2019.04.27
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『おおきなおおきなおいも』
タイトル:『おおきなおおきなおいも』
対象年齢:3~5歳児
原案:市村久子
作・絵:赤羽末吉
出版社:福音館書店
☆おはなし☆
あおぞらようちえん。
明日はいよいよ、子どもたちが楽しみにしているいもほり遠足。
夜・・・雨。
そして朝・・・やっぱり雨。
残念ながら、いもほり遠足は1週間後に延期になりました。
「つまんない、つまんない!」、「かささしていけばいいんだ!」、「かっぱ着ていけばいいんだ!」
子どもたちはとても悔しがります。
そんな子どもたちを見て先生は優しく言います。
「大丈夫、大丈夫。おいもは1つ寝るとむくっと大きくなって、2つ、3つ・・・6つ、7つ寝ると
いっぱいいっぱい大きくなって待っていてくれるよ。」
「そのおいも、こーんなに大きくなっているかな?」
「違う、もっとこーんなに大きいんだ。」
「そうだ!大きなおいもの絵を描こう!!」
1週間の間にいっぱい大きく育ったおいもを想像して皆で絵を描いて遊びます。
「もっと紙、もっと紙・・・!」
「ごしごししゅっしゅ、ぴちゃぴちゃしゃっしゃ!」
「もっと紙、もっと紙・・・!!」
「ごしごししゅっしゅ、ぴちゃぴちゃしゃっしゃ!!」
「・・・さぁできた!!!!!」
さて、どんなおいもができたかな?
「こんな大きなおいもだったらどうやって掘る?」
「どうやって運ぶ??」
「どうやって食べる???」
「いっただっきまーす!!!」
子どもたちの想像はどんどんどんどん膨らみ・・・
最後はおいもを食べ過ぎて、お腹にガスが溜まって、ぷーぷわん♪
おならで飛び上がったよ!
みんな仲良く、ふんわかふんわか、雲に乗って仲良く帰っていきました。
☆オススメポイント☆
子どもたちが皆で力を合わせて描いた大きな大きなおいもから、
子どもたちの想像・空想がいっぱい広がっていく所が読んでいてワクワクしてきます。
ゆるーいイラストのキャラクター、使われている色が黒と紫のたった2色のシンプルさが印象的。
細かいところの絵を見ても楽しめます♪
☆読み方のコツ☆
何ページにも渡る、おおきなおおきなおいも。
ページをめくるごとに、どんどん声を大きくすることで、「どこまで続くの?」「もっと大きいの?」と、
ドキドキ・ワクワク楽しさが倍増していきます。
また、「どうする?」、「どうやってやる?」とゆっくり間をあけ、
子どもたちと一緒に考えながら読んでみましょう。
“楽しみにしていた事ができない=残念”だけでは終らない。
発想の転換で、楽しいことにもつながっていくことを伝えながら読めるといいですね!
▼おすすめ絵本はこちら
・さつまのおいも(1~3歳児向け絵本)
・おいもさんがね・・・(乳児向け絵本)
・おべんともって(幼児向け絵本)
記事公開日:2019.04.27
記事更新日:2019.04.25