ダイエットを成功させるのにもっとも手っ取り早い方法は、食事の量をコントロールしたり、食事内容を見直したりすることです。ただむやみに食事量を減らすだけのダイエットは考えもの。

そこで今回は、食事の内容や食べ方を変えて簡単にダイエットする方法を3つ紹介します。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合ったダイエット法を探してみてくださいね。

低糖質ダイエットや8時間ダイエット、ベジファーストダイエットといったメジャーなダイエット法ばかりですが、メリットとデメリットを知ることで効果的に痩せることができますよ。

簡単ダイエットその①・低糖質ダイエット

低糖質ダイエットは現在もっとも実践されているダイエット法と言っても過言ではありません。低糖質ダイエットだけをおこなっている人もいれば、低糖質ダイエットに筋トレを組み合わせてダイエットしている人もいます。

やり方

低糖質ダイエットはその名の通り、糖質の摂取量を減らすダイエット法です。かつてはカロリーの摂りすぎが太る原因だと考えられていましたが、近年の研究によって糖質の過剰摂取や血糖値の急上昇こそが脂肪の付く原因だと分かってきたのです。

糖質は炭水化物から食物繊維を除いたもので、脳や身体が活動する際の重要なエネルギー源となります。糖質を摂取するとすい臓からインスリンが分泌され、糖質を分解してエネルギーに変えるのです。

ところが糖質の摂取量が多すぎたり、食事にともなって血糖値が上がりすぎたりすると、インスリンによる糖質の分解が追い付かなくなり、結果として糖質が体脂肪へと変化して蓄えられるのです。

低糖質ダイエットは肥満の元となる糖質の摂取量を減らすダイエット法です。低糖質ダイエットをおこなう際にはまず、1週間の食事内容をかきだす必要があります。

それを元に、自分が1日に平均してどれくらいの糖質を摂取しているか割り出しましょう。現代人は1日に平均して300gの糖質を摂取しているそうです。

もし糖質の摂取量が300gを超えていたら、まずは300g以内に収めるようにします。そして徐々に糖質の摂取量を減らしていきましょう。

メリット

低糖質ダイエットの最大のメリットが、「確実に体重を落とせる」ということです。そのことから体重を落とす必要がある生活習慣病患者さんに対し、低糖質ダイエットをおこなうケースもあるほどです。

デメリット

低糖質ダイエットのデメリットとしては、リバウンドの危険性があげられます。低糖質ダイエットをおこなうと効率よく体重を落とせるのですが、それとともに筋肉が落ちるリスクも高まります。

筋肉量は基礎代謝と密接な関係にあるため、筋肉量が減少するとダイエット前よりも痩せにくい体質になってしまうのです。これがリバウンドのメカニズムです。

また糖質は三大栄養素の1つでもあり、私たちの身体や脳を動かす際に必要なエネルギー源です。そのため極端に糖質の摂取量を減らすと、身体がだるくなったり集中力が低下したりする恐れがあります。

簡単ダイエットその②8時間ダイエット

8時間ダイエットはアメリカ国立衛生研究所の研究データなどを基に考案されたダイエット法で、ハリウッドのセレブやモデルたちの間で好評を博しました。

やり方

8時間ダイエットのやり方はとても簡単で、1日の食事を8時間の間で終えるというものです。
仮に1食目をお昼の12時に食べたら、夜の8時までには食事を終えることとなります。

また玄米を中心として野菜や果物、ナッツ類や乳製品、脂身の少ないお肉を摂取することが推奨されています。有酸素運動を1日に8分やるとさらに効果的だということです。

メリット

8時間ダイエットのメリットとしては、面倒なカロリー計算などをしなくてもよいということがあげられます。1日に8時間しか食べる時間がないので、おのずと食べる量が減ってきます。

また食事をしていない時間が長いので、胃腸を休ませてあげられます。それによって胃腸の機能が回復し、消化や吸収を促進できるというメリットもあります。

デメリット

8時間ダイエットのデメリットとしては、食事をしていない時間が長いため「お腹がすく」ということがあげられます。また食事の回数が減るため、栄養バランスが偏るリスクもあります。

簡単ダイエットその③ベジファーストダイエット

ベジファーストダイエットもダイエッター達に人気のダイエット法です。ダイエット効果だけでなく、便秘の改善効果も期待されています。

やり方

ベジファーストダイエットはその名の通り、野菜（ベジタブル）を最初（ファースト）に食べるダイエット法です。野菜を最初に食べることによって、体脂肪が付着する原因となる血糖値の急上昇を抑えられます。

メリット

ベジファーストダイエットのメリットは、なんと言っても簡単だということです。難しいことを考えなくても、食事の最初に野菜を食べさえすればいい訳です。

ベジファーストダイエットにはダイエット効果の他、便秘の改善効果も期待されています。なぜなら野菜には豊富な食物繊維が含まれているからです。

デメリット

ベジファーストダイエットのデメリットとしては、「栄養バランスが偏る可能性もある」ということがあげられます。

一見野菜をたくさん食べるヘルシーなダイエット法に思えるのですが、野菜でお腹がいっぱいになってしまうと、その他に必要な栄養素を摂取しにくくなってしまいます。また野菜が嫌いな人にとって、ベジファーストダイエットは苦行でしかありません。

食事制限ダイエットをするときの注意点

食事制限ダイエットをするときには、筋力を落とさないよう気をつける必要があります。確かに体重という点だけで見ると、食事制限がもっとも効率的なダイエット法と言えます。

ただ食事制限だけでダイエットをすると筋力も低下するため、リバウンドの危険性が高くなってしまいます。食事制限にプラスして適度の運動をしましょう。

体重を落とすということだけを考えた場合、今回紹介したダイエット法はいずれも効果の高いダイエット法と言えます。ただしリバウンドの危険性を考えると、食事制限だけでなく適度に身体を動かすことも重要です。