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2022.03.11

保育士1年目の目標設定の例文は?目標設定する理由から掲げるときのコツ

保育士1年目の目標設定の例文は?目標設定する理由から掲げるときのコツ

新人保育士の中には「どうして目標を設定するのか分からない」と思っている人もいるかもしれません。

目標設定のポイントと例文を紹介する前に、まずは目標を設定する理由について解説していきます。

目標を立てる意味を知った上で設定し、保育士としてスキルアップを目指しましょう。

保育士1年目の目標設定する理由

1年目2

1年目の保育士が目標を設定することにはどのような理由があるのでしょうか。

理由が理解できると、意味のある目標が設定できるようになるでしょう。

振り返りをしてスキルアップを図るため

目標を立てることで1年後に自分の保育を振り返ることができます。

保育士は忙しい仕事なので普段はなかなか振り返りができないかもしれません。

最低でも1年に一度は振り返りの機会を作ることで、自分を客観的に見直すことができ、スキルアップにつながります。

たとえ目標が達成できなかったとしても、なぜ達成できなかったのかを考えることで保育士として成長していくことができるでしょう。

保育に目的意識を持つため

何も目標を設定せずに仕事を続けていると、必然的に目指すものが分からなくなってきてしまいます。

「何を目指したいのか」「この1年何をしてどんな保育士になりたいのか」といったことを明確にすると、普段から意識できるようになります。

人はゴールがないとなかなか頑張ることができないため、毎日を充実させるためにも目標は必要です。

評価につながる可能性があるため

人事評価制度を取り入れている保育園では、目標内容と達成度が評価のポイントとなります。

目標を達成することで仕事ぶりが認められ、評価が上がったり熱意が伝わるかもしれません。結果として自身のモチベーションアップにもつながるでしょう。

保育士1年目の目標設定する際のポイント

1年目の保育士が目標設定をする際のポイントを紹介します。

1年で達成できそうな目標を設定する

目標設定の際はまず今の自分の能力を客観的に見ることが大切です。

自分ができることを把握していないと、高すぎる目標を設定してしまう可能性があります。

例えば1年目で「現場の課題点を見つけて保育士同士で共有し、改善していく」といった内容では、達成できない可能性が高いです。

仕事への熱意があるのは良いことですが、1年目であることを考慮した現実的な目標を設定しましょう。

達成できないことで自信がなくなり、モチベーションが下がる原因になりますので「ちょっと大変そうだけど頑張れば到達できる」くらいのレベルで設定することをおすすめします。

目標を細分化する

多くの園では年度初めに1年間の目標設定を行いますが、1年は長いため具体的な細かい目標が立てられません。

最終目標を達成するため、半年・3か月・1か月と短期的な目標を設定し、達成までにどんな行動をすれば良いのか細分化することがポイントです。

これは、スモールステップとも呼ばれますが、小さな成功体験を積み重ねていくことで目標に近付くという原理で、目標設定の際によく使われます。

また、目標は数値化することでより実現しやすくなりますが、保育士の仕事を数値化するのは難しいでしょう。

そのため、できる限り目標内容を具体的に設定することが大切です。

得意なことを伸ばしていける目標を設定する

目標を立てるときは、自分ができないことや苦手だと思うことだけを設定するものだと思っている人もいるかもしれません。

もちろん苦手を克服するための目標も向上心があって素晴らしいですが、それだけでは負担が大きく疲弊してしまう可能性があります。

保育士はチームワークが重視される仕事なので、苦手なことはお互いがカバーし合うことも可能です。

得意なことを伸ばすための目標を設定することで、専門性が高まり自信がつきやすくなるでしょう。

保育士1年目の目標設定の例文

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1年目は前年の目標がないため比べる対象がなく、目標を1から考えなければなりません。

「目標内容が思い浮かばない」と悩んでいる人に向けて目標の例文をいくつか紹介します。

環境に慣れるための目標例

新人保育士さんの1年目は職場環境に慣れることを目標にしても良いでしょう。

しかし、1~2か月程度で達成できてしまいそうな簡単な目標ではなく、1年後に成長が期待できるような内容が望ましいです。

● 子どもの接し方の基本を学び、子どもや保護者に信頼されるよう笑顔と明るい雰囲気を心がけたいです。

● 毎日やることリストを作成し、出来なかったことはなぜできなかったのか振り返り次の日に活かします。

● 子どもに変化があったときや保護者から意見をもらったときは報告連絡相談を必ず行うようにします。

● 子どもとの関わり方や保護者対応で悩んだときは、先輩保育士のやり方をお手本にしてコミュニケーションの取り方を学んでいきます。

具体的な保育に関する目標例

1年目でも「こういう保育士を目指したい」といったビジョンのある保育士さんは、具体的な内容を目標にしましょう。

保育の知識やスキルが身につくような内容を設定することで、1年で大きく成長することができます。

● 子どもの理解を深めるために、疑問に思ったことはそのままにせず、その日のうちに質問して解決するようにしたいです。

● 子どもの遊びの幅をたくさん増やしてあげられるよう、1か月に1個以上の新しい遊びを提案したいです。

● 過去の書類を見たり先輩保育士さんたちから助言をいただいて、日案や保育日誌などの書き方を学んでいきたいです。

● 保護者に日頃から子どもの様子を細かく説明するなどコミュニケーションをたくさん取り、相談にも乗れるような良好な関係を築いていきたいです。

● 研修には積極的に参加し、学んだことは保育に活用してスキルアップしていきたいです。

● ピアノが得意なので、子ども達には歌や楽器に親しみが持てるような声かけや教え方をして、音楽の楽しさを伝えていきたいです。

コミュニケーションやチームワークに関する目標例

保育士はチームワークが重要な仕事です。

お互いの良いところや自分にない部分を見つけたり共有することで、保育士達の関係性も良くなり、望ましい保育環境を構築していくことができます。

そのため、目標に保育士との連携に関する内容を入れても良いかもしれません。

● 指示されたことだけをするのではなく、自分で今何が必要かを考え、積極的に動ける保育士を目指します。

● 担当上司に進捗状況を報告することを徹底し、最後まで責任を持った仕事を行います。

● 小さなことでも現場では情報を伝え合い、コミュニケーションを活性化させていきたいです。

● 仕事を一人で抱え込みすぎないよう気をつけ、同僚達と相談したり協力し合いながら自分の役割を見出していきたいです。

保育士1年目の目標例を参考にして保育士として成長しよう

今回は保育士1年目の目標設定の例文を紹介しました。

保育士が目標を立てることは、スキルアップや保育に目的意識を持つためというのが大きな理由ですが、人事評価にもつながる可能性のある大事なものです。

1年目の目標はあまり難しいものにせず、達成できそうな内容で具体的に設定するようにしましょう。

目標を設定するポイントをおさえた上で、今回紹介した例文を参考にして自分なりの目標を考えてみてくださいね。

記事公開日:2022.03.11

記事更新日:2022.03.11