2021.11.17
5歳児が楽しめる遊びのアイデア7選や注意すべきことを詳しく解説
5歳児が楽しめる遊びにはどのようなものがあるのでしょうか。
子どもの発達は著しいため、たった1年でできることがたくさん増えます。
今回は、5歳児に絞ったおすすめの外遊びと室内遊びについて紹介しています。
5歳児が楽しめる遊びの特徴や目的
5歳くらいになると生活に必要な行動や動きのほとんどができるようになるため、遊びの幅も大きく広がります。
子どもの遊びには全て意味があると言われていますので、まずは5歳児の遊びの特徴や目的を見ていきましょう。
5歳児の遊びはルールのあるものが多い
筋力や体力がぐんとアップする5歳頃の子どもは、体をたくさん動かす遊びが大好きです。
運動能神経が向上するとともにバランス力も高まるので、スキップができるようになったり、ブランコの立ち乗りができるようになります。
また複雑な動きにも対応できるようになるので、ハサミやノリなど道具の扱いも上手になってくるでしょう。
自分の気持ちを言葉で表現するのが得意になってくるので、友達や保育士とのコミュニケーションが楽しい時期でもあります。
そのため、言葉のやり取りをしながら少し難しい遊びのルールも理解できるようになってきます。
5歳児の遊びは友達との関わりを重視している
子どもは遊びながら人との関わりを覚えていきます。
何気なく子ども同士で遊んでいるだけのように見えていても、実際は友達との関わりの中で遊びのルールを確認したり、意見を出し合ったりして社会性を身に付けているのです。
5歳児は同じ目標に向かって友達と協力する気持ちが芽生えてくる時期です。
友達と遊びのイメージを共有し、目的を達成していく過程で協調性が養われます。
友達との関わりが多くなるほど、意見が食い違ったり思い通りにいかない場面も増えてくるでしょう。
大人であれば、折り合いをつけて自分を納得させますが、子どもはまだ気持ちの折り合いをつけるのが難しく、時には友達とぶつかって喧嘩をすることもあるかもしれません。
しかし5歳頃になると自分の気持ちと葛藤しながら「色々な考えがあるんだ」ということを理解し、自分で問題を解決していく力を徐々に身に付けていく時期です。
心の発達を促すためにも、5歳児には友達とたくさん関わる遊びを取り入れることが大切です。
5歳児におすすめの外遊びアイデア3選
5歳児が行う外遊びはルールがあって複数人でできるものだと飽きることなく楽しく遊べるでしょう。
運動するのが楽しい時期の5歳児におすすめの外遊びを3つ紹介します。
5歳児におすすめの外遊び(1):だるまさんの一日
基本的なルールは「だるまさんがころんだ」と同じですが「だるまさんの一日」は、お題を考える必要があるため、5歳以上の子どもが楽しめる遊びです。
お題は日常生活の一コマをイメージするので想像力が養われますし、動作の真似は表現力が培われます。
だるまさんの一日は、友達同士関りながらルールを守って遊ぶことを楽しむゲームです。
【だるまさんの一日の遊び方】
1. じゃんけんで鬼を1人決めたら、鬼以外の子達は鬼から離れたところに並んで「はじめの一歩」の合図で一歩前に出てスタートします。
2. 鬼は「だるまさんが〇〇した!」とお題を言います。〇〇に入る言葉はだるまさんの生活での出来事です。
例えば「ご飯を食べた!」や「お風呂に入った!」などです。
3. 他の子達は鬼に言われた通りの動作をします。
鬼から見てお題の動作と違うと判断されると、鬼に捕まってしまいます。
捕まった子どもは鬼と手をつなぎます。
4. 鬼が「だるまさんが~…」と言っている間だけ、他の子どもは鬼に近付くことができます。
5. 鬼までたどり着いたら鬼と捕まった子の手を触り「切った!」と言って逃げます。
6. 鬼は「ストップ!」と言って子どもの動きを止め、決められた歩数分移動して他の子どもにタッチできたら鬼を交代します。
5歳児におすすめの外遊び(2):鬼ごっこ
鬼ごっこは、いつの時代も子どもが大好きな定番の外遊びです。
「鬼にタッチされないように逃げる」というルールはとてもシンプルなので、5歳児がより楽しむためには、アレンジ版の鬼ごっこがおすすめです。
子ども同士で話し合って独自のルールを加えても面白くなるでしょう。
【高鬼の遊び方】
1. じゃんけんで鬼を1人決めて、鬼は声に出して10秒数えます。
2. 他の子どもたちは10秒以内に鬼の位置よりも高い場所に移動します。
3. 高い場所には10秒以上いることができないため、すぐにまた移動しなければなりません。
4. 逃げ遅れた子をタッチできたら鬼を交代します。
【氷鬼の遊び方】
1. 鬼になった子どもは10秒数えた後、逃げる子どもを追いかけます。
2. タッチされた子どもは、氷となってそのままのポーズで動けなくなります。
3. 動くためには仲間にタッチしてもらう必要があります。
4. 全員をタッチできたら鬼の勝ちです。
5歳児におすすめの外遊び(3):なかあて
ドッジボールの基本的なルールを取り入れた「なかあて」は5歳児におすすめです。
ボール1つあれば集団で運動遊びを楽しむことができます。
小学校に入ると授業でドッジボールを行うことが多いと思いますので、幼児期の間になかあてに触れておきましょう。
【なかあての遊び方】
