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2022.03.10

年齢別!保育園で手作りおもちゃを作るねらいや手作りおもちゃ12選も紹介

年齢別!保育園で手作りおもちゃを作るねらいや手作りおもちゃ12選も紹介

保育園にはさまざまなおもちゃがあり、既製品のものも多く置かれています。

手作りする必要はないと思う保育士の方もいるかもしれませんが、年齢にあったおもちゃが作れるメリットがあります。

今回は、保育園の子ども達の年齢に合わせたおすすめの手作りおもちゃや、作る際に必要なもの、注意点について解説します。

保育園で手作りおもちゃを作るねらい

手作りおもちゃは身近な素材を利用して作成できるものが多いですが、子どもの年齢によってねらいが異なります

保育園でおもちゃを作る際には、ねらいを設定して子どもの発達を促していきましょう。

0~1歳児のねらい

● 指先の感覚や五感を刺激する

● 身近な素材に興味を持つ

● 身体を動かす楽しみを味わう

乳児クラスの子ども達は見るもの触るもの全てが初めてのものばかりです。

安心できる環境下で保育士に見守られながら、さまざまな手作りおもちゃに触れて感覚を刺激し、好奇心を育ててあげましょう。

0~1歳児用の手作りおもちゃは指先を使ったものがメインになると思いますが、歩けるようになってきたら体を動かして楽しめるおもちゃも取り入れてみるのもおすすめです。

2~3歳児のねらい

● チャレンジ精神を育む

● 指先を動かすおもちゃを通して集中力を養う

● ものを大切にする気持ちを育み、心の発達を促す

2~3歳頃になると遊びを行う中で「こうしたらどうなるんだろう?」「自分でやってみたい!」という気持ちが芽生えてきます。

そのため、指先をたくさん動かしながら自分で考えて楽しめる手作りおもちゃを用意してあげると良いでしょう。

また、保育士さんが作った手作りおもちゃに親しみを持ち、ものを大切に扱うことを自然と学んでいくこともねらいとして挙げられます。

4~5歳児のねらい

● 友達や保育士とものを作る楽しさを味わう

● 道具の使い方を学びながらさまざまな動作を身に付ける

● 友達と関わりながら工夫して遊ぶ力を養う

年中・年長さんにもなると、手作りおもちゃを自分たちで作成することができるようになります。

製作活動を通してはさみやのり付けなどを行い、指先の器用さを育てたり、友達と一緒に作ることや遊ぶことを楽しみながら協調性や社会性を身につけていくことが期待できるでしょう。

手作りのおすすめおもちゃ12選を紹介

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保育園の子ども達が楽しめる手作りおもちゃを年齢別に紹介します。

