と子どもの両者が歩み寄ることで、信頼関係もできてきます
保育は日々の積み重ねが大切です。“失敗は成功のもと”・・・1年目でも失敗を恐れずに、前向きに行動することを心がけましょう。

保育士は短い時間でも子どものことをよく理解し、適切な対応をとることが求められます
それが保育のプロとしての責任であり、やりがいでもあるのです。少しずつ前進すればいいんです。ゆくゆくはこのような保育士の姿になっていけるとよいですね。

保護者のフォローを欠かさない

保育士は保護者から子どもをお預かりしている立場です。
保育園ではどういう風に子どもが遊んでいるのか、どんな様子が見られるのかなど、気がついたことは保護者に伝えるようにしてみるといいでしょう。
保護者の方が具体的に気にかけていることなどがあれば、その点について相談に乗り、子どもの変化を伝えてあげることも保育士として大切なこと。
後日面談の時間を設定してあげてもよいでしょう。できるだけ保護者と直接話す時間をつくるようにしましょう。

保護者の方は、どのように保育園で過ごしているのか、ちょっとしたことでも知りたいのです。
しかし、「良いことを言わなきゃ。」、「毎日沢山話さなきゃ。」と悩む必要はありません。
日々のほんのちょっとした事や、面白かったエピソードを話す、などといった世間話をするような感覚でいれば、少し気持ちも楽になるかもしれませんね。

先輩保育士に相談する

自分ひとりで解決できないことがあれば、一緒に働く保育士の先輩たちに相談しましょう。
聞くことを恥と思わず、1年目の新人保育士のうちはどんどん質問しても大丈夫。
また、先輩たちの行動を観察して、普段どんな対応をしているか学びとることも大切です。

すべてを先輩に聞いてしまうと、自分で試行錯誤する機会が減ってしまい、自分の為にならないので注意が必要です。
失敗から学ぶことも沢山あるんです。
“どんなことでもとにかく先輩保育士に聞ける”ことが1年目の保育士の特権だという気持ちを持ち、積極的に過ごしていけるといいですね。

また、もしあなたが同期入社の保育士がいる場合、その人に悩みを共有してもらいましょう。
そして遊びに出かけたり飲みに行ったりしてストレスを発散しましょう。
同期入社の保育士がいない場合は、経験年数が近い先輩保育士だと、仲良くなりやすいかもしれません。仕事とプライベートはしっかり分けている・分けたいという保育士も多々いるようですが、仕事外のプライベートでも仲良くしてみることで、また一歩関係性が変わってくるかもしれません。

職場の人間関係に悩む保育士へ

保育士は女性が多く活躍する職業なので、女性同士の人間関係に悩んでしまうこともあるでしょう。
これは1年目の保育士だけでなく、ベテランの保育士でも同様の悩みを抱えていることが多いようです。
特に1年目の保育士を目の敵にする人・・・実際多くいるんです。

2年目からは、だんだん成果も認められてきて1年目の時の人間関係が嘘のようになくなった、という保育士もいます。
保育士として働く以上、保育園による違いはあっても長く付き合っていかなければならない問題なので、1年目のうちから上手な対処法を身につけましょう

素直に相手の話を聞く

同じ先輩保育士から何度も注意をされていると、そのうち「この先輩、苦手だな……」と感じてしまうこともあるはずです。
相手に対して苦手意識を持ってしまうと、自然と拒絶反応が出てしまうもの。こうなると関係はどんどんギクシャクしていきます。
場合によっては、保育士だけでなく保護者に対しても、こういった気持ちを抱くことがあるかもしれません。
これをうまく乗り切るには、誰に対してもできるだけ素直に相手の話を聞き、受け入れるように心がけることが大切です。
多少自分が“八方美人だな”と思ってしまうかもしれませんが、苦手な人にこそ笑顔で接し、「教えてください。」とアピールしてみてください。

努力している姿をアピールする

最初は厳しい先輩保育士でも、1年目のあなたが頑張っている姿を見れば認めてくれるようになるはず。
指導を受けたら、それを行動で示すのがもっとも効果的な方法です。
言われたことをきちんとできるようになる、次は言われる前に自分からできるようになる、といった成長のステップを行動で示すことができれば、先輩保育士たちのあなたに対する評価は変わってくるでしょう。

悩みや不満をため込みすぎないで

ストレスコントロールという言葉をご存じでしょうか?「ストレス耐性が強い」といった言われ方をすることがあるため、ストレスを耐え抜く能力と誤解されがちですが、そうではありません。

正しいストレスコントロールとは、ストレスを溜めずにうまく発散したり、他人の言動に寛容になれる能力のこと
不満が爆発するまえに誰かに相談したり、趣味に没頭することでストレスをこまめに発散するように意識して心がけていきましょう。

まさに今、辞めたい気持ちがいっぱいの1年目の保育士もいるでしょう。
ただ上記にもあるように、1年目の保育士だからという理由だけで、目の敵にされている場合も多々あります。
自分の保育スキル・仕事内容としては、2年目、3年目、4年目・・・と経験を重ねていくことで、どんどん楽しくなってきます。
2年目に環境の変化が起こる事を期待して、もう少しだけ踏ん張ってみてもよいかもしれません。

しかし、どうしても人間関係で耐えられない・・・そんな想いがあっても決して悪いわけではありません。
逃げる訳でもないし、恥じることもありません。きっと皆さんは、子どもが大好きで期待いっぱいで就職したことでしょう。
まだまだ1年目、そんな仕事自体を嫌いになってしまうのは残念でなりません。

保育の仕事自体は続けたい・・・そんな方は、別の園への転職を考えるのもひとつの方法です。
ただ、自分の気持ちを整理しないまま、そして勢いで辞めることはよくありません
保育業界は、どうしても女社会のところが多いので、どこにでも「合う人」「合わない人」はいるし、ちゃんとリサーチしないと、また次の園でも人間関係で同じ悩みを抱えることになるかもしれません。忙しい保育業務の中ではありますが、コツコツ転職に向けてリサーチしておきましょう。

 まとめ

悩みの絶えない保育士1年目の皆さんにお伝えしたいのは、落ち込むことがあっても当たり前、そんな自分を受け入れるということ。
できることから少しずつ努力するのが大切だということ。でも、その努力はきっと報われるはずです。地道にがんばっていきましょう。
子どもといられる時間を大切に、日々楽しく過ごしていきましょうね!

 

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記事公開日:2019.03.28

記事更新日:2021.07.12