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2019.02.19

【若手保育士さん必見! 】これを読めば指導案の書き方が簡単に分かっちゃう!?

【若手保育士さん必見! 】これを読めば指導案の書き方が簡単に分かっちゃう!?

 

そもそも指導案の目的って?

保育園の指導案には主に年間指導計画、月案、日案と3種類あります。
年間指導計画は園によって一年、三年、または五年毎に見直すところもあるでしょう。
年間指導計画と月案に関しては園で話し合って決めるところが殆どだと思います。「保育所保育指針」を見ながらをれぞれの年齢に合った指導案を考えていくと良いですね。
日案とはある一日の保育の流れを考え、保育の目的を考え、その流れに添って目的達成のために細かく援助方法や環境を図にしたり、言葉にしたりして表すものを言います。

まず、年間指導計画を考え、そこから月案、そして日案を考えるといった形になるでしょう。

そもそもなぜ指導案を書かなければならないのか。

それはその年齢の子どもたちが一年を通してどのように成長してほしいのか、どのように成長していなければならないのかを保育士自身が知っておく必要があるからです。
その一年間の目的を達成するために今度は毎月の目的や援助を考え、更にその目的のための一日の保育を考える必要があるということです。
そして、それとは別に一人一人の今現在の状態から一年間でどう育って欲しいかを考える個々の指導案もあります。

では、分かりやすく日案の目的を見ていきましょう。

突然子どもたちの前で保育をするのと、事前に案を練って保育を行うのではその内容が変わってきます。
例えば絵本の教材を使って保育をするとします。事前準備なしで本を読み進めていくと、その時に思いつくことで問題を出したり、知っている知識を教えたりはできますが、ただ淡々と時間は過ぎていきます。
しかし事前に絵本を読み込み、子どもたちに伝えたいことやその後に繋げたいことなどを明確にしておくと目的をもって保育に望むことができ、保育士自身も子どもたちも有意義な時間になるのではないでしょうか。
子どもたちは日々成長を遂げると共にその日の気持ちによっても行動が変わってくることもあるでしょう。
このような場合は、こんな時は、と色々と想定しながら指導案を作ることでよりスムーズに保育が進められることと思います。

今度は指導案を作るにあったてのポイントを見ていきましょう。

指導案に必要なのはまずねらいです。
年齢、実態に合ったねらいを考えるようにしましょう。
そのねらいを更に細かくみていくのが内容です。
少し具体的に、どのようにそうするのか、といった形でねらいを書くようにしましょう。
そしてそのねらい達成のための環境や保育士の援助を考えていくようにします。

(例)

ねらい⇒友達と助け合いながら遊ぶようにする。

内容⇒友達と協力しながら遊びを展開していく。互いの意見を聞き、良さを認めながら一緒に遊ぶ。

保育士の援助⇒子どもたち同士で遊びが広げられるようにできる限り見守る。

保育環境⇒グループで一緒に制作する時間を作る。広いスペースで遊ぶことができるような場所を作る。

 

現役保育士が教える!年齢別に抑えるべき指導案の書き方のポイント!

では、年齢別に指導案のねらいを例を見ながら紹介したいと思います。

0歳児(生後6カ月)

実態⇒手や指の動きが発達し、気になるものは手に取って舐めたり歯茎で噛んだりする。好奇心、探求心でいっぱいである。

よって、0歳児は触覚を意識した指導案を作ると良いです。

1歳児

実態⇒自分で歩けたり、意味のある言葉を口にしたりするようになる。

よって、1歳児はコミュニケーションを意識した指導案を作ると良いです。

2歳児

実態⇒運動機能が高まり、しっかりとした足取りで歩いたり、走ったりできるようになる。線や丸が描けるようになる。

よって、2歳児は一人で出来る活動の中での成長を意識した指導案を作ると良いです。

3歳児

実態⇒友達と遊ぶ上でルールを徐々に理解できるようになる。その一方で思い通りにならないと喧嘩になることもある。

よって、3歳児は友達とのかかわりの中で経験してほしいことを意識した指導案を作ると良いです。

4歳児

実態⇒自分や他人の気持ちを考えるようになる。想像の世界の遊びに浸る。

よって、4歳児はルールのある遊びの中で培っていく心を意識した指導案を作ると良いです。

5歳児

実態⇒先の見通しをもって過ごすことができる。物事の判断ができる。自分の力でできることが増えてくる。

よって、5歳児は友達や人とのかかわりの中でのその子らしさを意識した指導案を作ると良いです。

 

話し言葉と書き言葉は全然違う!その日本語間違ってない?

指導案は大事な資料でありその園を表す象徴とも言えるものです。
話し言葉ではなく丁寧な言葉で、誰もが読んで分かり易い言葉で表すようにしましょう。
また、保育所保育指針に載っている漢字や平仮名を使うようにしましょう。
漢字で掲載されているものは漢字、平仮名の場合は簡単な漢字であっても平仮名にしましょう。

(例)

×全部食べれた。 〇全部食べられた。

×思いやりを持つ。 〇思いやりをもつ。

×子供達 〇子どもたち

×1人1人 〇一人一人

×関わり 〇かかわり

×歩いたり走っていた。 〇歩いたり走ったりしていた。
⇒~たり、~たり⇒たりがつく時には必ずもう一方もたりがつく。

×遊ぶ等 〇遊ぶ、寝る等
⇒等がつく場合は二つ以上のものが必要である。

まとめ

指導案は子どもたちの成長に欠かせないものです。
見通しをもって子どもたちとかかわることができるようにまずは子どもたちの実態をしっかりと把握することが大切です。
そうすることでねらいや援助も自然と浮かんでくるのではないかと思います。
今回ご紹介した指導案の書き方や注意点を参考に、また園の書き方を教わりながら指導案の作成をしていけるといいですね。

 

 

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記事公開日:2019.02.19

記事更新日:2021.07.16