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2019.02.05

「手遊び」と子どもの発育の意外な関係とは?

子どもは遊ぶのが仕事!といっても過言ではないほど、子どもと遊びは切っても切れない関係ですよね。保育園の外遊びはもちろんですが、保育士が子どもの注意を引くときなどにも用いられる「手遊び」は、簡単なのに子どもたちが楽しく没頭する遊びのひとつでしょう。

しかし、この「手遊び」は単なる遊びだけではなく、子どもの発達にも大きな影響を及ぼしていることをご存知でしたか?今回は、「手遊び」と「子どもの発育」の意外な関係についてクローズアップしてみました!

手遊びが子どもの感性を育む

手遊びがもたらす効果において一番の特徴は、子どもの感性が磨かれることにあります。

音楽を聴きながらリラックス

小さな子どもたちは音楽が大好きです。そのうえ、手遊びに使われるリズムはわかりやすく頭に残りやすいものが中心で、小さな子どもでも、繰り返し遊ぶことですぐに覚えられます。歌声や音楽は子どもの注意を引きやすく、さらに穏やかなリズムは子どもの心を落ち着かせるのにも役立ちます。

(参考)夢ナビ 音楽には子どもの心を育む力がある

想像力が育つ手遊び

手遊びにはたくさんの種類がありますが、それをさらにアレンジすることで、手遊びのレパートリーは無限に広がっていきます。

たとえば「ひげ爺さん」の手遊びを、子どもたちが大好きなアンパンマンに変えて歌ってみるなど、誰もが知っている手遊びを応用して、同じ歌でも子どもを飽きさせない工夫をしてみましょう。

このほか、「グーチョキパーでなに作ろう」という手遊びも応用しやすく、おすすめです。これはグーとチョキとパーの中からどれか2つを(同じものでも可)使って「なにか」を作るという遊びなので、子どもたちの想像力を育むのにもちょうどいいのです。
グーとパーで「目玉焼き」「ヘリコプター」、グーとグーで「アンパンマン」「くまさん」「ドラえもん」など、さまざまなアイディアが広がります。

(参考)YouTube-1歳児 手遊び トントントン アンパンマン

※動画コンテンツにつき、音声が出ます。ご注意ください。

歌詞でボキャブラリーが増える

手遊びにはさまざまな「言葉」が出てきます。これから言葉を習得していこうとする小さな子どもにとっては、手遊びは言葉を覚えるための教科書でもあるのです。楽しく、リズミカルに言葉が耳に飛び込んでくることで、知らず知らずのうちにボキャブラリーを増やすことができます。

手遊びのスキンシップがもたらす効果

手遊びでは、保育士や他の子どもと手をつないだり、体にさわったりと、スキンシップの要素がたくさんあります。
このスキンシップには素晴らしい効果があることはご存知でしょうか?

スキンシップで幸せホルモン「オキシトシン」が分泌!

スキンシップを図ることで、子どもの脳内で幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されます。そのオキシトシンには次のような効果があるといわれています。
・不安を和らげ、心を穏やかにする
・相手との間に信頼関係を築き、絆を深める
・疲れを癒す
・免疫力をアップさせて、病気などを防ぐ

つまり人との関係構築に良い作用をもたらすとともに、脳や体にも嬉しい効果があるんですね。
(参考)健康生活 スキンシップを増やして!愛のホルモン「オキシトシン」は万能薬

オキシトシンには自閉症の治療にも効果が!

スイスの大学で行った実験で、オキシトシンは脳内で働くことで人とのコミュニケーションを深める働きをすることがわかり、他者とのコミュニケーションが難しい「自閉症」や「アスペルガー症候群」などの発達障害治療の研究が進められています。
発達障害児の保育施設で働く保育士は、オキシトシンの分泌を促すような手遊びなどのスキンシップは積極的に行いたいですね。

(参考)NHK おはよう日本 オキシトシンを“自閉症”の治療薬に

脳にさまざまな影響をもたらす手遊び

手遊びは手以外にも、足や全身を使うことがあります。とくに手指を細かく動かすことは、脳にとっても良い影響をもたらします。

両手を上手に使うことで脳が活性化される

小さい子どもはまだ自分の意志で上手に指先を動かすことはできません。
しかし手遊びで楽しく自分の指先を動かしているうちに、だんだんと器用に動かせるようになってきます。こうした動きは、脳を活性化させ、発達を促進します。

リズム感アップや体の動かし方が身につく

歌いながら手足を動かすことで、体に自然とリズムを覚えさせられるため、リズム感が養われます。
リズム感は音楽だけに限らず、日頃の身のこなしや会話のテンポ、運動感覚など、さまざまな場面で役に立ちますので、保育の場では積極的に取り入れたいですね。

(参考)子育てメディア 体内で働く“愛情物質”の正体

まとめ

保育士が日頃から行っている手遊びは、楽しく遊べて子どもたちが喜ぶだけでなく、実は子どもの発達にとってプラスに作用するものなのです。
ちょっとした時間や、天気が悪くて園庭で遊べないときなどにも大活躍してくれる手遊びは、保育士に欠かせないアイディアのひとつといえるでしょう。
こまめに情報収集をして、たくさん覚えておきたいですね。

(参照)淑徳短期大学 魔法の手遊び講座

記事公開日:2019.02.05

記事更新日:2019.02.01