タイトル：『バルボンさんの おでかけ』

作者･絵：とよた かずひこ
出版社：アリス館
対象年齢：3~5歳児

☆おはなし☆

ここはワニのバルボンさんのお家です。

朝、バルボンさんがお家から出てきました。新聞を取りに来たようです。
すると、「バルボンさんおはようございます。」と隣のお父さんがバルボンさんに声をかけました。
隣のお父さんはお仕事に行くようです。

また、バルボンさんが出てきました。今度はお花に水をやっているようです。
すると、「バルボンさんおはよう。」と近所の子どもたちが、バルボンさんに声をかけました。
子どもたちは幼稚園に出かけるようです。

さて、バルボンさんもお出かけです。
ドアに鍵をかけて、門をしめて、ゆっくりのんびりとお出かけに出発です。

バス停まで行くと、「バルボンさん、おはようございます。」とバスを待っているおばさんたちに声をかけられました。
おばさんたちはデパートにお出かけに行くようでした。

バスがきたので、バルボンさんが乗車しようとすると、運転手さんが「バルボンさん、おはようございます。」と声をかけました。
バルボンさんは「おはようございます。今日も宜しくお願いします。」と運転手さんに言いました。

バルボンサンは、「よいしょ、どっこいしょ。よいしょ、おっこらしょ。」と言ってバスに乗りました。
バスの中はちょっとこんでいました。でもバルボンさんは平気です。
途中でバスの席が空いたので、バルボンさんは空いた席に座りました。
しばらくすると、バルボンさんはついつい、こっくりこっくりして、眠ってしまいました。

でも大丈夫です。運転手さんもお客さんもみんな、バルボンさんの降りる停留所を知っています。

「バルボンさん、バルボンさん、つきましたよ」

バルボンさんのお勤め先はここです。そう、”動物園”です。

バルボンさんは今日も元気にお仕事です。

ガガガオーン！

☆オススメポイント☆

この絵本の主人公はワニのバルボンさん。

絵本の中の様子からもバルボンさんが愛されていることを感じますが、絵本を読むと、なんだかバルボンさんに親近感を覚え、ついついバルボンさんの一日を追ってしまうような1冊になっています。

さらに、『○○さんがね･･･』シリーズで人気の作者、とよた かずひこさんの温かみのあるタッチの絵は、子どもたちからも大人気なこと間違いなしです♡

☆読み方のコツ☆

この絵本は主人公のバルボンさんのほかにも登場人物が何人が出てきます。
そのため、読み聞かせをする対象の年齢にもよりますが、声色に変化をつけて読んでみましょう☆

また絵本の最後の場面で、バルボンさんが「ガガガオーン！」と声を出す場面がありますが、この場面は子どもたちにも人気の場面です。
そのため、何度も読み聞かせをしている場合には、子どもたちに「せーの」と声をかけて、バルボンさんと一緒にこの台詞が言えるようにするのもオススメです！

▼秋～冬におすすめの絵本

・てぶくろ（幼児向け絵本）
・おふとんかけたら（乳児向け絵本）
・ばばばあちゃんのやきいもたいかい（幼児向け絵本）
・もったいないばあさん（幼児向け絵本）
・かぜひいた（3～5歳児向け絵本）
・おやおや、おやさい（幼児向け絵本）
・さつまのおいも（1～3歳児向け絵本）
・おおきなおおきなおいも（幼児向け絵本）
・さかさことばでうんどうかい（4~5歳児向け絵本）