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2022.03.14

保育士を目指すための通信講座はどう選ぶ?メリットやデメリットも紹介

保育士を目指すための通信講座はどう選ぶ?メリットやデメリットも紹介

保育士を目指すのに、通信講座を活用しようと考えている人も多いかもしれません。

しかし通信講座は種類が豊富にあるため、どれを選べば良いかわからず迷ってしまうかもしれません。

そこで今回は保育士通信講座選びのポイントやメリット・デメリットなどについて解説しています。

通信講座の特徴や勉強方法を把握して、効率良く資格取得のための勉強を進めていきましょう。

保育士資格は通信でも取得可能

保育士の資格を取得するためには、大学や専門学校などの保育士養成学校に通う方法と、国家試験を受験して取得する方法の2種類があります。

試験に合格すれば資格が取得できますので、年に2度実施される試験を受けて保育士を目指したいと思う人が多いのではないでしょうか。

試験対策のためには勉強が必要ですので、より効率良く学習を進めていくための方法として保育士の通信講座が活用できます。

しかし、国家試験を受けるためには条件がありますので、まずは受験資格があるかどうかを確認する必要があります。

以下は保育士試験の受験資格についてです。[注1]

● 4年制大学・短期大学・専門学校で必要な単位を取得し卒業している

● 児童福祉施設で2年以上の勤務かつ2880時間以上経験を積んでいる(高卒の場合)

条件を満たしている人であれば通信講座などを利用して試験を受け、保育士の資格を取得することができます。

[注1]全国保育士養成協議会|受験資格

通信講座なら実習やスクーリングがなし!

通信講座を活用して国家試験に合格すれば、実習やスクーリングを受けることなく保育士になれます

通常、学校に通う保育学生の場合、保育実習は必須であり一回約2週間の実習を全部で3回行わなければなりません。

また、社会人や主婦などが利用することの多い保育士通信制大学の場合は、スクーリングと呼ばれる授業を学校で受ける必要があります。

通信制大学のスクーリング時期は学校によって異なりますが、年間で約1ヶ月程受講して必要単位を修得します。

実習やスクーリングをしなくても資格を取得できる点が、保育士通信講座の特徴と言えるでしょう。

保育士を通信講座で目指すメリット

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通信講座を活用して資格を取得するメリットについて紹介します。

費用を抑えられる

通信講座の最大のメリットは通学と比べて費用を抑えられることでしょう。[注2]

通信や学校によってかかる費用に差はありますが、以下はおおよその金額です。

通信講座は学習期間が約6ヶ月と短いうえに、費用も10万円以内に収めることができます。

なお国家試験を受けるための費用は12,950円ですので、受験料を含めても最もコストをかけずに資格取得が可能です。

[注2]文部科学省|私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

実習や通学の必要がない

前述のとおり通信講座には実習がなく、学校に通って授業を受ける必要もありません。

特に実習は多くの場合連続で2週間ほど行うため、仕事をしながら通信大学に通っている社会人や子育てをしている主婦にとっては、時間の確保が難しい問題になるでしょう。

また、通学制の保育大学の場合は学校が実習先を指定していることが多いですが、通信制の場合は自分で実習先を見つけなければならない手間もあります。

実習やスクーリングのために長期間仕事を休めない人は、通信講座の時間に縛られずに勉強できる点がメリットと感じられるのではないでしょうか。

自分のペースで効率良く学習が進められる

通信講座は決められた日や場所で授業を受ける必要がないため、毎日の隙間時間を利用して勉強できます。

独学の場合はテキストを自分で選んで購入したり学習計画も自分で決めなければなりませんが、通信講座なら合格までのスケジュールを立ててもらえるため、効率良く学習が進められるでしょう。

音声や動画などの教材もセットで活用することが多いため、電車での移動中や仕事の休憩時間でも学ぶことができそうです。

講師に質問できる

勉強を進めて行く中で、分からないところがあったときは担任の講師に質問できるサービスや問題の添削をしてくれる講座もあります。

メールで気軽にいつでも質問できたり、試験対策のアドバイスをもらえる点は通信講座の魅力的なポイントです。

サポート体制が万全に整っている講座であれば、完全独学での学習より心強いでしょう。

保育士を通信講座で目指すデメリット

通信講座は費用を最小限に抑えることができ、実習や授業がないことが分かりましたが、メリットだけではなくデメリットについても理解しておく必要があります。

学習環境を自分で整える必要がある

通信講座を利用する人の多くは、自宅で学習を進めるのではないでしょうか。

計画通りに勉強することが得意な人は問題ないかもしれませんが、自己管理が苦手な人は工夫して勉強する必要があるでしょう。

通学して友達と一緒に勉強するわけではありませんので、孤独と戦いながらいかにモチベーションを維持できるかがポイントです。

小さな目標を設定し、毎日継続した学習を行いながら少しずつ達成していきましょう。

筆記試験は全部で9科目あり、全て合格する必要があります

一度に全科目合格しなければならないわけではなく、合格した科目は3年間有効なので何度か受けて資格取得を目指す方法もあります。

その点も踏まえ、学習環境を整えて計画的に勉強していきましょう。

実技スキルを身につけるのが難しい

保育士試験は筆記と実技どちらも合格する必要があります。

筆記は通信講座で万全な対策が行えますが、実技に関しては主に動画を観て学ぶ形式になります。

保育学生は授業で保育の実技を学ぶため卒業までに自然とスキルが身につきますが、通信講座の場合は筆記がメインです。

また現場実習がないため、試験合格後にいきなり保育園での実務となりますので不安に感じる人もいるかもしれません。

通信講座の中には実技の個別レッスンサービスを提供しているところもありますので、そのようなオプションを活用するのもひとつの手でしょう。

通信講座選びのポイント

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短期間で効率的に学習を進めていくためには、講座選びも重要です。

「とにかく費用を安く抑えたい」「手厚いサポートを受けたい」など、何を重視するのかをまずは明確にしておきましょう。

以下は講座を選ぶ際の主なポイントです。講座選びの参考にしてください。

● 講座の費用が予算内かどうか

● サポート期間の長さは適切か

● テキストだけでなくeラーニング学習なども取り入れているか

● 実技試験対策をしているか

● 合格率の高さ

● 社会的な信頼度の高さ

安さに惹かれて選んだものの教材の質が悪かったとなれば、資格取得という目的から大きく外れてしまいます。

また、講座を提供している企業の知名度や合格率も講座を選ぶ際の判断材料になるでしょう。

事前に実績を確認したり、自分に合った学習法かどうかを口コミでチェックしておくことをおすすめします。

保育士の通信講座を活用して効率良く試験合格を目指そう

保育士の資格は通信講座で取得可能ですので、メリットとデメリットを把握したうえで、自分に適した講座を選ぶことが大切です。

条件さえ満たしていれば、国家試験を受けることができるため、まとまった時間が取れない方費用を抑えて保育士を目指したい方は、通信講座を検討してみても良いかもしれません。

自己学習はモチベーションの維持が重要なポイントになりますので、毎日少しずつでも計画的に学習を進めて試験に挑みましょう。

記事公開日:2022.03.14

記事更新日:2022.03.14