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2021.11.16

クリスマスの意味や由来は?保育園で教えるポイントや過ごし方

クリスマスの意味や由来は?保育園で教えるポイントや過ごし方

「クリスマスって何?どうしてサンタさんからプレゼントをもらえるの?」と子どもに聞かれたら、大人は正しく答えることができるでしょうか。

本記事では、クリスマスの意味や保育園で子どもに伝えるときのポイントとクリスマスの過ごし方について紹介しています。

クリスマスの意味とは?子どもへの教え方

「クリスマス=キリストの誕生日」と思っている人は多いかと思います。しかし正確には、12月25日はキリストの誕生日ではなく「イエス・キリスト降誕をお祝いする日」なのです。

実は、キリストの誕生日は聖書にも記載されておらず、正確には分かっていません。古代ローマでは1年で最も夜が長い冬至が12月25日だったので、「太陽神再誕の日」として祭典を行っていました。

キリストは「世の中の光」とされていたため、太陽の復活はキリストの復活とし、キリスト教が広まるとともに、12月25日はクリスマスとして盛大にお祝いをするという風習が生まれたのです。

そもそもクリスマス(Christmas)とは「クリスト(Christ)」+「マス(mas)」で、「キリストの礼拝」を意味します。

元々クリスマスの風習は日本にありませんでしたが、1552年に山口県にやってきたフランシスコ・ザビエルがキリスト信徒を集めてミサを行ったのが、日本のクリスマスの起源と言われています。

メリークリスマスのメリーの意味は?

クリスマスをお祝いするときは「メリークリスマス!」と言うのが一般的ですが、「メリー」はどこからやってきた言葉なのでしょうか。

メリー(merry)は英語で、「陽気」「愉快」「浮かれた」などの意味があります。クリスマスの言葉のように宗教的な意味合いがあるのではなく、メリーはシンプルに「楽しく明るく」を表すために使われています。

そのため「メリークリスマス」には「家族や友人たちとキリスト降誕を祝って、楽しく愉快に過ごしましょう」という意味が込められているのです。

ちなみにイギリスではメリーの代わりに「ハッピークリスマス」とも言います。移民国家であるアメリカでは、信仰している宗教に関係なく使える言葉として「ハッピーホリデイズ」を使うことが主流になってきているようです。

クリスマスにサンタクロースが来る理由

子どもにとってクリスマスの1番の楽しみは、なんといってもプレゼントではないでしょうか。

しかし、クリスマスにサンタクロースがやってきて、子どもたちにプレゼントを配る理由を答えられる大人は少ないかもしれません。

サンタクロースのモデルとなっている人物は「聖ニコラウス」です。起源は諸説ありますが、聖ニコラウスはオランダ語で「シンタクラース」と言うため、これがなまって現在の「サンタクロース」になったのではと言われています。

ニコラウスは優しい神父で、人々を救ったとされる数々の伝説を残しています。

あるとき貧しい一家の3人娘が身売りをしなければならないと知り、かわいそうに思ったニコラウスは夜中にその家の煙突から金貨を投げ入れました。金貨は偶然にも暖炉にかかっていた靴下に入り、この一家は救われたのです。

この伝説が、サンタクロースがこっそり靴下にプレゼントを入れてくれるという現在の風習につながっているのです。

クリスマスツリーの意味とは?

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サンタクロースに続いて、次はツリーの意味について考えてみましょう。

クリスマスの象徴でもあるツリーにはモミの木が一般的に使われます。モミの木を使用する理由には多くの説がありますが、「永遠の命の象徴」とされている説について紹介しましょう。

