2019.01.21
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『てぶくろ』
タイトル;『てぶくろ』
作者:(ウクライナ民話)
絵:エウゲーニ・M・ラチョフ
訳:内田 莉莎子
☆おはなし☆
森の中を歩いているおじいさん。
おじさんは手袋の片方を落としてそのまま行ってしまいました。
手袋を見つけたネズミは、「ここで暮らすことにするわ」といって、手袋に潜り込みました。
すると、そこへ「わたしも入れて」とカエルがやってきました。
さらにそこへウサギが走ってきました。ウサギは「誰だい、手袋に住んでいるのは?」と手袋の中の2匹に声を掛けました。
中にいる2匹は、「くいしんぼネズミとぴょんぴょんカエル」と答えました。
するとウサギは、「ぼくも入れてよ」といったので、2匹はウサギを手袋の中に入れてあげました。手袋の中は、もう3匹になりました。
今度はそこにおしゃれギツネがやってきました。キツネは「わたしも入れて」と手袋の中の3匹に声を掛け、手袋の中に入りました。
手袋の中はもうこれで、4匹になりました。
おや、オオカミが来ました。オオカミも「おれも入れてくれ」といったので、手袋の中の4匹は「まあ、いいでしょう」といって中に入れてあげました。
もうこれで手袋の中は5匹になり、ぎゅうぎゅう。
しかし、そこにイノシシが通りかかり、同じように「中に入れてほしい」といいました。
さぁ、困りました。手袋の中の5匹は、「ちょっと無理じゃないですか?」といいましたが、イノシシは「いや、どうしても入ってみせる」といって、中に入りました。
そのとき、木の枝がバキバキ折れる音がして、くまがやってきました。そしてくまも「中にいれてくれ」といいました。
しかし手袋の中のみんなは、「とんでもない。満員です!」といいました。
くまは諦めず、「いや、どうしても入るよ」といって、手袋に入りました。手袋は今にもはじけそうです。
さて、森を歩いていたおじいさんが手袋を落としたことに気がつきました。
おじいさんは早速探しに戻ると、一緒にいた子犬が先に手袋に気がつきました。
手袋がむくむく動いていたので、子犬は手袋に向かって吠え立てました。手袋の中にいたみんなはビックリして、森のあちこちへ逃げていきました。
そこにおじいさんがやってきて、手袋を拾いました。
☆オススメポイント☆
1965年に発売されて以降、現在も人気を誇る日本で4番目に売れているミリオンセラー絵本!
冬の寒い時期に読みたくなるような1冊です♪
おじいさんの手袋の中に、たくさんの動物たちが入り暖をとる様子が、見ているこちらも温かくなるような物語になっています。
☆読み方のコツ☆
この絵本にはたくさんの動物が出てきます!
ネズミ、カエル、キツネ....個性たくさんの動物たちのキャラクターのイメージを想像して、その動物合わせた声色で読んでみましょう(人ω・*)
また、次から次へと動物たちがやってきて、手袋がぎゅうぎゅうになっている場面では、「入るかなぁ~?」と子どもたちと一緒に考えてみるのもいいですね!
▼おすすめの絵本はこちら
・でこちゃん(幼児向け絵本)
・めくってごらん(4・5歳児向け絵本)
・たまごにいちゃん(幼児向け絵本)
記事公開日:2019.01.21
記事更新日:2019.01.21