0歳児におすすめの手作りおもちゃ

0歳児は、見たり触ったりして楽しめる手作りおもちゃがおすすめです。

0歳児におすすめの手作りおもちゃ①:マラカス

ペットボトルや乳酸菌飲料の空き容器などを利用すれば、シャカシャカ音が楽しいマラカスが作れます。

容器の中にビーズや鈴、お米や小豆などを入れ、ビニールテープでふたを固定するだけで完成です。

音の違いが楽しめるように複数作ると良いでしょう。

0歳児におすすめの手作りおもちゃ②:パペット

パペット遊びは子どもと保育士とのコミュニケーションにもなるため、0歳児のおもちゃに最適です。

手作りパペットなら子ども達の好きな動物やキャラクターなどで作ることができます。

口がぱかっと開くタイプのパペットにしても面白いでしょう。

特に0歳児はなんでも口に入れてしまうため、フェルト素材のおもちゃなら安全です。

また、汚れてしまった場合でもフェルトパペットなら洗濯機で丸洗いできますので衛生的に使用できるでしょう。

1歳児におすすめの手作りおもちゃ

物を掴んだり引っ張ったりできるようになる1歳児におすすめの手作りおもちゃを紹介します。

1歳児におすすめの手作りおもちゃ①:ふわふわ布ボール

いらない布を活用してふわふわの布ボールを作ってみましょう。

布でできたボールは1歳の子どもでも掴みやすく当たっても痛くないため安心して遊ぶことができます。

転がるボールを追いかけたり投げる動作で腕をたくさん動かしたりと、体を動かす遊びが楽しめます。

1歳児におすすめの手作りおもちゃ②:パタパタ変わり絵

パタパタ変わり絵は牛乳パックを引っ張ると、一瞬にして絵が変わる不思議なおもちゃです。

開いた牛乳パック2枚を用意するだけで簡単に作ることができます。

「ヒヨコからニワトリ」「オタマジャクシからカエル」「いないいないばあ」など、さまざまなアイデアで子ども達を驚かせましょう。

2歳児におすすめの手作りおもちゃ

2歳頃になると1歳に比べて指先の器用さがアップしますので、色々な動作ができるようなおもちゃを取り入れていきましょう。

2歳児におすすめの手作りおもちゃ①:牛乳パック積み木

四角や三角など立体に切り取った牛乳パックの中に紙を詰め、布やフェルトで表面を覆ったら牛乳パック積み木の完成です。

紙を詰めた牛乳パックは意外にも強度がありますので、積み木に適しています。

発達に合わせて大きさや重さを変えてみるなど、アレンジすることもできます。

2歳児におすすめの手作りおもちゃ②:洗濯ばさみおもちゃ

ライオン、ハリネズミ、イカ、花などの絵を、洗濯ばさみをはさむことで完成するように色画用紙に描いて切り取ります。

遊びながら指先の運動にもなる洗濯ばさみおもちゃは、ものをつまむ練習になるでしょう。

画用紙だけでは強度が弱いため、ラミネートで補強すると長く使うことができますよ。

ばねが弱めの洗濯ばさみなら子どもの力でもつまみやすいためおすすめです。

3歳児におすすめの手作りおもちゃ

3歳児はゲーム性のあるものや考えて楽しむことができるおもちゃでも遊べるようになります。

3歳児におすすめの手作りおもちゃ①:ビー玉落とし

1本のペットボトルを分割して、その間にビー玉が通る大きさの穴をあけた厚紙を挟み、ビニールで貼り戻したらペットボトルビー玉落としのできあがりです。

シールやマスキングテープなどで可愛く装飾したり、ビー玉の穴を増やすなどしてアレンジしてみてください。

3歳児におすすめの手作りおもちゃ②:マグネット魚釣り

魚釣りおもちゃは子ども達に大人気なので、3歳児クラスでも盛り上がること間違いないでしょう。

割りばしに糸をくくりつけてその先にマグネットを付けたら釣り竿の完成です。

魚の絵を描いた画用紙にクリップを取り付けたら竿で釣り上げることができます。

誰が一番魚を釣れるか競っても楽しめます。

4歳児におすすめの手作りおもちゃ

4歳になると、ごっこ遊びやルールのある遊びが楽しめるようになりますので、友達と一緒に関わることができるおもちゃがおすすめです。

4歳児におすすめの手作りおもちゃ①:フェルトおままごと

フェルトがあればさまざまなおままごと道具を作成することができます。

おにぎり、野菜、果物、ドーナツ、サンドイッチなどバリエーションは数多くありますので、保育士さんのアイデア次第で遊びの幅を広げてあげられるでしょう。

友達同士でお店屋さんごっこなどを楽しむ姿が見られるかもしれません。

4歳児におすすめの手作りおもちゃ②:ボウリング遊び

