2019.05.02
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『クリスマス オールスター』
タイトル:『クリスマス オールスター』
対象年齢:3~5歳児
作者:中川 ひろたか
絵:村上 康成
出版社:童心社
☆おはなし☆
今日はクリスマス。みんなはクリスマスの準備でツリーを飾ったり、歌も歌ったりして楽しみにしています。
「サンタさん、ほんとに来てくれるかな?」
子どもたちが話していると、押入れから、誰かの声が聞こえてきました。
「いいな いいな。私だってクリスマスしてみたい」
『誰だろう』と思い、押し入れの戸を開けてみると、お雛様でした。
お雛様は「みんなはいいわよね。クリスマスができて、プレゼントだってもらえるんでしょう。
私だって、素敵なドレス、プレゼントしてもらいたいわ」といいました。
今度はお内裏様が、「それは私もそうです。一度でいいからクリスマスパーティーやってみたいです。
シャンパン飲んで、ケーキ食べて・・・」
すると、「あんたたち、それならぼくだって!」という声が奥から聞こえてきました。
「ぼくだって、クリスマスやってみたい。サンタクロースにだって会ってみたいよ。
一緒に空を飛べたらきっと素敵だろうなぁ」
それは鯉のぼりでした。
すると今度は、「何勝手なことばかり言っているんだい!」と運動会の玉入れくんがいいました。
「君たちはいいよ。何日か日の目を見ていられるんだから。
ぼくなんか一日だよ。たった一日で押し入れ行きさ。ぼくだって、もみの木みたいに、何日も活躍したいよ・・・」
なんだかみんなが寂しそうだったので、子どもたちは「だったらみんな出ておいでよ」
と声を掛け、一緒にクリスマスをすることに。
子どもたちが呼ぶと、出てきた出てきた。
他にもいっぱい、たこに門松、持ちつきセット、騒ぎを聞きつけて、山から線分の鬼。
後から後から虫捕り網、蚊取り線香、綱引きの綱、なんとさつまのおいもまで、出てきました。
準備が整い、サンタさんを待っていると、雪が降ってきました。
”シャンシャンシャンシャン”
「あっ!」「はっ!」
トナカイとサンタさんが顔を出しました。
「やったー!サンタだサンタだ!メリークリスマス!」
☆オススメポイント☆
子どもたちに大人気の絵本シリーズ、『ピーマン村シリーズ』の1冊!
このシリーズは特に幼児の子どもたちにはウケが良く、
絵本の中の可愛いイラストはもちろんですが、想像できない奇想天外な物語も、
このシリーズが人気な秘訣でしょう♪
これからクリスマスを迎えるこの時期に、是非子どもたちに読んでみてください!
☆読み方のコツ☆
この絵本には雛人形や鯉のぼりなど、登場するものが多いので、
子どもたちがどれが誰の台詞なのかということがわかるように、
声色に変化をつけて読んでみると良いでしょう。
また、年齢に合わせて、「これはなーーんだ?」など、
読み手が声を掛けて、登場するもののクイズを行ってもいいかも知れませんね。
季節や行事に合わせた風物詩を覚えられるようにもなるので、オススメの楽しみ方の一つです。
記事公開日:2019.05.02
記事更新日:2019.04.26