Ohanaトップ|保育のこと|保育知識|保育士の面接で聞かれる質問は?チェックされるポイントや逆質問について

search SEARCH

clip CLIP

2022.03.11

保育士の面接で聞かれる質問は?チェックされるポイントや逆質問について

保育士の面接で聞かれる質問は?チェックされるポイントや逆質問について

本記事では保育士がよく聞かれる面接質問に加え、面接でチェックされるポイントアピールしたい点について解説していきます。

質問と回答のポイントを確認し、自分なりの答え方を考えて面接に挑みましょう。

保育士の面接でチェックされるポイント

まずは保育士の面接で面接官からチェックされるポイントについて詳しく解説します。

マナーや人柄、仕事にどれほどの熱意があるかなど、さまざまな観点からチェックされていますので、面接を受ける前に一度確認しておきましょう。

保育士の面接でのチェックポイント①:一般的なマナー全般に関する部分

保育士だけでなくどの職種でも言えることですが、面接では一般的なマナーや常識があるかどうかは確実にチェックされています。

以下は面接時に見られているマナーに関する項目です。

● 入退室のマナー

● 言葉遣いのマナー

● 服装は適切か

● 髪型は適切か

● アクセサリー類はつけていないか

特に保育士は職業柄、勤務中のアクセサリーを禁止としている園がほとんどですので、面接の時も見られているでしょう。髪型も同様、保育士は子どもと接する仕事のため、肩につく長さの人は結ぶのが常識です。

また、子どものお手本であり保護者からも見られる存在なので、清潔感が求められます。気を抜かず、保育士としての自覚を持って面接を受けるよう心掛けてください。

保育士の面接でのチェックポイント②:人柄や第一印象

保育士は子どもにとって安心できる存在でなければなりません。そのため、面接官は応募者の人柄や雰囲気も見ています。

● ハキハキとした声で受け答えできているか

● 面接官の目を見て話しているか

● 笑顔かどうか

● 雰囲気は明るいか

保育士はコミュニケーションが重視される仕事なので、面接では質問に対する回答の仕方や話の聞き方からも、コミュニケーション能力が見られています。

保育士の面接でのチェックポイント③:園についてどれほど下調べしているのか

面接質問の回答や応募者の自己PRから、事前にどれほど園のことを下調べしているのかチェックされています。

ホームページを開設している園がほとんどですので、前もって応募先の園の情報を確認しておくことは常識でしょう。

● 園の理念

● 保育方針

● 園の特色

● 独自のイベント

これらは最低限、事前に情報収集しておくべき項目です。

保育士の面接でよく聞かれる質問

保育士の面接ではどのようなことを質問されるのでしょうか。

よく聞かれる質問内容を把握しておくことで、面接に備えることができるでしょう。

自己紹介は面接の定番

「では早速ですが、自己紹介からお願いします。」

このような形でスタートする面接は多いです。これまでの保育経験のエピソードを絡めつつ、自分の強みをアピールしましょう。

面接官に良い印象を与えることができる自己紹介のポイントを紹介します。

● 転職者の場合はこれまでの経歴と自分の魅力を伝える

● 就活生の場合は学生時代力を入れてきたことやどのような保育士になりたいのかを伝える

● 保育に活かせる得意分野や長所をアピールしても良い

自己紹介は面接をこれから始める挨拶のようなものなので、できる限り簡潔に答えるようにしましょう。

志望動機は必ず聞かれる質問

志望動機は必ずと言っていいほど面接で聞かれます。

面接官の立場になって想像すると分かりますが、応募者がなぜ自分の園を選んでくれたのかは一番気になるポイントなのではないでしょうか。

事前に園を見学したのであれば、そのときの具体的なエピソードを交えたり、採用されたときのことをイメージして園に貢献していきたい気持ちを伝えましょう。

志望動機ではよく「保育方針・理念に共感した」と言うケースがありますが、それだけではありきたりであるため、面接官の心に響きません。

なぜその理念に共感したのか、理由も一緒に述べるようにしましょう。

これまでの保育経験やスキルについて

この質問は転職のときによく聞かれる質問です。応募者が前職でどのような経験を積んできたのかは園側も気になりますので、必ず答えられるよう準備をしておきましょう。

保育士は経験が重要な仕事です。経験豊富な保育士であれば現場の即戦力となることが期待できますので、応募先の園の特徴を考慮して回答できると良いでしょう。

長所・短所も聞かれる可能性あり

長所や短所は面接で聞かれる定番の質問です。自分自身についてどれほど理解できているかを確認されている可能性もあります。

以下は、保育士の面接のときに使える長所と短所の例です。

◇長所

「コミュニケーションが得意なので強みを活かして保護者と良い関係性を築いていきたいです。」

「体力には自信があるので、忙しい時期でも体調を崩さず風邪もほとんど引いたことがありません。」

◇短所

「ささいなことが気になる性格ですが、その反面子ども達の小さな変化にも気付くことができます。」

「大雑把なところが短所だと思っていますが、効率よく仕事を進めることが得意です。」

長所も短所も保育士の仕事に関連付けて答えられると好印象でしょう。

短所を答えるときはポジティブな内容に変換して答えることがポイントです。

前職の退職理由は前向きな言葉で伝えよう

これまで勤めてきた園の退職理由は、面接でよく聞かれます。

保育士の退職理由の多くは、「人間関係がこじれたから」「給料が低いから」「残業が多いから」などが挙げられますが、仮にこれらが理由だとしてもそのまま素直に伝えることはおすすめしません。

