2022.03.11
保育士がピアス禁止の理由は?アクセサリー事情について徹底解説
今回は保育士がピアス禁止の理由や既に開けている場合の対処法、ピアス以外のアクセサリーの着用について詳しく説明します。
おしゃれをしたいと考えている保育士さんは参考にしてください。
保育士が勤務中にピアス禁止の理由
多くの園では原則としてピアスの装着は禁止されています。
見た目以外にも保育士という職業柄、装着してはいけない理由がいくつかありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
子どもの誤飲事故につながる危険性があるから
ピアスは気をつけていても知らない間に外れてしまうことがあります。
特に留め具であるキャッチが外れやすいため、保育中に落としてしまう可能性もあります。
子どもはなんでも口に入れてしまうので、床にキャッチが落ちていたら飲み込んでしまうかもしれません。
金属や樹脂などピアスには種類がありますが、どのタイプのピアスでも口に入れると非常に危険です。
安心安全な保育を行うためには、勤務中はピアスを外しておきましょう。
子どもの肌を傷付けたり怪我の恐れがあるから
特に乳児クラスを担当している保育士さんの場合、子どもを抱っこする機会が多いと思います。
抱きかかえたときに子どもの顔にピアスが当たって怪我をさせてしまう恐れがあります。
また、子どもはゆらゆら揺れていたり、キラキラと光ったりしているピアスが目に入ると、気になって引っ張る可能性がありますので、保育士が怪我をするリスクもあるでしょう。
双方にとってデメリットでしかありませんので、仕事をしている間はピアスをつけない方が良いのです。
保護者からの印象が悪いから
保護者は子どもの安全を何より願っていますので、保育園は安心して子どもを預けられる場所でなくてはなりません。
保育士がピアスをしていると「安全面への配慮が欠けているのでは」と思われたり、保育のプロである保育士が子どもの安全よりもおしゃれを優先していると捉えられたりと、信頼を失ってしまう可能性があります。
保護者によっては安全面だけでなく、ピアスをしていること自体に悪い印象を抱く人もいるでしょう。
保育士は安心感を持ってもらえるよう、見た目の印象に気を配る必要があります。
「年長児クラス担当だから」「目立たないタイプのピアスだから」と、保育士自身が思っていても保護者からは批判的に見られているかもしれないことを覚えておきましょう。
保育士が既にピアスを開けている場合
保育士になる前に既にピアスを開けていた場合はどうしたら良いのでしょうか。
勤務中は外しているけれどプライベートではおしゃれを楽しむためにピアスを装着している人も多いでしょう。
一般的なピアスホールであれば問題ない
基本的には、仕事中にピアスを外していれば問題なしとする園が多いようです。
安定したピアスホールは簡単にふさぐことができませんので、穴が開いていることを心配する必要はありません。
しかし、中には拡張をしたために空洞になるほどピアスホールが大きい人もいます。
あまりにもピアスホールが大きく目立つ場合は、他の保育士や保護者からの印象を悪くしてしまう恐れがあるため、手術で穴をふさぐことを検討する必要もあるでしょう。
ピアスホールの数が多すぎる、軟骨にピアスホールがあって気になる場合などは、髪型やコンシーラーなどで隠す工夫をしても良いかもしれません。
心配であれば、園長や主任保育士に相談しましょう。
保育士として働きながら新しくピアスを開けるのは難しい
保育士として園に勤務している間は、新しくピアスを開けるのはおすすめしません。
なぜなら、新しく開けたピアスはホールが安定するまで1ヶ月以上ファーストピアスをつけっぱなしにしなければならないからです。
ファーストピアスを無理に何度も着脱すると、化膿して穴がふさがることもありますので、衛生的にも良くありません。
また透明のピアスであっても装着はNGなので、穴を開けることは困難です。
保育士としてピアスを付けることはご法度であるため、新しくピアスを開けたことが周りに知られてしまったとき、先輩保育士や園長から指摘されるかもしれません。
子どもの安全を最優先に考えると、保育士として働きながらピアスを開けることはできないと思っておいた方が良いでしょう。
保育士がピアス以外のアクセサリー着用はOK?
ネックレスや指輪などピアス以外のアクセサリーであれば、勤務中でも着用して良いのでしょうか。
保育士のアクセサリー事情について見ていきましょう。
基本はピアス以外のアクセサリーも着用禁止
ピアス禁止の理由と同様、子どもの誤飲や怪我の恐れがあるため、ピアス以外のアクセサリーも基本的には禁止です。
しかし、結婚指輪に関しては園によってルールが異なります。
派手過ぎないデザインで石などが飛び出していない結婚指輪であれば許可している園もありますが、全てのアクセサリー類を禁止している園の方が圧倒的に多いでしょう。
仮に、結婚指輪を着用可能とする園に勤めていたとしても、保育士はおむつ替えや外遊びをたくさんするため、こまめな手洗いが必要となります。
指輪をつけたままの手洗いは雑菌が残りやすく、衛生的によくありません。
子どもにミルクや離乳食をあげたりする保育士の手が汚れていたら、安心安全な保育と言えないのではないでしょうか。
だからといって、手洗いのたびに指輪を外していると紛失の原因にもなります。
また、子どもと一緒に砂場遊びや製作活動をすることも多いと思いますので、大切な結婚指輪に傷がついてしまうかもしれません。
保育士は子どもと元気いっぱい遊ぶことが仕事ですので、アクセサリーに気を取られて保育に集中できなくなってしまっては本末転倒です。
傷がつくことや衛生面が気になる場合、勤務中は外しておくことが無難でしょう。
金属アレルギーを持っている子どもがいる可能性もある
保育士は子どもと手をつないだり触れることが多いため、金属アレルギーを持っている子がクラスにいる場合は注意が必要です。
保育士が身に付けているアクセサリーによってアレルギー反応が出てしまったとなれば大問題となる可能性もあります。
腕時計もアクセサリーとみなされ着用NGにしている園もありますので、そのような園に勤めている保育士さんは、アクセサリー類は一切つけられないと考えておきましょう。
保育士がおしゃれを楽しむならアクセサリー以外のものがおすすめ
残念ではありますが保育士として働く以上、おしゃれには制限があります。
しかし最近ではシンプルなネイルを可とする園や、服装も自由にしている園が増えてきているため、アクセサリー以外でもおしゃれができるようになってきました。
保育士はノーメイクのイメージがあるかもしれませんが、ナチュラルメイクであればおしゃれに見えますし、子どもや保護者からの印象も良いでしょう。
もちろん休日ならピアスは自由につけられますので、プライベートではアクセサリーを身に付けておしゃれを楽しんでください。
保育士として働くならピアスはつけられないと認識しておこう
今回は保育士の仕事においてピアスの禁止理由についてと、既にピアスホールがある場合の対処法について解説しました。
保育士は職業柄、おしゃれの幅が狭くなってしまうのは仕方のないことかもしれません。
子どもの安全を守りつつ保護者との良好な信頼関係を築くためには、ピアスの着用を避けましょう。
記事公開日:2022.03.11
記事更新日:2022.03.11