水を入れたペットボトルをボウリングのピンに見立ててボウリング遊びを楽しみましょう。

本格的に行う場合はピンを10本用意して、ボウリング大会を行うと盛り上がること間違いなしです。

4歳頃になると数が分かるようになってきますので、ペットボトルに数字を書いて数に興味を持ってもらいましょう。

5歳児におすすめの手作りおもちゃ

5歳にもなるとより高度で器用な動きが得意になってきますので、少し難易度の高い手作りおもちゃを子ども達と一緒に作りましょう。

5歳児におすすめの手作りおもちゃ①:紙コップでけん玉

紙コップと新聞紙のボールで作るけん玉は、紐を自分の好きな長さに調整したり、オリジナルのデザインで製作することができます。

けん玉は集中力が必要になりますので、バランス感覚が発達してくる5歳児におすすめです。

何回入れられたか友達と競って楽しむこともできそうです。

5歳児におすすめの手作りおもちゃ②:トイレットペーパーロード

トイレットペーパーロードは、画用紙にさまざまな形に切ったトイレットペーパーの芯を貼り付けて、スタートからゴールまでビー玉を転がすゲームです。

一度ではうまくいかないため、何度も繰り返して試行錯誤しながら自分だけのオリジナルロード作成が楽しめます。

トイレットペーパーの芯は保育園でも集めやすいため、製作活動に取り入れやすいでしょう。

保育園で手作りおもちゃを作る際に必要なもの

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保育園で手作りおもちゃを作るときに必要となる材料や道具について紹介します。

手作りおもちゃに使える素材

おもちゃの元となる材料は、保育園でもよく利用される以下のような素材があります。

●ペットボトル

● 牛乳パック

● フェルト

● トイレットペーパーの芯

● 割りばし

● いらなくなった衣類

● 折り紙

● 紙コップ

● ダンボール

これらは一例ですが、どれも簡単に手に入る身近な素材ばかりです。

牛乳パックやトイレットペーパーの芯などは各家庭に声をかければ集めることができます。

普段は捨ててしまうものでも上手に再利用すれば、立派な手作りおもちゃになります。

手作りおもちゃで使う道具

おもちゃを作るためには道具も必要です。

手作りする際の必需品となる主な道具は以下の4つです。

● はさみ

● のり

● ガムテープ

● ビニールテープ

子ども達も一緒に製作活動に参加する場合は、刃物系でケガをしてしまわないように十分に気を付けてください。

刃がプラスチックで覆われているはさみもありますので、安全性の高いものを用意するよう心がけましょう。

保育園で手作りおもちゃを作る際の注意点

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手作りおもちゃは子どもの発達に良い影響を与えるものですが、作る際には注意しておくべきこともあります。

安全面に考慮して、子どもたちに楽しんでもらえるおもちゃを作りましょう。

安全な材料で作る

乳児の場合はなんでも口に入れますので、なめたり噛んだりしても安全な素材でおもちゃを作りましょう。

また、子どもの事故で多い誤飲には特に気を付けなければなりません。

小さいパーツを使用したおもちゃは、飲み込んだり鼻の中に入れたりする危険性がありますので、子どもの年齢に合わせた大きさのおもちゃを作成する配慮が必要です。

他にも例えば、ダンボールやペットボトルなどの切り口は手や顔を切ってしまう危険がありますので、テープなどでしっかりガードしましょう。

耐久性が高いものを作る

手作りおもちゃはどうしても壊れやすいものです。

子ども達はダイナミックな遊び方をしますので、おもちゃの種類によっては長く持たないものもあるかもしれません。

壊れたおもちゃは怪我や事故の原因になる可能性がありますので、注意が必要です。

製作するときはなるべく耐久性が高くなるよう工夫し、日々壊れていないかどうか確認しましょう。

保育園での遊びには手作りおもちゃを取り入れよう

今回は保育園で活用できるおすすめの手作りおもちゃを年齢別に全部で12個紹介しました。

製作に必要な材料はどれも身近にあるものばかりなので、気軽に普段の保育に取り入れることができるのが魅力です。

注意点に配慮しながら発達に合わせたおもちゃを作って、子どもと一緒に楽しみましょう。

記事公開日:2022.03.10

記事更新日:2022.03.10