2022.03.14

6月のおたよりで使える文例やイラストは?作成する際のポイントも解説
新年度を迎えてから3回目のおたより作成ですが、慣れずに苦戦している保育士の方も多いかもしれません。
6月のおたよりも4月5月と同様に「最近の子どもたちの様子」など定番のテーマについて触れ、その上で6月にしか書けない話題を盛り込むことで6月らしいおたよりになります。
この記事では、おたよりの定番の書き方と6月のおたよりで取り上げるとよいテーマを紹介します。
すぐに使える文例やおたよりに欠かせないイラストの探し方なども紹介していますので、6月おたよりの作成にお役立てください。
6月おたよりを作成する際のポイント
おたよりは定番のテーマに沿って作成すると失敗がなく、スムーズに作成できます。
これから紹介する3つのポイントは、毎月のおたよりに含めるべき定番のテーマです。
● 季節の変化
● 最近の子どもたちの様子
● 今月の行事やイベント
6月のおたよりは、上記のテーマに加えて以下のテーマを追加して書くことをおすすめします。
● 梅雨時期の注意点と保護者へのお願い
これらのテーマを盛り込めば、6月のおたよりを作成することはそれほど難しいことではありません。
それぞれのテーマの詳細はこのあと解説します。
季節の変化
おたよりの書き出しは、季節の変化を感じさせる文章を入れることで読みやすくなります。
6月は梅雨でジメジメとした時期ですが、マイナスの表現を避け梅雨を楽しむような文章を入れるとよいでしょう。
具体的には以下のような文章です。
● 園庭ではカエルやかたつむりが雨を楽しんでいます
● 園庭のあじさいが色鮮やかに咲き始めました
● 雨の音をかき消すように、保育園には子どもたちの「かえるのうた」の歌声が響き渡っています
おたよりの書き出しを少し工夫するだけでおたよりの印象は変わります。なんとなく憂鬱さを感じる6月を明るくするようなポジティブな文章を選びましょう。
最近の子どもたちの様子
入園・進級して2か月が経過し、子どもの変化や成長を実感できる場面も増えてきているでしょう。
おたよりを通して、子どもの保育園での様子を知ることを楽しみにしている保護者もいます。
以下の文例を参考にしつつ、感じたことをできるだけ保育士自身の言葉にして伝えることが大切です。
● お休みしたお友達のことを「大丈夫かな?」と保育士に心配そうに尋ねる姿が見られるようになりました
● 保育士がいなくても、お友達同士で遊べるようになりました
● 雨が続きますが、子どもたちは工夫しながら室内遊びを楽しんでいます
● 保育園のルールを覚え、お集まりの時間を意識したり、保育士の話を静かに聞けるようになってきています
5月のおたよりの内容よりも子どもたちが成長している様子がわかると保護者は安心します。
日頃から保護者に伝えたい子どもの変化を記録に残しておくと、おたよりの作成がスムーズになります。
6月の行事やイベント
6月の行事と言えば父の日です。
6月は行事やイベントが少ないため、保育園によっては年長クラスを対象に「時の記念日」や「夏至」、「虫歯の日」などのイベントを保育に取り入れることもあるようです。
おたよりでは、それぞれの行事・イベントの由来や意味について簡単な説明があると良いかもしれません。
また、それらの行事やイベントの際、どのような保育をする予定なのかを知らせると家庭での話題が増え、子どもも当日を楽しみに待てるようになります。
梅雨時期の注意点と保護者へのお願い
梅雨の6月は、園生活において注意することや保護者へのお願いが増える時期です。
もっとも注意しなくてはならないのが食中毒です。6月は気温・湿度が高いため食中毒のリスクが高まります。
お弁当を持参する場合は、作り置きの食材を入れないことや保冷剤を活用するなど、具体的な対策方法を載せて注意喚起しましょう。
また、保育園で指導している手洗い・うがいの方法を家庭でも徹底してもらえるような文章も入れましょう。
他にも、保護者にお願いする項目には以下のようなものがあります。
● 汗をかいた時のために、風通しの良い服を多めに持たせる
● 雨具やレインコートに名前を記入し、片付け方を家庭でも指導する
● 家庭でも傘の正しい使い方を徹底させ、ケガや事故を防いで安全に使えるようにする
このように、6月は保護者へのお願いが特に多くなります。保育園だけでは指導しきれないこともあるので、家庭でも協力してもらえるようにお願いしましょう。
その際は、保育園でのルールや指導内容などをお知らせし、家庭でも同じ方法で指導してもらうことが大切です。
保育園の運営は保護者の協力が必要不可欠なので、両者が協力して子どもの成長を見守っていくことが望ましいでしょう。
おたより作成で気をつけたい4つのポイント
おたよりの作成で気をつけたいポイントを4つ紹介します。
● 誤字脱字に気をつける
● 難しい言葉や漢字を多く使わない
● 文章は短く、見出しをつけて読みやすく
● 連絡事項ばかりで子どもの様子がわからない
おたよりは保護者に向けて書くものですが、連絡事項ばかりでは親しみを持ってもらえないので内容のバランスに気をつけましょう。
また、誤字脱字や読みやすさなども意識し、事前に第三者にチェックしてもらってから印刷して配布することが大切です。
6月おたよりの書き出し文例
先ほど紹介したポイントを踏まえ、6月のおたよりの参考となる書き出し文例を紹介します。
書き出し文例1
梅雨のジメジメに負けず、子どもたちは室内でもボール遊びなどをして元気に遊んでいます。
先日、保育室の窓から見える大きな虹が見えました。
子どもたちは目を丸くして「きれい」と歓声を上げながらいつまでも眺めていました。
今月は父の日の特別保育を予定しています。
お父さんの大好きなところをお話してもらったり、お父さんの似顔をクレヨンと絵の具で描いてお持ち帰りする予定です。
今月は〇日がお弁当の日となっています。
ご飯やおかずは熱を取ってから詰めるなど、食中毒への対策をお願いいたします。
書き出し文例2
雨が続き、園庭の水たまりがどんどん大きくなっています。
子どもたちは少しの晴れ間を見つけて外に出て、大きな水たまりに長靴の足で飛び込んでいます!