1. なかあて用の枠を作ります。四角だけでなく円にしても良いでしょう。
2. 枠の外からボールを投げる子どもを決めます。
3. スタートの合図とともに、枠の外の子はボールを中の子どもめがけて投げます。
4. 中にいる子どもはボールを避けながら逃げます。
5. ボールに当たったら外に出て、外の子どもと交代します。
5歳児におすすめの室内遊びアイデア4選
室内遊びも外遊びと同様に、ルールのある集団で楽しめるものを紹介します。
5歳児におすすめの室内遊び(1):もうじゅうがり
もうじゅうがりは、覚えやすいリズムと振り付けに乗せてグループを作るゲームです。
動物の文字数でグループの人数も変わってくるため、「リス」や「ウサギ」など短い文字数に慣れてきたら、「オランウータン」や「ジャイアントパンダ」など文字数が多い動物でグループを作ると面白いかもしれません。
【もうじゅうがりの遊び方】
1. 保育士が子どもの前に立って「もうじゅうがりにいこうよ」と膝をたたきながら言い、子どもたちは後に続くように真似をします。これを2回繰り返します。
2. 保育士は「もうじゅうなんてこわくない」と言って手を顔の前で振り、子どもも真似をします。
3. 後は同じように、それぞれポーズをしながら「槍だってもってるもん」「鉄砲だってもってるもん」と続きます。
4. 保育士が「あっ!」と言って、動物を見つけるポーズを取ります。
5. 「〇〇〇(動物の名前)」と保育士が言ったら、その動物の文字の数と同じ人数でグループを作ります。
6. グループを作れなかった子達が負けとなります。
5歳児におすすめの室内遊び(2):ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、身振りや手振りのみでお題の内容を表現する遊びです。
お題のイメージを自分なりに考えて表そうとするので、発想力や表現力が鍛えられます。
5歳児であれば、もう少し難易度の高い「ジェスチャーリレー」もおすすめです。
【ジェスチャーゲームの遊び方】
1. 数人のグループを作って、ジェスチャーをする子どもを決めます。
2. 保育士は出題するお題をジェスチャーをする子どもに見せ、出題者はジェスチャーでお題を表現します。
3. 回答者の子どもが当てることができたら次のお題に移ります。
4. 制限時間内に正解した数が一番多いグループの勝ちです。
ジェスチャーリレーの場合はグループ内で順番を決め、1番目の子は2番目の子に伝え、正解だったら2番目の子が3番目の子に…と最後の子どもまでジェスチャーを伝えていきます。
一番最初に最後の子どもが当てたグループの勝ちです。
5歳児におすすめの室内遊び(3):ハンカチ落とし
ハンカチ落としは保育室やホールなど、どこでも簡単に行える定番室内ゲームです。
シンプルなゲームですがルールはきちんとあるため、決まりを守ってみんなで楽しく遊びましょう。
【ハンカチ落としの遊び方】
1. 鬼を1人決めたら、その他の子どもたちは輪になって座り、手を後ろ側で組みます。
2. 外側にいる鬼は、座っている子どもたちの後ろを歩いて誰か1人のてのひらにハンカチを落とします。
3. ハンカチを落とされた子どもは鬼を追いかけ、鬼はその子が座っていたところに座ります。
4. 鬼を捕まえることができなかった場合、今度はその子が鬼になります。
5歳児におすすめの室内遊び(4):なんでもバスケット
フルーツバスケットをアレンジした「なんでもバスケット」は5歳児におすすめです。
基本のルールはフルーツバスケットと同じで、クラス全体で取り組める遊びとなっています。
【なんでもバスケットの遊び方】
1. 子どもの人数より1つ分少ない数の椅子を用意し、円状に並べます。
2. 鬼を1人決めたら、鬼は輪の真ん中に立ちお題を言います。
お題は何でも構いません。例えば「今日牛乳を飲んだ子」や「青い服を来ている子」などです。
3. お題に当てはまった子は立ち上がって、自分が座っている椅子以外の空いている椅子に座ります。
4. 鬼もこのとき空いている椅子に座ります。
5. 1人必ず座れない子どもがいるので、その子どもが次の鬼となってお題を出します。
5歳児の外遊び・室内遊びで気をつけること
外遊び、室内遊びどちらにも言えることですが、グループ分けをするときはクラスの人数を把握して余ってしまう子がでないように配慮しましょう。
集団遊びはクラス全員が楽しく遊べることが大切です。
また、リレーなどチームで競う遊びでは運動が苦手な子どもへの気遣いも必要です。
保育士は子どもたちの気持ちに寄り添いながら、どうしたらみんなで楽しめるのか、子ども同士で話し合ってルールを変更するなど、状況に応じて声かけをしていきましょう。
室内で走るゲームの場合は、スペースをしっかり確保する必要があります。
物が落ちていたり、遊ぶ場所が狭いと怪我をする恐れがありますので、遊ぶ前には保育士による確認が必須です。
5歳児の遊びにはルールのあるゲームを取り入れよう
5歳児の遊びの特徴や目的を踏まえたうえで、おすすめの外遊びと室内あそびについてそれぞれ紹介しました。
外遊びも室内遊びも、少し複雑なルールのあるゲームを楽しいと感じる年齢ですので、保育士は子ども同士が協力し合って遊べる環境を作ってあげることが大切です。
記事公開日:2021.11.17
記事更新日:2021.12.01