2019.01.17
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『ぐりとぐらのおきゃくさま』
タイトル:『ぐりとぐらのおきゃくさま』
対象年齢:3~5歳児
作:中川 李枝子
絵:山脇 百合子
出版社:福音館書店
☆おはなし☆
森で雪合戦をしていた、野ねずみのぐりとぐらは、雪の上におかしな穴を見つけました。
落とし穴か・・・と思っていたら、あそこにもここにも穴はいくつもあって続いています。
一体、誰がこんな落とし穴を作ったんだろう・・・いや、これは落とし穴じゃない、長靴かな?誰かの足跡だ!
きつねかな?くまかな?誰の足跡か調べてみよう!!
そこで、ぐりとぐらはこの大きなな長靴のあとをつけていきました。
足跡は森をぬけて原っぱを通り、まっすぐ林へ向かっています。
林の入り口に雪だるまが立っていて、雪だるまの後ろには家が一軒ありました。
なんだか見たことのある場所だな、と思ったら・・・なんと、ぐりとぐらの家でした!
ぐりとぐらはドアをあけました。
すると大きな長靴がありました。なんだか怖いなあ、と思いながらもぐりとぐらは「ただいま。」と小さな声で言い中に入りました。
家の中には真っ赤なオーバー・・・真っ白な襟巻き・・・真っ赤な帽子・・・手袋に靴下・・・。
そして部屋の隅に、とても大きな袋が置いてあったのです。
お客様は一体どこだろう・・・?ぐりとぐらは部屋の中を探しはじめました。
ベットにもいない・・・お風呂にもいない・・・。
その時突然ぐりとぐらの鼻が動きはじめました。
「あぁ、いいにおい!!これはカステラを焼くにおい!?」
ぐりとぐらは台所に飛んで行きました。
すると、そこには赤いズボンをはいた白いひげのおじいさんが、焼きたてのケーキを持って立っているではありませんか!!
そのケーキときたら、チョコレートとクリームがどっさりのっています。
「クリスマスおめでとう!」とおじいさんはぐりとぐらの前にケーキを置きました。
それからおじいさんは時計を見て、「遅れちゃ大変!急げ急げ!」と言い、準備を整えて、袋を持ちました。
「ではよいお年を!!」
その夜、大勢の友達がぐりとぐらの家に来て、楽しくクリスマスのお祝いをしました。
みなさん、もうおわかりですね・・・お客さん(おじいさん)は一体誰だったのでしょう??
☆オススメポイント☆
大人気シリーズの『ぐりとぐら』。そんなぐりとぐらの、冬バージョンです。ぐりとぐらが大きな足跡をみつけるところからはじまり、ぐりとぐらと一緒に絵本を読んでいる私たちもドキドキ・ハラハラしながら話を読み進めていくことができます。外の雪景色と家の中のあたたかい感じのコントラストも見事に描かれています。冬・そしてクリスマス前にぴったりのオススメの絵本です(゚∇^*)
☆読み方のコツ☆
オススメポイントにも書いたように、ドキドキ・ハラハラが楽しめる絵本。
足跡がどこまで続くのか、というところももちろんですが、家に入ってから誰がいるのかさがすところはさらにスリル感を味わえるので、声色・声の抑揚を大げさにつけて読むとよいでしょう♪
絵本では、最後まで「サンタクロース」という言葉は出てきませんが、子どもなら誰もが知っている“サンタクロース”の登場に、クリスマス気分が高まること間違いなしo(*^▽^*)o
読み終わった後に「誰だったんだろう?」とあえて子どもと一緒に推理してみるのもいいかもしれませんね☆
▼冬にオススメの絵本
・ノンタンはっくしょん(乳児向け絵本)
・ねずみくんとゆきだるま(2~5歳児向け絵本)
・14ひきのさむいふゆ(幼児向け絵本)
・おふとんかけたら(乳児向け絵本)
・てぶくろ(幼児向け絵本)
記事公開日:2019.01.17
記事更新日:2019.01.17