Ohanaトップ|保育のこと|現場の悩み|お悩み中の保育士は必見!職場の人間関係を良好に保つためのアドバイス

search SEARCH

clip CLIP

2019.05.26

お悩み中の保育士は必見!職場の人間関係を良好に保つためのアドバイス

お悩み中の保育士は必見!職場の人間関係を良好に保つためのアドバイス

学校でも仕事でも、一度は人間関係で悩んだことがある、という人は少なくないはず。
人間関係が悪化すると大きなストレスを感じるだけでなく、最終的には仕事にまで影響が及んでしまうことになりかねません。

できる限り避けたい人間関係の悪化は、どうしたら防げるのでしょうか?今回は、職場の人間関係を良好に保つためのアドバイスをご紹介していきます。

 

女性が多い保育士の職場は人間関係で苦労する?

保育士の職場でよく聞かれる「人間関係で悩んでいる」という声。どのような背景や実態があるのでしょうか?

多くの保育士が悩む人間関係

東京都福祉保健局が2014年に行った「東京都保育士実態調査」によると、職場の人間関係が退職理由とした人は24.9%。実に4人に1人は人間関係で退職していることになります。
保育士の仕事は子どもの命を預かるという緊張感のある職場ですので、どうしても「ミス」に対して厳しくなりがち。

さらに、忙しい職場では保育士同士のコミュニケーションが取りにくく、「ちょっとした誤解」から大きな人間関係のこじれに発展してしまうこともあります。
一度こじれてしまった人間関係を修復するのはとても大変です。日頃から円満な人間関係を築く努力をしておかなければなりません。

(参考)東京都保育士実態調査 | 東京都福祉保健局

人間関係をいい状態に保つには?

良好な人間関係を築くにはどのようなコツが必要なのでしょうか?

笑顔・挨拶・コミュニケーションをしっかりと

・笑顔での対応を心がける
いつもニコニコしている人は、相手から悪い印象をもたれることがありません。
口角(唇の両端)が常に上がっていることを心がけるだけでも、表情はかなり変わるもの。
また、ずっと笑顔でいるのは難しくても、話しかけられたときや誰かとすれ違うときに、「ニコッ」とするだけでもいい印象を与えることができます
これは保護者・子どもに対しても同様です。

 ・挨拶は人間関係の基本!
保育士は、子どもたちに「挨拶の大切さ」を教える機会も多いでしょう。
そんな保育士だからこそ、保育士同士でもしっかりと挨拶は行いましょう。
子どもたちに「挨拶は大切だよ」と言葉で教えるよりも、常に笑顔で挨拶している保育士の姿を見せるほうが、子どもたちの教育上も効果的です。

・話はきちんと最後まで聞く
相手の話を途中で遮って話し出すと、相手は多かれ少なかれ不快に感じ、「私の話を聞く気がないんだ」と不信感を持たれることもあります。
会話の基本は、「相手の話は最後までしっかりと聞くこと」です。人に好かれている人は聞き上手な人が多いものです。
相槌を打つ、返答をしっかりすることも大切です。

・会話をするときの「姿勢」も大切
コミュニケーションがうまくいかない人の傾向として、相手との会話をする際に「相手の顔を見ていない」「相手の方に体が向いていない」など、相手と向き合う時の姿勢に問題があるケースがあります。
相手の話を注意深く丁寧に聞いていると相手に思われるには、きちんと相手のほうを向くことが基本です。
これは保育士同士に限らず、子どもや友人関係にも有効です。

苦手なタイプごとの対策とは?

