2022.03.10
4月のおたよりで使える文例やイラストは?作成する際のポイントも解説
4月のおたよりは新しい年度を迎えて初めて作成する大事なおたよりです。
そのため、書く内容はもちろん、言葉やイラストなどもふさわしいものを選ばなくてはならず、負担に感じてしまう保育士が多いようです。
おたよりをすべて自分の言葉で書こうとすると難しくなりますが、おたよりは構成やあいさつなどなど、書くべき内容がある程度決まっています。
ポイントを抑えれば誰でも作成できるので、あまり難しく考える必要はありません。
本記事では、おたより作成に必要な基本情報に加え、4月のおたよりに外せない項目や、目を引くイラストの選び方などについて解説しています。
4月のおたよりの書き方をマスターしたい保育士の方は、ぜひご一読ください。
4月おたよりを作成する際のポイント
月に関係なく、保育園のおたよりには基本の構成があります。
一般的に以下のポイントを含めて作成すれば、親しみのあるおたよりに仕上がります。
● 季節の変化を感じさせる
● 最近の子どもたちの様子を伝える
● 行事やイベントに触れる
年度のスタートとなる4月は、上記3つのポイントに加えてもう1つ構成を追加すると保護者から信頼を得やすくなるでしょう。
それは、1年のスタートを迎えての挨拶や保育士・保育園としての抱負を入れることです。
この4つのポイントを盛り込んで作成すれば、4月のおたよりの作成はそれほど難しくありません。
それぞれのポイントについてはこのあと解説します。
1. 季節の変化を感じさせる
まずは、春の明るさや暖かさをイメージできるような文章を入れましょう。
4月の季節感を伝えるためには、桜などの春に花を咲かせる植物の様子や鳥の鳴き声、暖かい春の陽気をイメージさせるあいさつを含めるとよいでしょう。
園庭で桜やチューリップ、たんぽぽなどの植物が咲く場合は、その様子を紹介するのもおすすめです。
2. 最近の子どもたちの様子を伝える
入園して間もない新入生の子どもたちはまだまだ不安を抱えており、保育園で泣いて過ごす時間もあるかもしれません。
泣いている子どもの様子をおたよりに書いても大丈夫?と思うかもしれませんが、保護者の方は保育園での子どもの様子を知りたいと思っています。
大切なのは、子どもたちの様子に加えて「保育士がしっかりとサポートしているので安心してください」というメッセージを伝えることです。
こうすることで保護者は安心し、保育士に子どもを任せてくれるようになります。
また、進級した子どもたちの中には、弟や妹のような存在ができたことで一気にお兄さん、お姉さんらしくなる子どももいます。
そのような変化を伝えながら、園生活を楽しんでいる様子を伝えられるといいでしょう。
3. 行事やイベントに触れる
4月は入園式や進級式など、1年でもっとも大切な行事を迎えます。
子どもや保護者の不安や緊張に共感しつつ、保育園では楽しいことがたくさんあることを期待できるような文章を入れましょう。
4月の行事では具体的に何をするのかを紹介すると、子どもの様子がイメージできるので保護者に喜ばれます。
4. 1年のスタートを迎えての挨拶や保育士・保育園としての抱負を入れる
4月のおたよりは1年のスタートなので、保育士から保護者に向けて簡単なあいさつ文を入れましょう。
堅苦しい内容ではなく、自己紹介など親しみの持てるわかりやすいあいさつが好ましいです。
また、1年間子どもたちを責任持ってお世話する決意も感じられると、保護者からの信頼を高めることができます。
おたよりを作成する際に注意すること
おたよりは内容も大切ですが、他にも作成する上で気をつけなくてはならないことがあります。
● 誤字脱字がないようにする
● 難しい言葉や、漢字を多く使い過ぎない
● 見出しをつけ、文章は短くして読みやすくする
● ネガティブな表現や威圧的な表現は避ける
● 子どもたちの様子を多く盛り込む
おたよりを読むのは保護者なので、誤字脱字に気をつけながら読みにくくならないように作成しましょう。
また、保護者は子どもの様子を一番に知りたがっています。
遊びや給食の様子、子ども同士のやりとりなど、保育士にしかわからない保育園での子どもたちの様子をできるだけ多く紹介しましょう。
おたよりは保育園で出す正式な文書ですから、第三者にチェックしてもらうと安心です。
4月おたよりの書き出し文例
4月のおたよりの参考となる書き出し文例を紹介します。
おたより作成ポイントを3つ盛り込んだ書き出し文例
子どもたちの登園を満開の桜が出迎えています。
笑顔があふれる子どももいれば、ちょっと不安そうな表情の子ども、お母さんを思い出して泣いてしまう子どもなど、子どもの様子はさまざまです。
この時期は、子どもたちが保育園に慣れ、楽しい場所であることを理解してもらえるように保育士が全力でサポートします。
お父さん、お母さんは「今日も保育園で楽しいことが待ってるよ」と声をかけて送り出してあげてください。
この文例には、先ほど紹介した4つのポイントのうち以下の3つのポイントが含まれています。
● 季節の変化を感じさせる
● 最近の子どもたちの様子を伝える
● 1年のスタートを迎えての挨拶や保育士・保育園としての抱負を入れる
この文例には、泣く子どもがいても保育士が全力でサポートするという文章が含まれているため、保護者の方は安心してくれます。
また、保護者の方に協力してほしいことを伝えることで、温かく見守って欲しいという気持ちが伝わるでしょう。
おたより作成ポイントを4つ盛り込んだ書き出し文例
園庭のチューリップのつぼみが大きく膨らみ、今にも咲き出しそうです。
お兄さん、お姉さんになった子どもたちは自分のことが1人でできるようになり、頼もしさを感じます。
異年齢同士の子どもが交流できるお誕生会では年下の子どもの手を引くなど、積極的にお世話をする様子も見られました。
〇歳児クラスの担任の○○です。
好きな遊びは鬼ごっこ、負けず嫌いな性格です。
子どもたちがのびのびと楽しく過ごせるよう精一杯頑張りますので、何か気になることがありましたらお声がけください!