人間関係が原因の場合は、「現場の保育士達の連携が取りやすい園で働きたいと思ったので退職しました」など、言い換えるようにしましょう。

仕事に対する考え方を確認されることも

園側は面接の際、応募者に言いづらいことを確認してきたり、ストレス耐性をチェックする可能性があります。

例を挙げると以下のような質問です。

「繁忙期は残業が増えることがありますが大丈夫ですか?」

「〇年程経つと異動の可能性がありますが問題ありませんか?」

「保護者からのクレームにはどのように対応しますか?」

入職後に「そんな話聞いてない」「こんなに大変だと思わなかった」とならないために、あらかじめ面接で伝えられることがあることも覚えておきましょう。

保育士の面接でアピールするポイント

保育士の面接ではこれまでの経験や自分の長所以外にもアピールできるポイントがあります。

例えば以下のようなことが挙げられます。

● 小さい頃からピアノを習っている

● リトミックができる

● 絵が得意

● 運動が得意

● 英語が話せる

● パソコンが使える

● 保育士に有利な資格を持っている

履歴書に特技や資格を書く欄があると思いますが、面接時は口頭でもアピールしましょう。

「ピアノが得意で譜面がなくても弾くことができますので、子ども達の様子を見ながら弾き歌いができます。」

「絵本専門士の資格を持っているので、子どもに興味を持ってもらえる読み聞かせができます。」

特技がどのように保育の現場で活かせるか、具体的に説明できるようにしておくことをおすすめします。

保育士の面接で逆質問する際に気をつけるべきこと

保育士の面接では終盤に差し掛かると「質問はありますか?」と逆質問される可能性があります。

自分が質問に答えるだけだと思っていた人は「何も思い浮かばない」と焦って動揺してしまうかもしれませんが、間違っても「特にありません」とは答えないようにしましょう。

応募者の熱意やコミュニケーション能力を見極めるために逆質問をしている可能性が高いため、園に興味があることをアピールできる質問をあらかじめ複数用意しておくことをおすすめします。

ただし、逆質問をする際に気をつけるべきことがありますので確認しておきましょう。

調べたら分かる内容は聞かないように注意

例えば「貴園の保育方針はどのようなものですか?」といった質問は、ホームページを見れば分かることです。

面接官に「下調べしていないんだな」と思われ、熱意のない応募者という印象を与えてしまうかもしれないので注意が必要です。

「〇〇という保育方針を実現するためにどのような取り組みを行っていますか?」など、一歩踏み込んだ質問なら問題ないでしょう。

労働条件は確認しても良いが聞き方に注意

給料や休暇など労働条件に関わる逆質問は面接の場では避けた方が良いと言われていますが、聞き方によっては悪い印象を与えずに確認できます。

「結婚・出産後も長く働き続けたいと考えています。貴園ではこれまで育児休暇後に復帰された方はいらっしゃいますか?」

「資格取得のために休日は勉強をしているのですが、貴園で働く保育士の皆さまはどの程度有給休暇を取得されていますか?」

オブラートに包んだ聞き方だとしても、労働条件や福利厚生のことばかり質問することは避けましょう。

評価される逆質問例

保育士の面接での逆質問ではどのようなことを聞くと好印象なのでしょうか。

具体例をいくつか紹介します。

「貴園で働けることになった場合、入職までに勉強しておくべきことはありますか?」

「お話を聞いてさらに貴園で働きたい思いが強くなりました。このあと見学させていただくことは可能ですか?」

「ゆくゆくはキャリアアップを考えているのですが、社内での研修制度はどのような内容ですか?」

園で働くことを想定した逆質問は、やる気が伝わってきますので採用につながりやすくなるかもしれません。

面接官が詳しく説明してくれるタイプの場合、面接終盤までに用意していた逆質問が使えなくなってしまう可能性もあります。

そのようなときは「〇〇についてお聞きしようと思っていましたが、先ほど詳しくご説明していただいたのでよく理解できました。ありがとうございました。」と答えると良いでしょう。

保育士の面接は事前準備を徹底して面接官に良い印象を与えよう

今回は保育士の面接でよく聞かれる質問とチェックされるポイントを紹介しました。

面接は自分の魅力をアピールする場です。保育士の面接ではこれまでの経験やコミュニケーション能力などが重視されますので、笑顔でハキハキ答えることを心掛けましょう。また、面接終盤で聞かれる逆質問では、熱意が伝わるような内容を複数用意しておくと安心です。

希望の園で保育士として働くためにも、事前準備はしっかり行いましょう。

記事公開日:2022.03.11

記事更新日:2022.03.11