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2019.02.21

正社員?それともパート?ライフステージに合わせた保育士の働き方

正社員?それともパート?ライフステージに合わせた保育士の働き方

近年は結婚・出産を経ても働き続けたいという女性が増えてきました。
保育士はとくに女性が多く活躍する職業なので、結婚や出産、育児といったライフステージに合わせた柔軟な働き方が関心を集めています。

それによって保育士の働き方も多様化し、正社員や契約社員、パート・アルバイトなど、さまざまな雇用形態が選べるようになっています。
今回は、雇用形態ごとのメリットや注意点を紹介します。

 

保育士のキャリアを積むなら――正社員の保育士

雇用期限の定めがなく、安定して働けるのが正社員の最大のメリット。
給与水準が高く、昇給やボーナス、社会保険や福利厚生などの充実した制度も受けられるため、保育士として長くキャリアを築いていきたい人にはもってこいです。

一方で正社員としての責任もあり、大きな仕事を任されたり、アルバイトやパートで働く保育士を取りまとめなくてはいけなかったりと、やりがいとともに負担も避けられません。
職場によって異なりますが、基本的には休みが調整しにくいケースも多く、プライベートで自由に使える時間は限られます。

こんな人におすすめ

・保育士としての経験やスキルを磨きたい人
・将来的に管理職を目指したい人

さまざまな職場を経験したいなら――契約社員の保育士

契約社員は雇用される際に勤務条件が制限されるので、勤務先との相談のうえ、ある程度は自分のライフスタイルに合わせた条件で働けるのがメリットです。
ただし正社員とは異なり、基本的には1年単位での契約更新となるため、勤務先の都合で更新されなければ退職しなくてはなりません。
そのため契約満了のたびに転職活動をする必要があるものの、さまざまな職場を経験できるのが有意義だと感じる人もいるようです。

給与は正社員と同水準に近い保育園が多いですが、ほとんどの場合ボーナスは支給されません。
また、仕事の裁量はそれほど大きくなく、責任のある仕事を任される機会も少ないため、保育士としてのキャリアが築きにくい傾向にあります。
休日出勤や残業は比較的少ないので、オンオフを切り替えて働けます。

こんな人におすすめ

・定期的にキャリアを見直したい人
・いろんな職場で経験を積みたい人

空いた時間で働くなら――パート・アルバイトの保育士

家事や育児、介護など自分のライフスタイルを優先して、空いた時間で働きたいという保育士なら、パート・アルバイトがおすすめ。
正社員としてフルタイムで働くのは厳しい人に適した働き方です。

シフト制なので勤務日数や時間帯などを自由に決めやすい点がメリット。
家族の事情などで突然休まなければならなくなったときでも、比較的融通が利きます。
残業を頼まれることもありますが、本人の判断で断ることも可能です。

勤務日や時間の調整がしやすい一方で、法的に認められているものの有給は取得しづらいのが現実。
給与は実働分の時給で支払われるため、安定的な収入は得られず、金額も正社員に比べるとかなり下がります。
ボーナスも基本的には支給されません。
また、勤務先の経営状態の悪化などによる人員整理の対象となることも。
正社員を目指したいというときでも、パートやアルバイトで積んだ経験は評価されにくい傾向にあります。

こんな人におすすめ

・配偶者の扶養範囲内で働きたい人
・家事や育児優先で短い時間だけ働きたい人

自分に合った勤務先を見つけるなら――派遣社員の保育士

最近では、派遣社員として働く保育士さんも増えています。派遣社員とは、民間の派遣会社に登録し、紹介された保育園で働くという勤務形態。
雇用関係は派遣会社と結ぶため、給与も派遣会社から支払われます。
アルバイトやパートに比べて、給与水準が高めなのがポイント。

派遣社員の最大のメリットは、勤務先との仲介役として派遣会社が相談や調整に応じてくれること。
希望の条件に見合った保育園を紹介してくれて、紹介先で何か困ったことがあった場合にも相談に応じてくれます。
派遣の契約期間が終了した際には次の勤務先を紹介してくれるため、一度登録しておけば何かと便利です。

一方で任される仕事はサポートの役割が大きく、保育士の経験やスキルを磨きにくいのが難点。また、保育園で直接雇用されている正社員の保育士との人間関係に悩むこともあるようです。

こんな人におすすめ

・アルバイトよりも高水準で働きたい人
・自分に合った条件の勤務先を紹介してもらいたい人

自分に合った働き方を見つけましょう

ここまでご紹介したように、雇用形態ごとにメリットはさまざま。
自分がどう働きたいか、将来はどうなりたいかなどを考えながら、ライフステージに応じて働き方を変えられるのは保育士という仕事の魅力のひとつかもしれません。
保育士の仕事をできるかぎり続けたい人は、自分に合った働き方を探していきましょう

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記事公開日:2019.02.21

記事更新日:2021.07.14