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2019.04.27

保育士にオススメ!幼児向け絵本:『たまごにいちゃん』

保育士にオススメ!幼児向け絵本:『たまごにいちゃん』

タイトル:『たまごにいちゃん』

対象年齢:3~5歳児
作・絵:あきやま ただし
出版社:鈴木出版


☆おはなし☆

“たまごにいちゃん”・・・本当はもうたまごから出ていないといけない頃なのに、出たくない。

たまごにいちゃんは、ずっとたまごでいたいと思っていました。


「ぶつかったらヒビが入っちゃう!」と、外では石をよけながら歩きます。
「早く大きくなるといいわね。」とお母さんに言われても、
「ぼくはこれでいいんですよ。」っていつも言うんです。

たまごにいちゃんの弟は、黄色いひよこです。どんどん成長する弟を見たって平気です。
たまごのほうがいいんです。

その理由は・・・いつでもお母さんにあたためてもらえるから。
他にもたまごでいれば楽しいことがいっぱい!!

ところがある日、カラスに追いかけられ、たまごの殻をつつかれそうになってしまったんです。
「やめて、やめてー!」と急いでぶたの鼻の穴に逃げ込んだたまごにいちゃん。
しかし、ぶたがくしゃみをした拍子に飛ばされ、コロコロ・・・クシャ。

たまごにヒビが入ってしまったのです。

そして朝・・・思ったとおり殻はバラバラ。
「こうなってはあきらめるしかない!」たまごから出たたまごにいちゃん。
お母さんや弟に、「かっこいい!!」と褒められました。


肝心な自分の感想は・・・??

「なかなか悪くない!!」そう思えた、たまごにいちゃんなのでした。

 

☆オススメポイント☆

ずっとたまごのままでいたいたまごにいちゃん。
大きくなる事は、嬉しい事ばかりではなく、時には不安で大変なんです。
そんなたまごにいちゃんの心の揺れが、ユーモアたっぷりに描かれています。

絵もカラフルで可愛く、それぞれのキャラクターも個性豊かなので、
1回読んだだけで子どもたちは、たまごにいちゃんが大好きになります。
沢山シリーズとして出ているので、是非読んでみてください。
たまごにいちゃんの成長が、子どもたちとも重なり、感動さえ覚えます☆

 

☆読み方のコツ☆

たまごにいちゃんの渋い話し方。陽気な弟。優しい母。
個性豊かな登場人物の声色を思いっきり変えて呼んでみましょう。

たまごにいちゃんのヒビが割れる場面では、思わず子どもたちも息をのみます!
子どもたちの中には、「おにいちゃんなのにね!」「恥ずかしいね。」と言う子もいます。

しかし、実はみんなたまごにいちゃんのように、日々心の葛藤をしながら頑張っているんですよね。
たまごにいちゃんの気持ちを、内心では「わかる、わかる。」と思っていることでしょう。

「そのままでいいんだよ。」「かっこ悪くないよ。」と優しくいう気持ちを伝えるように読んでみてあげてください。

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記事公開日:2019.04.27

記事更新日:2019.04.25