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2019.03.14

保護者が先生に?一日保育士体験とは

近年、子供の保護者が一日だけ保育士の仕事を体験する「一日保育士体験」の取り組みが、公立の保育園を中心に広がってきています。

保育士の仕事を体験してもらうことで、ご家庭での子育ての参考にしてもらう」、というのがこの取り組みの目的です。
ここでは一日保育士体験の意義や、実施している公立保育園では保護者にどのような体験をしてもらっているのかご紹介します。

一日保育士体験の意義とは

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保育士の仕事を体験して育児の参考にしてもらう

親としての経験は、子どもの成長と同じ速度で積んでいくもの。
小さな子どもを育てている保護者の中には、まだ育児に不慣れだという方も多いでしょう。
一日保育士体験で保育のプロである保育士の仕事を身近で観察してもらうことで、育児の参考にしてもらう狙いがあります。
保護者の方が困っている場面を見かけたら、分かりやすくアドバイスしてあげましょう

他の子どもたちと接することで子どもの個性を理解してもらう

「他の子どもと比べて自分の子どもは……」という悩みを抱えている保護者の方は少なくありません。
それが子どもの個性だと理解するためには、他の子どもと触れ合う機会を設けるのがいちばんです。
一日保育士体験では、保護者にたくさんの子どもたちと触れ合ってもらい、成長速度や個性が一人ひとり違うのだということを学んでもらう狙いがあります
保護者には自分のお子さん以外にも触れあってもらえるように、保育士がそれとなくお膳立てをしてあげるのもいいかもしれません。

交流を通じて家庭環境への理解が深まる

保育士の方にとっても、保護者の方の一日保育士体験はとても意義深いイベントです。
普段は送り迎えのときにしか話す機会がない保護者の方とも、一日保育体験を通じて交流を図ることができます。
交流を通じて、保育士と保護者間の「子育ての方針」や「子どもについての理解」を共有する狙いがあります
普段なかなか話す機会が持てない保護者とは、積極的にコミュニケーションを図るように心がけましょう。

保護者の方にどんな体験をしてもらう?

絵本の読み聞かせ

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保護者の方に絵本の読み聞かせをしてもらう保育園が多いようです。
子どもたちが絵本に夢中になれるかどうかは読み手次第。中には「大勢の子どもたちを絵本に夢中にさせるのは会社のプレゼンより難しい」という感想も。

実習生クラスのお手伝い

保育士の見習いとして実習中の学生を、同じく保育士の見習いとして保護者の方にお手伝いしてもらっている保育園も多いようです。
育児についてまだ不慣れな実習生と保護者が、お互いをカバーし合うことで、周りの人と協力して子どもを育てることの大切さに気付くことができます。

保育園の中を見学してもらう

保護者の方に「ただ保育園の中にいてもらうだけでいい」と考えている保育園も少なくありません。
保育園の中を自由に見て回るだけでも、子どもたちがどんな風に過ごしていて、保育士がどんな風に接しているのか、知ってもらうことができます。

一日保育士体験の注意点

強制ではない

参加は強制ではありません。仕事の都合で参加したくてもできない保護者の方もいますし、「仕事が忙しくてお世話ができないからお金を払って預かってもらっているのに……」という保護者の方からの声もあります。
保護者の方に仕事を押しつけたり、無理に学ばせるための体験イベントではありません。
保護者の方に自発的に、そして気持ちよく取り組んでもらえるよう、体験内容についてきちんと説明しましょう

フォロー体制を作る

保護者の方は、保育のプロではありません。他の子どもたちのお世話をお願いしたところ、誤って泣かせてしまったりすることもあるかもしれません。
そんなとき、フォローをするのは保育のプロである保育士の役割です。
保護者の方が安心して一日保育士体験ができるよう、しっかりとフォロー体制を作っておきましょう

丁寧な説明・対応で気持ちよく参加してもらえるように

保護者の方に保育士の仕事を体験してもらうことで、保育士という職業について理解を深めてもらえたり、協力してもらいやすくなるかもしれません。
しかし、この一日保育士仕事への参加は強制ではありませんので、保護者の方に気持ちよく参加してもらえるよう、丁寧な説明や対応を心がけましょう。

(参考)栃木県佐野市 一日保育士体験のコーナー
(参考)北海道網走市 保護者を対象とした一日保育士体験事業

記事公開日:2019.03.14

記事更新日:2019.03.14