誰しも「苦手なタイプ」は存在しますが、対処法さえ押さえておけば関係がこじれて厄介事になることがありません。

お局様化した先輩保育士には

保育士に限らず、女性の多い職場では必ず存在するといってもいい、口うるさい先輩「お局様」。
こういうタイプが苦手と感じている人も多いでしょう。
このタイプの人には、「丁寧な対応」「謙虚な姿勢」「積極的にかかわる」ことがポイントです。
媚びる必要はありませんが、人生でも保育士としても先輩である保育士に対して、敬意を表するのは自然なことです。

「教えてください!」と仕事に積極的な姿勢を示したり、指示をされたらさっとメモを取り、即実践したりすることで「教え甲斐のある後輩」として好感をもたれます。
また、積極的にクラスや保護者についての相談もしてみましょう。頼られてると思って嫌な人はいませんよね。

悪口や噂話が大好きな同僚保育士には

「悪口や噂話が好きな人」は、人間関係のトラブルのきっかけを作りがちです。
自分の周りで悪口や噂話が始まったとき「面倒だから」といって同調すると、「あの人が悪口を言っていた」と逆に犯人にされかねません。

こういうタイプの人には、悪口や噂話には、同調も反論もしないのが賢明です。
「そうなんだ、知らなかった!」と人間関係に疎いふりをしてそっとその輪から離れましょう。

1年目の保育士に対して厳しい保育士には

中には、新人保育士に対して、「自分で考えなさいよ」と、わざと教えない嫌がらせや、「何でそんな事もわからないの?」と強く当たってくる保育士もいることもあるかもしれません。
実習園や母園に就職した方にとっては、思っていた園とは違う、人間関係が最悪だ・・・と悲しい気持ちにもなってしまうことでしょう。

そんな時は、同期や、近い先輩に相談してみてはいかがでしょう。
「気にしない方がいいよ。」「そうそう、ああいう人なんだよ。」と声をかけてもらえること、自分には味方がいると思えることで気持ちも少し楽になってきます

また、上記にもあるように、八方美人のようで自分自身嫌かもしれませんが、厳しい先輩にこそ、「教えてください!!」とアピールしたり、勇気を持ってめげずに笑顔で話しかけることによって、少しずつあちらも強く当たることを諦め、さらには心を開いてくるかもしれません。

逆に、1年目だから何を言ってもよいと思っている先輩に対しては、無駄に謝らず、反論するというより自分の意見をしっかり伝えてみましょう。
すると、「あ、この人思った以上にしっかりしているわ。敵にならないようにしましょう。」と考えを改め人間関係の改善になるきっかけにもなります。

 

保育士

その他、実践してみるとよいこと

保育時間の対応

保育中は、クラスの子どもに関わることが主なので、保育士同士の関わりはあまり関係ないと思っている保育士も多いかもしれませんが、この時間も大切です。
クラスの子どもたちをわが子のように可愛いと思うのは当たり前なことですが、自分のクラスの子どもは自分のもの、と枠にはめるばかりしてしまうと、子どもの視野・人との関わりも広がらず、もったいないです。

クラス運営ではないフリーの先生も、“一人の先生”として積極的にクラスの子どもと関わらせてあげてみてください
他のクラスの保育士・子どもたちとも積極的に関わりを持ってみてください
「あなたのクラスの子どもたちは人懐っこくて可愛いわね。」、「今日~のクラスの~ちゃんがね・・・。」と保育後の話題も豊富になり、自然とコミュニケーションが広がります。 保育士同士の人間関係は、保育前後だけではなく、保育中も大切であるということを覚えておいてください。

保育時間以外の関わり

仕事とプライベートはきっちり分けたい、という人も中にはいると思います。
しかし、保育勤務後のお食事会や、先輩の家にお邪魔することで、親密になれる場合もあります。
お酒が入ることで話しやすくなったり、プライベートの話(趣味・休日の過ごし方など)で意気投合することもあります。

また、普段なかなかじっくり話せない保育観だったり、子どもの相談をすることで仲が深まることもあります。
毎週では疲れてしまいますが、たまにはプライベートでじっくり話す機会を持つのも、仕事現場での人間関係が楽しくなる一つの方法かもしれません。

まとめ

職場の人間関係が悪化すると、大好きな保育士の仕事が楽しくなくなってしまいます。
相手に対して常に明るく誠実に対応することで、人間関係の悪化を未然に防ぎ、気持ちよく仕事に打ち込むことができるはずです。
ちょっとした心がけから、良好な人間関係を築いていきましょう。

▼おすすめ記事

記事公開日:2019.05.26

記事更新日:2021.07.14