今月の行事は父の日です。
年長クラスには「時の記念日」の特別保育も行う予定です。
時の記念日は6月10日で、日本で初めて時計が鐘を鳴らして時を知らせた日にちなんだ行事です。
保育園では、時計には長針・短針があることを教えてダンボールを使った手作り時計を作成します。
ぜひご家庭でもお子様と一緒に時計で時間を読んでみましょう。
また、保護者の方にお願いです。
記名がなく持ち主がわからない雨具をたくさんお預かりしています。
お子様の送り迎えの際にお子様の忘れ物がないかをご確認ください。
また、記名の徹底とご家庭での安全な傘の使い方の指導もお願いいたします。
6月おたよりで行事・イベントに関する文例
6月に行われる保育園の行事・イベントは主に「父の日」です。父の日に関する文章を作成する際は、その由来などを簡単に説明するとよいでしょう。
また、父の日を迎えるために設定した保育内容の説明や、保育時の子どもたちの様子などを伝えると親しみのあるおたよりになります。
父の日に適した文例を紹介しますので、アレンジを加えて自分らしいおたよりにしましょう。
父の日の文例1
6月の第3日曜日は父の日です。
父の日はお父さんに感謝する日で、黄色い花を贈るのが定番です。
保育園では、子どもたちに「お父さんのどんなところが好き?」と尋ねました。
「お仕事をかんばってくれる」「いっぱい遊んでくれる」などの返事がありました。
中には「お酒大好き!」と返事をする子どももいて、保育室が笑い声で包まれました。
子どもたちはいつも頑張るお父さんに感謝していて、お父さんのことが大好きでたまらない様子です。
保育園では、大好きなお父さんを思って子どもたちが手作りのプレゼントを用意しました。
○○日にお持ち帰りする予定なので、楽しみにお待ちください。
父の日の文例2
6月○○日は父の日です。
先日、子どもたちから「もうすぐ父の日だけど、何かプレゼントを作りたい」という声が上がりました。
「さすが年長さん」」と声をかけ、すっかりお兄さん・お姉さんになったことを実感させられる出来事でした。
普段はなかなか言えないけれど、子どもたちはお父さんが大好きで感謝の気持ちに溢れています。
ささやかではありますが、保育園では手作りプレセントを制作する時間を設けています。
どんなプレゼントかは当日のお楽しみです。
子どもたちから「ありがとう」「大好き」などの言葉とともにお渡ししますので、ぜひ素直な感想を伝えてあげてください。
6月おたよりにおすすめのイラスト
6月のおたよりを明るいイメージにするのにおすすめのイラストを紹介します。6月は父の日の行事があるので、「お父さん」「ネクタイ」などのイラストを選ぶと6月らしくなります。
また、梅雨のイメージも強いのでかたつむりや傘などのイラストも使いやすいでしょう。梅雨の暗いイメージではなく、可愛らしい雰囲気のイラストなら6月のおたよりにも最適です。
インターネットを活用し、「保育園」「幼稚園」「学校」「子ども」「イラスト」、さらに「6月」「父の日」「梅雨」などのキーワードを組み合わせて検索すれば、さまざまなイラストが出てきます。ぜひ参考にしてください。
6月のおたよりは「父の日」と「梅雨」のテーマを追加して作成しよう!
6月のおたより作成の基本情報を紹介しました。6月のおたよりは、定番のテーマに加えて父の日の行事や梅雨に関連した内容にするとよいでしょう。
梅雨の暗いイメージを吹き飛ばすような元気な子どもたちの様子や、明るい文章・イラストなどを活用して魅力的なおたよりを作成するのがおすすめです。
記事公開日:2022.03.14
記事更新日:2022.03.14