2019.01.31
保育士にオススメ!4・5歳児向け絵本『どうぞのいす』
タイトル:『どうぞのいす』
作者:香山 美子
絵:柿本 幸造
出版社:ひさかたチャイルド
☆おはなし☆
うさぎさんが小さな椅子を作りました。
「どこに行こうかな?」そう言って、うさぎさんは”大きな木の下”に椅子を置きました。
そして椅子のそばには『どうぞのいす』と書いた、立て札を立てておきました。
そこにまず最初にやってきたのはロバさんです。
ロバさんはどんぐりをたくさん背負っています。どんぐり拾いをした帰りのようです。
ロバさんは椅子を見つけると「なんて親切な椅子なんだろう」と言ってどんぐりを椅子の上に置いて、大きな木の下でお昼寝をし始めました。
次に「どうぞのいす」にやって来たのはくまさんです。
くまさんは椅子の上においてあるどんぐりを見つけると、全部食べてしまいました。
しかしどんぐりを食べてしまったくまさんは、持っていたハチミツを代わりに置いていきました。
次にやってきたのはきつねさんです。きつねさんは焼きいたてのパンを2つ持っています。
きつねさんはくまさんが置いていったハチミツを見つけると、
喜んで、持っていたパンと一緒に食べてしまいました。
その代わりにきつねさんは持っていたもう一つの焼きたてのパンを置いていきました。
拾ってきたどんぐりが消えていることを知らないロバさんはまだお昼寝中です。
最後にやってきたのは10匹のリスさんです。リスさんたちは栗をたくさん持っています。
リスさんたちは椅子の上のパンを見つけると、栗と交換してパンを食べました。
リスさんが帰った頃、ロバさんが目を覚まし、置いておいたどんぐりのかごを覗き、驚きました。
「どんぐりってくりの赤ちゃんだったかしら?」
ロバさんのお昼寝は少し長すぎたようですね♪
☆オススメポイント☆
この絵本にはたくさんの動物が出てきます。登場する動物は優しい気持ちを持っています。
そのため「どうぞのいす」を使った後は、次の人のために何かしらプレゼントを残していきます。
保育園で子どもたちに”優しさ”を伝えるときにはぴったりの絵本です♪
読み終わると心が温かくなります。
☆読み方のコツ☆
オススメポイントにもあったようにこの絵本には動物がたくさん出てきます☆
動物のイメージに合わせた声色で読むと子どもたちの心を掴むでしょう!
5歳児の場合には子どもの想像力を伸ばすためにも、声色を変えず淡々と文字を追うように読むことをオススメします。
子どもたちがそれぞれ、絵本の世界に入り込めるように読んでみましょう☆
また文字が読める子どもがいる場合には、「どうぞのいす」と同じように、子どもたちを一人ずつ椅子に座らせて、1ページごとに読み、絵本を次の子どもに「どうぞ」と渡すように、交代制で読むのも面白いでしょう☆
文字を読む練習にもなるにで幼児の場合はオススメです!
▼幼児におすすめ絵本はこちら
・ともだちや(幼児向け絵本)
・くれよんのくろくん(4・5歳児向け絵本)
記事公開日:2019.01.31
記事更新日:2019.01.31