2022.03.10
言葉遊びを保育園で取り入れよう!得られる効果や楽しむコツを解説
言葉遊びを保育園で取り入れることで得られる効果や、遊びを楽しむためのポイントもあわせて解説していきます。
楽しみながら言葉を覚えることができる遊びを保育にたくさん取り入れていきましょう。
言葉遊びを保育園で取り入れて得られる効果
言葉にはさまざまな意味があり、響きやリズムが面白いものもあります。
保育ではあらゆる面から子どもの発達を促していくことが大切ですが、言葉もその一つであり、遊びながら子どもの言葉を育んでいくことが重要です。
まずは、言葉遊びをすることで得られる効果をひとつずつ見ていきましょう。
語彙が豊富になり表現力が培われる
子どもは言葉遊びを通して、新しい言葉や表現方法を学んでいくことができます。
幼児期は吸収力がすさまじく、聞いた言葉や興味のあるものの名前などはすぐに覚えて自分の言葉にします。
しかしせっかく覚えた言葉も使う機会が少なければ、なかなか使いこなせるようにはなりません。
普段の保育に言葉遊びを取り入れることで覚えた言葉を話すきっかけとなり、言葉の意味を理解しながら表現力を高めていくことができるのです。
思考力が鍛えられ自分で考える力が身につく
言葉遊びはシンプルなものが多いですが、どれも自分で考える楽しさのあるゲームばかりです。
友達と関わり合いながら主体的に遊べるところも言葉遊びの魅力でしょう。
思考力が鍛えられ言葉を使いこなす力が身につくことで、コミュニケーション能力も高まり、保育士や友達と関わることがより楽しくなるという効果もあります。
想像力や発想力が養われる
連想ゲームや言葉探しゲームなど自分で言葉をイメージして考える遊びは、想像力や発想力を豊かにします。
自分の知っている言葉の中から当てはまるものを見つける楽しさは、ひらめき力を育んでいくことにもつながるでしょう。
友達と自分の考えに違いがあることに気が付くことで、そこから新しいイメージが生まれるかもしれません。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び
言葉遊びには子どもの成長に必要な要素が多く含まれていることが分かりました。
保育園でできるおすすめの言葉遊びをいくつか紹介していきます。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び①:しりとり
しりとりは、大人も子どももみんなで楽しめる言葉遊びです。
5歳ほどの年齢にならないとスムーズに進めることは難しいかもしれませんが、しりとりは言葉に興味を持つきっかけになるでしょう。
保育士や友達から知らない言葉を聞くことで、語彙力を高めていくことが期待できます。
しりとりで遊びながらさまざまな言葉を覚えていき「覚えた言葉を使ってみたい」という気持ちが芽生えることで、自分の言葉として身についていきます。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び②:言葉集め
保育士がひらがなの中から一文字選び、選んだ文字が頭にくる単語を集める遊びです。
例えば保育士が「”あ”のつくものは何があるかな?」と問いかけた場合、「あざらし」「あひる」「あお」などさまざまな単語が出てくると思います。
年長児であればチーム戦にして、出てきた言葉の多さを競ってもおもしろいでしょう。
言葉集めは、まだ言葉を覚えたばかりの2歳児クラスでも楽しめる遊びです。
低年齢の子どもで難易度が高い場合は「みんなが大好きな、”あ”から始まるキャラクターがいるね」など、保育士がヒントを出して誘導してあげても良いでしょう。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び③:連想ゲーム
保育士がお題を出し、その単語からイメージできる言葉を答えるゲームです。
例えば「甘くて赤い食べ物は?」というように、答えが複数ある抽象的なお題を出題します。
「りんご」「さくらんぼ」と出てきたり、中にはイチゴ味をイメージして「ドーナッツ」と答える子もいるかもしれません。
子どものイメージを大切にしながら多くの答えを引き出しましょう。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び④:逆さ言葉遊び
言葉を逆さから読んで響きや意味が変化することを楽しみます。
「うさぎ→ぎさう」とただ逆さから読んでも良いですし、「かさ→さか」「かるい→イルカ」など意味が変わる言葉を選んでも楽しいでしょう。
「しんぶんし」や「トマト」など下から読んでも同じ言葉、回文は不思議で面白いため、お題に取り入れると盛り上がります。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び⑤:言葉探しゲーム
50音が1文字ずつ書かれた紙を用意して机に広げ、保育士の出題した言葉を探します。
最初は短い単語からスタートし、徐々に長い言葉にしていきましょう。
友達と協力しながらどのチームが一番早く言葉を完成させられたか競争するゲームにしても楽しいです。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び⑥:文字並べ替えクイズ
バラバラに並んだ文字を並べ替えて、正しい言葉を作るゲームです。
「さみは→はさみ」「ごまた→たまご」など、身近なものをクイズにしてみましょう。
最初は3文字くらいから始め、徐々に4文字・5文字と増やして難しくしていくとより楽しめます。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び⑦:ぱぴぷぺぽ星人
保育士の質問に対し、「ぱぴぷぺぽ」でしか答えられないという言葉遊びです。
「好きな動物は?」という質問の場合は、「ぺぽ(ネコ)」「ぴぴん(きりん)」というような答え方になります。
質問に答えるぱぴぷぺぽ星人と、それを聞く側に分かれて答えを当てるゲームにしてみても良いでしょう。
聞く力と考える力が楽しみながら身についていきます。
保育園で出来るおすすめの言葉遊び⑧:オノマトペジェスチャーゲーム
オノマトペとは、ドキドキ・ワクワクなど感覚的な表現のものや、ドンドン・サラサラなど物の状態を表すものなどがあります。
このようなオノマトペをお題にして、保育士が出題者となりジャスチェーで子どもたちに伝えます。
「キラキラ」の場合は両手で手をひらひらさせたり、「しくしく」の場合は泣きまねをするなど表現方法を工夫して、オノマトペを当ててもらいましょう。
言葉遊びを保育園で楽しむ3つのコツ
言葉遊びを楽しむ際のコツやポイントについて解説します。
1. 子どもの発想を大事にする
覚えたての言葉はまだ十分に使いこなせないことが多いため、言葉が間違っていたり言い回しがおかしかったりすることがあるかもしれません。
しかし、保育士が笑ったり強く指摘したりすると、子どもの興味が薄れてしまう可能性がありますので、優しく教えて楽しい雰囲気を壊さないよう注意しましょう。
2. 保育士は子どもと一緒に楽しむ
保育士も子どもと一緒になって遊びに熱中することが言葉遊びを楽しむコツのひとつです。
言葉遊びに限ったことではありませんが、保育士は子ども目線に立って気持ちに共感しながら遊びを楽しむことが大切です。
3. 年齢に合わせた言葉遊びを用意する
発達の中でも特に言葉に関しては個人差があります。
そのため、保育士はクラスの子どもたちの発達状況に合わせた言葉遊びを選ぶ必要があります。
ゲームが難しくて友達についていけないと、自信を失ってしまう可能性がありますので、みんなが楽しめる言葉遊びを取り入れましょう。
言葉遊びを保育園で取り入れて子どもの興味を引き出そう
今回は言葉遊びの種類と、言葉遊びをすることで得られる効果や楽しく遊ぶコツについて紹介しました。
言葉遊びの多くは道具を必要としないため、いつでも保育活動の合間に行うことができます。
保育園での遊びを通して言葉を学ぶことができる言葉遊びにはさまざまな魅力がありますので、楽しく遊びながら語彙力や表現力を高め、子どもの成長を促していきましょう。
記事公開日:2022.03.10
記事更新日:2022.03.10