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2019.04.18

保育士の手取りを徹底解剖!気になる給与事情について

日本FP協会が毎年行っている小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10(2018年)によると、女子児童のランキングでは「パティシエール」「看護師」「医師」に続いて「保育士」が第4位にランクイン!
保育士は過去の調査でも常にトップに入り続けている人気の職種なんです。

小さい頃から「保育士になりたい」と思い、憧れて入った「保育士の世界」──。
しかし、社会人として生活していくためには、夢だけではなくお金のことも大切で……。ということで、
今回のコラムでは保育士の給与や手取り状況などにズバリ迫ってみましょう!

(参考)日本FP協会|2018年度 小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10

 

保育士の手取りはどれくらい?

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(201年 職種別)」によると、保育士の給与平均は月額229,900円、これにボーナスを合わせた平均年収は、3,421,000円という結果が出ています。月の給与が229,900円とすると……実際の手取り額がいくらになるか実際に計算してみましょう。

(参考)厚生労働省 平成26年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

原則として差し引かれるものは保険料と税金

月に貰える給与額から差し引かれるものは「健康保険料」厚生年金保険料」「雇用保険」の社会保険料3点(40歳以上の場合は「介護保険料」も)と、所得に合わせて課税される「所得税」があります。

「25歳」「自分で養う扶養家族がいない」「都内勤務」の場合で計算してみると──、

・健康保険料:10,967円
・厚生年金保険料:19,611円
・雇用保険料:1,080円
・源泉所得税:4,200円

となり、合計35,858円引かれます。給与229,900円から差し引きした手取り額は194,042円です。
また、これには含まれていませんが、前年に収入があった場合はさらに住民税が差し引かれて手取りが減ります。

(参考)東京都 社会保険料料率表(PDF)

 

社会保険料と所得税以外に引かれるものは?

「保育士ならでは」のものとしては、担任を受け持つと毎日子どもたちと一緒に食べることになる「給食代」があります。
1食あたりがいくらになるかは園によって異なり、多くの保育園では食べた分だけ差し引かれます。
もちろんその分の食費が浮きますので相殺して計算する必要があるでしょう。

また病気の際の見舞金やレジャーに対する補助が出る共済会に保育園が加入している場合は、「共済会費」が控除されることもあります。
これも手取りに影響してくる要素です。

保育士の仕事を「続けたい」は76.3%!

「先生だいすき!」「一緒に遊んで!」など、子どもたちとのふれあいや笑顔を見ると、疲れも吹き飛んでしまうという人も多いはず。
また、日々成長していく子どもたちに関わることで、自分自身の成長ややりがいを感じることの多い保育士の仕事を天職だと感じている保育士もたくさんいるでしょう。

厚生労働省が委託して調査した「保育士の再就職支援に関する報告書 2011」によると、仕事の継続意欲は「長く続けたい 56.3%」「環境が改善すれば続けたい 7.1%」「勤務条件を変えて継続したい12.9%」と、条件付きを併せると76.3%もの人が保育士の仕事を続けたいと思っている結果に!

条件付きでありますが、小さい頃からの「憧れの職業」は、憧れだけでなく現実の仕事としてもやりがいがある、ということを証明しています。

補助金が交付されるなど待遇改善の動きも!

現在政府が進めている「待機児童解消加速化プラン」の柱の1つに保育を支える保育士の確保があげられており、そのなかには保育士に対しての「待遇改善」が含まれています。

2012年には「保育士等処遇改善臨時特例事業」として、保育士1人あたり最大1万円の補助金が交付されるなど、少しずつですが待遇改善に向けた動きも出ていることから平均手取り額のアップにも期待したいところですね。

保育士の仕事を長く続けたいと思いながらも、待遇面に不安や不満を感じている人や、給与や手取り額が見合っていないと考える人が多い状況なのかもしれません。

保育士は、これからの日本を支える子どもたちの命を預かり、心と体を育む重要な役割を担っています。
手取り額などお金だけでは得られないやりがいや喜びが多く得られる仕事だとは思いますが、保育士の待遇改善や平均給与額の向上は急務。
今以上に求めていきたいものですね。

(参考)厚生労働省 保育士確保プランの公表(本文)
(参考)西日本新聞|保育士給与引き上げへ 厚労省方針 4月、最大月1万円

記事公開日:2019.04.18

記事更新日:2019.04.18