モミの木のような常緑樹は冬でも関係なく1年中葉を茂らせているため、生命力が感じられることから「永遠」を表すとされています。

キリストの与える永遠の愛と命を象徴するため、クリスマスツリーとしてモミの木が使用されるようになったといわれています。

子どもにクリスマスの意味を伝えるときのポイント

クリスマスの意味やサンタクロースの起源について説明しましたが、そのまま子どもに伝えるには少し難しいため、言い方を工夫しましょう。

ポイントとしては、クリスマスを行う意味サンタクロースの由来を簡単に分かりやすく伝えることです。

「クリスマスはキリストという神様が生まれたことをお祝いする行事なんだよ。昔、サンタクロースは貧しい家の人達にプレゼントをあげていたけど、今は良い子にしている子の家に来てくれるよ」

このように伝えることができると子どもにも納得してもらえるのではないでしょうか。

しかし、子どもにサンタクロースについて話すと「サンタさんに会いたい!」と言われるかもしれません。

そのようなときは、「サンタさんは世界中の子どもたちにプレゼントを配って忙しくてなかなか会えないから、手紙を書いてみようか?」と言ってみるのもおすすめです。子どもの夢を壊さないよう説明して楽しいクリスマスを過ごしましょう。

クリスマスに向けて保育園でできる取り組み

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クリスマスを単に「プレゼントがもらえる楽しい日」とするのではなく、子どもに正しい意味を教えて、クリスマスに興味を持ってもらいましょう。

子どものワクワクした気持ちがさらに高まるよう、事前にクリスマスの過ごし方を伝えてクリスマスを楽しみに待てるようにしてあげられると良いですね。

クリスマスに向けた準備も子どもたちにとっては特別なものです。保育室をクリスマス仕様に飾りつけしたり、みんなでクリスマスにちなんだ製作物を作って気分を盛り上げましょう。

例えば松ぼっくりで簡単なミニツリーを作ることができます。4~5歳クラスであれば自分で松ぼっくりに色を塗ったりビーズを貼りつけることができると思いますので、本格的なミニツリー制作が楽しめます。

保育園でできるクリスマス当日の過ごし方

保育園によってはクリスマス当日はクリスマス会を開くところもあるでしょう。

クリスマス会では、それぞれクラスごとにクリスマスソングを歌ったり、クリスマスをテーマにしたゲームや読み聞かせなどを行うと、みんなで楽しむことができるのではないでしょうか。

子どもたちが大好きなサンタクロースが登場する演出を行うとクリスマスはより盛り上がります。鈴の音を鳴らしながら登場したり、本物のサンタさんだと思ってもらえるようチラッとだけ姿を見せる演出などをすると、子どものイメージも膨らみます。

サンタさんから直接プレゼントがもらえるのはもちろん嬉しいですが、部屋に戻ったらプレゼントが置いてあったという方法でも子どもに喜んでもらえるでしょう。

クリスマス会の導入としてクリスマスの意味やサンタクロースの由来をお話するのもおすすめです。

クリスマスの意味を子どもに分かりやすく説明して興味を持ってもらおう

クリスマスはキリストの降誕をお祝いする日で、サンタクロースは実在した人物であることを子どもに説明できると、よりクリスマスが楽しいものになるでしょう。

保育園ではクラスでクリスマスの制作を行ったりクリスマス会を開いて、子どもにクリスマスの楽しい雰囲気を感じてもらう工夫が必要です。子どもにクリスマスを行う意味やプレゼントがもらえる理由を分かりやすく伝えて、クリスマスを有意義に過ごしましょう。

 

【参考URL】
https://jpnculture.net/christmas/
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00438/
https://mamanoko.jp/articles/29204#3981256
https://hoiclue.jp/4707.html
https://www.eflora.co.jp/f_xmas/colum/xmas/01/
https://turkish.jp/blog/%E3%82%AF%E3%83%
https://yakult-lady.jp/mama-yell/6082#i-2
https://news.1242.com/article/191394
https://jp.blog.voicetube.com/phrases/merry/
https://www.hoikuplus.com/post/usefulnurtureinfo/2721
https://hoiku-shigoto.com/report/archives/5935/
https://www.hoikunohikidashi.jp/?p=16690151

記事公開日:2021.11.16

記事更新日:2021.11.17