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2019.04.25

保育士にオススメ!幼児向け絵本:『なつのいけ』

保育士にオススメ!幼児向け絵本:『なつのいけ』

タイトル:『なつのいけ』

対象年齢:3~5歳児
作者:塩野 米松
絵:村上 康成
出版社:ひかりのくに


☆おはなし☆

天気のいい夏。空には大きな雲。

「雲のソフトクリーム」

子どもたちはそういって、網をもってどこかへ向かっています。子どもたちは急いでどこへいくのかな。

子どもたちが辿りついたのは大きな池。

「アメンボよ!」と女の子はアメンボを見つけました。「しーっ、静かにね。」と男の子は注意をします。

そんな子どもたちがいる池の中にはたくさんの生き物たちが暮らしていて、
メダカがいたり、威張りん坊のアメリカザリガニが「どいたどいた」といって泳いでいたり、
「どばーん」と立派なひげのオオナマズがいたりします。

すると、そんな生き物たちの池に大きな足が「がばーん」と入ってきました!
子どもたちが「ひゃっほー」といって池に入ってきたのです。

それと同時に網がメダカたちのいるところに。
驚いたメダカたちは「こりゃなんだ!」といって逃げましたが、
1匹のメダカが逃げ遅れて、網の中に入ってしまいました。


池の中から網を取り出した男の子は、女の子にすくったメダカをプレゼントしました。

その頃池の中ではメダカたちが集まって、「いっちゃった?」といなくなったメダカの心配をしていました。

すてきな夕焼けの中、女の子はメダカをコップに入れて眺めていましたが、
「ひとりぼっちね」と女の子は寂しそうにメダカにいうと、メダカを池に戻してあげました。

戻ってきたメダカを見つけると、メダカたちは集まって話をし始めました。
「ただいま」「どこへいってたの?」「あのねぇー、」・・・・

するとそこにアメリカザリガニがやってきて、
「みなさんお集まりのようで、パチンと一発はさみでいただきだね」
とメダカたちに襲い掛かろうとしました。


するともう一方から「ぐわあーっぐわあーっ、いただきはどっちだ。」
とオオナマズがやってきて、アメリカザリガニに襲い掛かりました。


夏の池の中には生き物。夏の池には子どもたち。

池の上には風の雲が一つ。トンボの目玉は夏の色に輝きました。

 

☆オススメポイント☆

この絵本は幼児向けの夏のおはなしです。夏休みのこの時期に子どもたちはキャンプをしたり、虫取りをしたり、ザリガニつりをしたりと、日頃の保育園で過ごす以上に生き物と触れ合う機会が多いことでしょう。

生き物に興味がわいている時期に、このようなお話をすることは子どもたちの好奇心を高めます♪
さらに絵本の読み聞かせ後に、公園などで生き物探しをするのもいいかも知れませんね☆

 

☆読み方のコツ☆

この絵本の読み方のコツは、登場人物や生き物の声に合わせた声色を使うことです。

会話の切り替えが多く、淡々と読むだけでは誰の台詞なのか分かりづらい部分があります。役に合わせた声色を使い、子どもたちが絵を見て、誰の台詞なのかが分かるように心がけた読み方をしてみましょう☆

 

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記事公開日:2019.04.25

記事更新日:2019.04.25