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2019.04.08

どんなことを書けばいいの?保育の年間カリキュラムの立て方

どんなことを書けばいいの?保育の年間カリキュラムの立て方

初めて担任を持つ保育士が苦戦するのが「年間カリキュラム」。何から手をつけたらいいのか分からず、もはやお手上げ状態……という新人保育士も多いのではないでしょうか?

今回は、年間カリキュラムを考えるにあたって知っておきたいことや、立て方のアドバイスをお伝えします。

 

 

年間カリキュラムを作成するまえに知っておきたいこと

そもそも年間カリキュラムを立てる目的って何なの?と疑問に思っている方も少なくないでしょう。
悩んでいる方はいきなり作成しようとせずに、まずは年間カリキュラムの基礎を理解することから始めましょう。

年間カリキュラムは1年の保育に関する計画書

年間カリキュラムとは4月から翌年3月までの1年間に、どのような保育を行うかという計画書です。
いわば、マラソンのゴールとそこに至るまでのコースを決めるようなもの。
1年間でどんな風に成長してほしいか、そのために何をしていくのかを決めて、計画書にまとめます

同じ年齢の子どもでも、できることや考えていることは一緒ではありません。
カリキュラムを作成するには、担当する子どもの年齢や発達状況だけでなく、背景にある子どもたちの家庭環境などについてもきちんと把握しておくことが大切です。実際に保育をする子どもたちの現実が見えていれば、最適なカリキュラムを作成することができます

保育園の保育課程を確認する

保育園全体の方針や目標を定めた「保育課程」は、そこで働く保育士全員が保育に関する共通認識を持つための軸となります。
そのため、年間カリキュラムもこの保育課程を踏まえたうえで作成する必要があります
保育課程には事前にきちんと目を通して、理解しておくようにしましょう。

年間カリキュラムの立て方のアドバイス

初めて年間カリキュラムを作成するとき、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

「ねらい」と「内容」を明確にする

「ねらい」とは「1年後にどのように成長していて欲しいのか」を示すものです。
そして「内容」とは、そのねらいを達成するための具体的な行動を指します。
年間カリキュラムを立てるときには、これらを明確にしておくことが肝心です。とはいっても、子どもの成長は計画通りにはいかないもの・・・
年度途中でも状況に合わせて柔軟に修正していくことも大切です。

過去のカリキュラムを見せてもらう

自分で頭をひねり、カリキュラムを作成できれば素晴らしいですが、どうしていいかわからず途方に暮れるのであれば、無理せずに先輩や上長に相談し、過去のカリキュラムを見せてもらうのも1つの手段です。
それらを下敷きに、自分が担当する子どもの状況などを踏まえて作成し直すことで、子どもたちに合ったカリキュラムを作成することができます。

指導案が書かれた書籍などを参考にする

保育園の過去のカリキュラム同様、指導案が書かれた書籍でも、具体的にどのように書けばいいのかを学ぶことができます。
書籍から得た情報も、過去のカリキュラム同様に参考にしながら、実際に担当する子どもたちの状況に合わせて自分なりにアレンジしてみましょう。

1回でOKが出ると思わない

初めてカリキュラムを作成するときは、先輩保育士に提出してチェックをしてもらいましょう。
その際にダメ出しや修正指示が出ても、それは「当たり前」と考えましょう

初めて作成する保育士には見えていなくても、経験を重ねた先輩や主任保育士には、書かれたカリキュラムの「穴」が見えているもの。
どの点がダメなのかをしっかり確認し、修正を重ねていくことでよりよいカリキュラムになり、来年以降のカリキュラム作成がスムーズに進むようにもなります。
ダメ出しされて落ち込んだりせずに、周囲の意見を柔軟に受け入れながら前向きに作成するようにしましょう。

子どもたちの充実した保育園生活のために

子どもたちの成長をどのようにサポートしていくのかは、年間カリキュラムが基本となります。
初めて作成するとなると不安も大きいでしょうが、保育士として経験を積み、成長していく上では不可欠なステップです。
うまくコツをつかみながら、子どもたちが充実した保育園生活を送れる年間カリキュラムをつくりたいですね。

 

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記事公開日:2019.04.08

記事更新日:2021.07.13