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2019.03.20

保育の学会とは?参加するメリット、おすすめ学会まとめ

保育の学会とは?参加するメリット、おすすめ学会まとめ

 保育学会というのは知っていますか?
日々、現場で働いている保育士さんにとってなかなか時間の取りにくいものでもあります。

しかし、他の保育園がどんな風に保育を取り組んでいるのか?社会は保育施設に何を一番求めていて、それに応えるにはどうしたら良いのか?ということを教えてくれる場所でもあります。

 

 

保育の学会とは?

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 保育の学会には様々なものがあります。
ですが、一般的な内容は

・開会
・研究報告
・記念公演
・閉会

といった流れです。

学会の種類にもよりますが、1年間を通して保育に関することを研究した成果をまとめて発表するという場になります。
このため、講演会のように座って聞いているだけということは少なく、テーブルごとにグループディスカッションをするというものもあります。
また学会終了後にアンケートを行うところもあり、自分の意見をしっかりとまとめることが必要になる場合もあります。

全国規模で行われる学会では

・日本保育学会
・全国保育士研修大会

などがあります。

こういった学会では、保育に関する大学の教授が研究発表を行ったり、行政からの保育に関する指針などの説明があったりします。
難しそうに聞こえますが、保育に携わる者としては是非知っておきたい内容のものが多くなっています。

 

学会に参加する理由と参加するメリット

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保育現場でも時間がないのに、何故保育の学会に参加しないといけないのか?と疑問に思われた人も多いと思います。
確かに時間のない保育士さんにとって学会に参加することよりも、日々の保育を充実させたいと考える人は多いでしょう。

しかし、保育というのは「子ども」相手の仕事です。子どもの周りには日々変化する環境があるのです。
環境の変化に伴って、いつまでも、同じ保育が通用するのかというと決してそうではありません。
基本的な部分は変えないにしても(例えば、子どもを温かく見守るなど)、細部に至っては時代の流れと共に変えていくことが必要になる場合もあります。

子どもの周囲の環境や行政の指針などを知っておくことで、何に気をつけて保育をすれば良いのか、というのを知る機会ができるのです。

特に、保育施設長などになりたいと考えている人は学会への参加を強くおすすめします。
保育施設というのは、深い保育の知識が必要になります。
学会に参加すると、保育研究を聞くだけでなく、自分もそれについてどう思ったのかというのを発信することができます。
と、同時に参加者の意見も聞くことができるのです。

自分と周りの考え方に大きな違いがないのか。
また、どうやって子どもにアプローチしていくことが一番良いのか、ということをじっくりと考えることができるんですね。

 

保育の学会への参加するメリットは

・保育の今が分かる
・保育の知識が深まる
・保育に関わりのある人とのつながりが増える

ということです。
いずれも、保育施設長になりたいと考える人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

逆にデメリットとしては

・拘束時間が長い
・理想と現実を知って落ち込むこともある

といったところです。

理想と現実には大きな違いがありますよね。
こんな保育がしたい、と考えていても、学会で発表されるような結果になるとばかりは限りません。
理想と現実の差に落ち込んでしまうのが嫌だと感じる人には辛いかもしれませんね。

 

おすすめの学会

 実際に保育の学会としておすすめなところをご紹介します。

まずはこちらです。

一般財団法人「日本保育学会」

http://jsrec.or.jp/

保育の学会の中で一番大きく、歴史も深くなっています。
学会の活動も活発で、参加者も数千人単位となっています。
また、日本保育学会では各地域ごとに「公開保育」を行っていて、保育参観をすることもできます。
実際現場でどのような保育を行っているのか確かめることができるというのは嬉しいですね。
深い知識を得るためには素晴らしい学会になっています。

「日本自然保育学会」

https://shizenhoiku.jimdo.com/

2018年で第3回とまだまだ歴史の浅い学会ではありますが、自然と保育の関係性について深く研究したいという人には、ぜひともおすすめしたい学会です。

「全国保育士会」

http://www.z-hoikushikai.com/index.php

学会、という名前ではありませんが「研修会」が多数開催されています。
主任保育士のための研修会であったり食育の研修会であったり、と、保育士には全て大切なことを学ばせてくれるところです。

 

 

「学会」と聞くと、少し難しい感じがして敬遠してしまう人も多いと思います。
しかし、現場での保育をより充実したものにしたいと考えた時、そこには深い知識が必ず必要になります。

保育士指針を熟読するというのも、必要なことです。
ですがそれ以上に、他の研究者の話を聞いたり、同じ保育士仲間の話を聞いたりすることで、その保育の知識は現場で活かせる生きた知識になります。

是非、素晴らしい保育を行うためにも保育の学会に参加してみてはいかがでしょうか?

 

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記事公開日:2019.03.20

記事更新日:2021.07.14