この文例には、先ほど紹介した4つのポイントすべてが含まれています。
● 季節の変化を感じさせる
● 最近の子どもたちの様子を伝える
● 行事やイベントに触れる
● 1年のスタートを迎えての挨拶や保育士・保育園としての抱負を入れる
この文例では、進級した子どもたちの成長の変化を紹介し、園での行事についても触れています。
また、保育士の自己紹介や抱負も含まれているため、親近感を持ってもらうことができるおたよりとなっています。
4月おたよりで行事・イベントに関する文例
保育園の4月の行事・イベントは、主に入園式と進級式の2つです。
また、この時期は保護者にお願い・協力してもらわなくてはならないことがたくさんあります。
それぞれに適した文例を紹介しますので、参考にしながら適宜文章を変更しておたよりを作成しましょう。
入園式の文例
ご入園おめでとうございます。
緊張からか、ママやパパの手をギュッと握りしめていた子どもたちの様子が印象的な入園式でした。
これから保育園でどのような生活を送るのか期待と不安でいっぱいの子どもたちを全力で受け止め、健やかな成長を応援します。
保護者のみなさまも温かく見守ってください。
進級式の文例
ご進級おめでとうございます。
新しい教室、新しい先生、新しいお友達、周りの環境がわかり戸惑う子どももいますが、お兄さん・お姉さんという自覚が芽生えゆっくりと環境の変化に馴染もうとしています。
今年は新しいことにもチャレンジして、体も心も健康に成長していけるように職員一同しっかりと見守ります。
保護者へのお願いの文例
日頃より、保育園運営にご理解・ご協力を賜りありがとうございます。
新年度を迎えましたので、保育園より改めて保護者の方にお願いがございます。
お子様の持ち物すべてに油性ペンでお名前の記入をお願いいたします。
また、連絡帳にお子様の食事や睡眠など、これまでの生活の様子がわかるものを簡単にご記入ください。
お忙しいところ大変恐縮ですが、円滑な保育を行うために必要ですので、何卒ご協力をお願いいたします。
お子様のことや保育園運営についてお気づきのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
4月おたよりにおすすめのイラスト
保育園のおたよりにイラストは欠かせません。
可愛らしく見せるだけでなく、読みやすくする効果もあります。
4月のおたよりに使用するイラストは、おたよりの内容とマッチしているものが好ましいでしょう。
たとえば、桜や入園式、登園する子どもの様子などがイメージできるものを選ぶのがおすすめです。
ここでは、4月のおたよりに向いているイラストや無料で使用できるイラストサイトなどを紹介します。
いろいろなイラストを見比べて、作成するおたよりのイメージに合うイラストを選びましょう。
入園をイメージさせるイラスト
入園をイメージさせるイラストといえば、やはり桜でしょう。
子どもの入園を歓迎する気持ちが伝わるので、4月のおたよりにぴったりです。
ほかにも名札や幼稚園バッグなども入園の雰囲気に合います。
4月をイメージさせるイラスト
ミツバチや蝶々などの生き物は暖かな日差しが気持ちいい4月をイメージさせます。
また、黄色くてフレッシュなたんぽぽやカラフルなチューリップもおたよりを華やかにしてくれます。
保育園児をイメージさせるイラスト
園児のイラストはもちろん、黄色い帽子を被った動物なども可愛いです。
保育園児が使うカスタネットやトライアングルといった楽器も良いでしょう。
4月のおたよりは基本構成と自分らしいアレンジをプラスして乗り切ろう
4月のおたより作成の基本について紹介しました。
4月のおたよりは、基本構成や文例などを参考にしながら、入園や進級をお祝いする言葉と保育士のあいさつを加えれば作成できます。
大事な部分はしっかりと自分の言葉で伝えれば、温かみのあるおたよりに仕上がります。
おたよりは保育園と家庭を結ぶ架橋ですから、ぜひ楽しみながら作成しましょう。
記事公開日:2022.03.10
記事更新日:2023.03.24