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2019.03.29

幼稚園や保育園で取り入れられている「モンテッソーリ教育」ってどんなことをするの?

近年、一部の幼稚園や保育園で取り入れられている「モンテッソーリ教育」。
モンテッソーリ教育は、教育界に多大な影響を与え、世界中で支持されている教育法の1つです。
しかし、名前は聞いたことあるけれど、詳しいことはよく知らない……という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、モンテッソーリ教育がどんなことをする教育法なのかについてご説明します。

モンテッソーリ教育とは?

ある程度、経験のある幼稚園教諭や保育士であっても、意外と知らない「モンテッソーリ教育」。その起源や特徴について解説しましょう。

モンテッソーリ教育の起源

モンテッソーリ教育は、イタリアで初の女性医学博士であるマリア・モンテッソーリ(1870-1952)が提唱した教育法です。
知的障がいの子どもたちに指先の感覚を刺激する“感覚教育法”を施したところ、その子どもたちの知的水準が上がり、その後1907年1月にローマの貧民街で最初の「子どもの家」を始めると、その教育法は全世界に普及していきました。

モンテッソーリ教育の2大特徴

モンテッソーリ教育には2つの大きな特徴があります。

縦割りクラス

モンテッソーリ教育を実施する幼稚園では、年齢別にクラスを分けることはせず、異年齢の混合編成で生活することを基本としています。
様々な子ども達が一緒に生活することにより、お互いに刺激を受け合い、学び合い、助け合うことを重視しています。

自由な個別活動

モンテッソーリ教育では、時間割というものが存在しません
一人ひとりの感性に合わせ、自由に個別活動を行います。
また、どの子どもにもある知的好奇心が自発的に現われることを重視し、自由な環境を提供することを心がけています。

モンテッソーリ教育の5つのお仕事

モンテッソーリ教育では、子どもの内発的な発達に応じた5つのお仕事があります。

1.日常生活の練習

幼児は、大人がする日常生活のさまざまな模倣をしたがります。
この時期を利用して、アイロンがけや調理などの練習を通じ、自分の生活を依存から自立へと成長させていきます。

2.感覚教育

マリア・モンテッソーリは、子どもは3歳から6歳の間に、視覚・聴覚・触覚・臭覚・味覚の五感が著しく発達することに気づきました。
感覚の発達は、モンテッソーリ教育でも特に重要視されています。

3.言語教育

モンテッソーリは子どもの言語発達について、「名称(名詞)を知ることから始まり、その性質に関する単語 (形容詞)に移り、ものの関係を表す単語(動詞・助詞)に及ぶ」と考えました。文法まで学んでいくのが、モンテッソーリの言語教育の特徴です。

4.算数教育

数を表す要素には3つの形態があり、それぞれ具体的に捉えることのできる「数量」、言い表すときに使う「数詞」、書き表すときに用いる「数字」といいます。
モンテッソーリ教育ではこの3者関係を重視し、3つが一致したときに初めて数量概念が身についたと判断します。

5.文化教育

歴史・地理・生物・音楽などを体系的に学ぶのではなく、身近な事物に触れたり、観察したりして、文化を獲得する態度を養います

また、お仕事には「教具」とよばれる道具を使います
子どもが扱いやすく清潔で、色や形が美しく、しかも落としたら割れることを実感するために、じょうろや水差しなどは陶器やガラス製品であることも重要です。

モンテッソーリ教育での指導者の役割とは?

モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園で働く場合、職員に求められるのはどんな姿勢なのでしょうか。

子どもの自発的な成長を見守る

モンテッソーリ教育における親や指導者の役割は、「子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。
大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」とされています。
つまり、子どもの知的好奇心や自発性を育てるために見守る存在なのです。

また、子どもたちに自発的な活動に取り組む自由を保障するために「整えられた環境」を準備するのも大切なことです。
子どもを援助するために、必要な知識を身につけ実践することこそが、モンテッソーリ教育における幼稚園教諭や保育士の役割といえるでしょう。

まとめ

モンテッソーリ教育が気になっている方、取り入れている幼稚園や保育園で働きたいという方は、関連書籍でより深く勉強したり、それらの教育を実践している幼稚園や保育園を見学させてもらうのもよいかもしれません。
知識向上のために勉強は欠かせないので、継続して学ぶ姿勢を持ち続けられる幼稚園教諭や保育士の方はぜひ飛び込んでみてください。

 

記事公開日:2019.03.29

記事更新日:2019.04.01