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2022.03.10

保育での部分実習の活動内容は?気をつけるべきポイントや指導案の書き方

保育での部分実習の活動内容は?気をつけるべきポイントや指導案の書き方

初めて実践する部分実習は、どんな活動を取り入れればいいのか、指導案はどうやって書くのかなど、悩むことがたくさんあります。

本記事では保育園で行う部分実習の活動内容を具体的に挙げ、分かりやすい指導案の書き方を紹介します。

保育園での部分実習の活動内容

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保育実習をする上で経験する「部分実習」ではどのような活動をするのでしょうか。

初めての実習で部分実習を行う保育学生さんも多いと思いますので、今回は部分実習の活動内容について紹介します。

部分実習の活動内容は、配属された子どもの年齢に合わせたものを選ぶようにしてください。

絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせを部分実習に選ぶ保育学生さんは多いかもしれません。

なぜなら、初めての部分実習にも取り入れやすく、絵本の種類によっては幅広い年齢に対応しているからです。

読み聞かせを行う際は、ページのめくり方声の出し方など練習を行うことが大切です。

ただ声に出して読むだけが読み聞かせではありませんので、子どもの目線を意識しましょう。

ペープサート・パネルシアター

準備が少し大変かもしれませんが、ペープサートやパネルシアターは子ども達に人気なので、緊張する部分実習でも盛り上がる可能性があります。

ただし、部分実習は基本的に実習生が1人で行うものなので、シルエットクイズなどシンプルな題材を選ぶと良いでしょう。

ペープサート・パネルシアターは、乳児クラスの子どもでも興味を持ってもらいやすいため、実習期間中に製作できる余裕のある保育学生さんにおすすめです。

製作活動

製作活動も子どもの年齢に合わせやすく、種類もたくさんあるため部分実習におすすめです。

作る手順を子ども達にどう伝えるか、全員が楽しめるものかなど、導入を含めて考えていく必要があります。

子どものペースを予測して計画しないと意外と時間がかかってしまうこともありますので注意してください。

また、部分実習で使う折り紙や画用紙などは実習生が自分で準備するのが一般的です。

はさみやのりなどの道具は保育園から貸してもらえることもありますので、事前に確認しておきましょう。

集団遊び・ゲーム

3歳児以上の部分実習には集団で遊べるゲームを取り入れても良いでしょう。

部分実習で取り入れることの多いゲームには以下のようなものがあります。

● しっぽ取り

● フルーツバスケット

● 椅子取りゲーム

● だるまさんがころんだ

● 伝言ゲーム

部分実習は大抵実習の中盤以降に実施することが多いので、実習前半で子ども達の様子をよく観察し、「このゲームならみんな楽しめそうかも」と考えておくと良いかもしれません。

ゲームのルールを変更して難易度を調整し、子どもに合った集団遊びを取り入れてください。

朝の会や帰りの会

朝の会や帰りの会など、一斉保育の時間を部分実習として使うこともあります。

園によって内容は違うと思いますが、朝の会を例に挙げると以下のような活動を行います。

● 朝の挨拶

● 出欠確認

● 日付の確認

● 朝の歌

部分実習の際は、担任保育士に代わって実習生が行いますので、子ども達にどう声かけをするのか、1日の活動内容の伝え方などを考えます。

子ども達が当番で司会をしている園の場合は、子ども任せにならないよう気をつけましょう。

保育園での部分実習で気をつけるべきポイント

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初めての部分実習を不安に思う保育学生さんに、気をつけてほしいポイントを紹介します。

準備は徹底して行うこと

部分実習は行き当たりばったりで行うものではありません。しっかりと前もって指導計画を立て、準備や練習をする必要があります。

指導案を書く際は、事前に担任保育士さんと相談しましょう。

園によって異なりますが、「部分実習では〇〇をしたいと考えています」と実習生自身で考える場合もあれば、「活動内容は〇〇でお願いします」と保育士さんから言われる場合もあります。

保育士さんに相談することで、クラスの特徴子ども達が好きなものを教えてもらえるかもしれません。

活動の前には導入を行うこと

部分実習の前には導入を行うようにしましょう。

保育での導入は、子どもにこれから活動が始まることを伝えたり、注目してもらうために行うものです。

導入には何を取り入れても良いですが、メインは活動なので長くなりすぎないようにしましょう。

部分実習の導入でよく活用されるのは手遊びです。

人気の手遊びを取り入れれば子どもの興味を引くことができるかもしれません。

子どもの様子に気を配ること

慣れない環境でたくさんの子ども達に注目され、近くでは担任保育さんたちが見守っているという状況もあるため部分実習は緊張します。

緊張のしすぎで声が小さくなってしまったり話すペースが早くなってしまうことがあるので注意が必要です。

保育は子どもが主体の場なので、「子ども達が楽しめているか」「興味を持っているか」など、子どもの様子を確認しながら行いましょう。

保育園での部分実習指導案の書き方

続いて保育の部分実習指導案の書き方を詳しく紹介します。

部分実習の指導案は学校によってフォーマットが多少異なるかもしれませんが、概ね以下の項目を記入するのが一般的です。

● ねらい

● 時間

● 環境構成

● 予測される子供の姿と実習生の援助

これらの項目をどのように書いていくのか、ひとつずつ解説していきます。

ねらいは明確に定めよう

ねらいは保育活動で子どもに何を学んでもらいたいのかを明確にしたものです。

例えば絵本の場合は「実習生の読み聞かせを集中して聞く」や「絵本の登場人物に共感して想像力を育む」などが挙げられます。

担当クラスの子どもの年齢に応じて適切なねらいを設定しましょう。

時間配分は保育士さんと相談しよう

時間配分は取り入れる活動内容によって異なりますので、指導案作成の時点で見通しを持った計画を立てる必要があります。

導入や準備にかかる時間などを予測して時間を記入していきますが、指導担当保育士さんから「〇分くらいでお願いします」と事前に指定される可能性もありますので確認しましょう。

環境構成は図で分かりやすく

環境構成は、活動場所の図を定規を使って丁寧に書きます。

子どもや実習生の位置、机や椅子の配置場所などを事前に想定しておくことが大切です。

特に集団遊びを行う場合は、頻繁に子どもや実習生の位置が変わるため、安全面に配慮した環境構成を考えましょう。

予測される子供の姿と実習生の援助は具体的に

実習生の声かけに子どもがどう反応するか、子ども同士がどのようなやり取りをするかなど、子どもの姿を予測して記入します。

事前に起こりそうな出来事を想定しておくことで、本番で慌てることも少なくなるでしょう。予測される子どもの姿に対し、実習生ができる援助や声かけの内容を考えることも重要です。

子どもの動きは予測不能な面もありますので、実際に起こる出来事と違っても問題ありません。経験を積んで次の実習に活かそうと思う気持ちが大切です。

保育の部分実習では子どもの年齢に合った活動を取り入れよう

今回は、保育の部分実習で取り入れることの多い活動内容例と実施するときに気をつけたい点、指導案の具体的な書き方を紹介しました。

部分実習の活動内容は子どもの年齢に合ったものを選び、しっかり準備した上で実施しましょう。

指導案では子どもに学んでほしいことをねらいに定め、ねらいが達成できるよう環境構成を行ったり援助をしていくことが大切です。

担任保育士さんと相談しながら、子どもに喜ばれる楽しい部分実習ができると良いですね。

記事公開日:2022.03.10

記事更新日:2022.03.10