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2021.12.22

保育ドキュメンテーションとはどんなもの?メリット・デメリットも解説!

保育ドキュメンテーションとはどんなもの?メリット・デメリットも解説!

「保育ドキュメンテーションに興味はあるけど、どうやって導入すればよいのか分からない」と悩んでいる保育士さんは多いのではないでしょうか。

まずは保育ドキュメンテーションの特徴や保育に活かす方法、作成する際のコツについて解説します。

保育ドキュメンテーションとはどんなもの?

「保育ドキュメンテーション」はイタリア発祥の幼児教育法のひとつであり、子どもたちの日々の様子や活動を写真や動画で記録することを言います。

現場を視覚化し、振り返りに役立たせることができるドキュメンテーションは、保育の質を向上させるとして注目されている手法です。

目で見てわかりやすいドキュメンテーションによって、担任保育士だけでなく保護者や園長など全体で子どもたちの成長が共有され、日々の活動を振り返ることができます。

保育の課題も明確になるため改善がしやすく、保育士のスキルアップにもつながっていくでしょう。

保育ドキュメンテーションのメリット

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保育の現場にドキュメンテーションを取り入れるメリットについて紹介します。

保育の振り返りができる

毎日の保育日誌でも保育の振り返りを行うことはできますが、写真や動画で残す保育ドキュメンテーションならより分かりやすく記録しておくことができます。

文章だけでは分かりづらい子どもの表情や行動を記録することで、子どもたちの成長を実感できるのではないでしょうか。

写真に具体的なコメントを残しておくと、月日が経っても写真とともにそのときの様子を鮮明に思い出すことができ、振り返りに役立ちます。

保護者と共有できる

掲示物としてドキュメンテーションを飾っておくと、迎えに来た保護者がいつでも見ることができるので、園での様子を知ってもらう機会になるでしょう。

普段保育士がどのように子どもたちに接しているのかが分かるため、保育士と保護者の間にコミュニケーションが生まれ、信頼関係を築いていくきっかけになります。

保育士と保護者の連携が取れていると、親は子どもへの理解が深まるので、親子関係に良い影響を与えます。

保育士同士で連携できる

保育士同士が保育ドキュメンテーションを共有することで、他クラスの子どもの様子や発達を把握することができます。

また、自分が作成した保育ドキュメンテーションを他の保育士に見てもらうことで、別視点の新しい発見があるかもしれません。

保育ドキュメンテーションは園全体で子どもの成長を見守ることが実現できるものでもあるのです。

保育ドキュメンテーションのデメリット

保育ドキュメンテーションを行うメリットは数多くありましたが、デメリットも存在します。

一番のデメリットとしては、保育士の負担が増えることでしょう。

ドキュメンテーションは、1回作ったら終わりというものではありません。

日々の記録として継続して作成していくことが大切なので、保育士の業務量が増え過ぎてしまう恐れがあります。

園でドキュメンテーションを取り入れる際は、保育士の作業負担を考慮して業務内容を見直したり、業務効率化ツールを活用することを考えてみても良いでしょう。

保育ドキュメンテーションの活用方法

保育ドキュメンテーションを上手に活用することで、保育士・保護者・子ども自身にも良い効果をもたらします。

活用方法の例をいくつか見ていきましょう。

保護者と共有するための活動記録として活用する

保育士は保護者とは毎日連絡帳でやり取りしていますが、写真や動画があると子どもの様子をより細かに伝えることができます。

文字だけでは伝わりづらい活動中の雰囲気や子どもたちの表情などを共有することで、保護者は子どもが園でどのような活動をしているのか詳細に知ることができるでしょう。

その結果、保護者には園の方針やクラスで取り組んでいる活動に共感してもらいやすくなり、双方で子どもの育ちを実感できます。

掲示物として活用する

「保育の見える化」は保育ドキュメンテーションの特徴のひとつです。

作成したドキュメンテーションは保育室などに掲示し、誰でも見えるようにしておきます。

保育士や保護者だけでなく、実は子どもにも良い影響を与えてくれるのがドキュメンテーションです。

写真を見ることで「あのときこんなことして楽しかったな」「〇〇ちゃんと一緒にできて嬉しかった」といった気持ちを思い出し、子ども自身も振り返ることができます。

活動を振り返ることで次の活動に活かしたり、楽しかった思い出を大切にする気持ちを育んでいきます。

保育日誌として活用する

ドキュメンテーションを作成し、テキストでの保育日誌も作成することになると、保育士の負担も増えてしまいますので、ドキュメンテーションを日誌代わりにして業務の効率化を図りましょう。

実際の活動を見ていない他クラスの保育士や園長にも、写真付きの日誌なら活動内容が伝わりやすくなるはずです。

ドキュメンテーションは写真と一緒にコメントを残すものなので、保育士がどのような視点で子どもを観察しているのか分かりやすく記録することができます。

保育ドキュメンテーション作成のコツ

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いざ保育ドキュメンテーションを作ってみようと思っても、どうやって作成したら良いのか分からない保育士さんもいると思いますので、作る際のコツについて紹介します。

テーマを決めて作成する

一日の活動全てを保育ドキュメンテーションにしようとしても、まとまりがないものになってしまいますので、いくつかテーマを決めて作成するのがポイントです。

活動テーマは、遊び場面の一部でも良いですし、給食の時間や、お散歩に行ったことなどから選んで写真や動画に残します。

テーマを絞ることで、子どもがどんなことに興味を持っているのか観察しやすくなり、目的のあるドキュメンテーションを作ることができます。

子どもの行動や発言内容などをメモに残しておく

ドキュメンテーションを作成しようとしても、そのとき子どもが何に興味を持ち、どんな発言をしていたのか思い出せないなんてこともあるかもしれません。

効率良く作成するためにも、できる限り子どもの様子はメモに残しておきましょう。

子ども同士の会話や、子どもならではの発想をメモにしておくと、写真にコメントを書くときに役立ちます。

スマートフォンで写真を撮る場合は、撮りながらメモアプリに残しておくのも良いかもしれません。

写真に付けるコメントは具体的に記入する

保育ドキュメンテーションの写真にはコメント添えて記録します。

コメントには子どものありのままの姿を書くのも良いですが、それだけでなく子どもが何に興味を示したのかどんな発見をしたのかなど具体的に記入することがポイントです。

加えて保育士視点で子どもの成長した部分や、活動のねらいについても記載しておくとなお子どもの姿が的確に伝わるでしょう。

保育ドキュメンテーションを取り入れて質の高い保育を目指そう

保育ドキュメンテーションは子どもの様子を写真や動画に残して可視化し、保育の質を向上させていくことを目的としています。

園での活動を保育士や保護者で共有できるドキュメンテーションは、全体で子どもの育ちを見守り支えていくことができるものです。

保育士の負担が大きくなりすぎないよう注意しながら、ドキュメンテーションを取り入れていきましょう。

記事公開日:2021.12.22

記事更新日:2021.12.22