2019.01.17
てぃ先生参加!イマドキ保育士ホンネ座談会 第1回
twitterにて保育士さんを含め30万人以上のフォロワーに支持されているてぃ先生を迎え、保育ひろばのコンサルタントとして日々保育士の転職相談を受けている小浜聖子が司会となり、悩める3年目保育士と一緒に座談会を行いました。
てぃ先生がtwitterでフォロワーから愛される理由と、保育観や人間関係など悩める保育士たちのリアルな実態に迫ります!
たっぷり1時間の座談会の内容を8回に分けてお送りします!
座談会の参加者
【ゲストスピーカー】
てぃ先生:保育園勤務
日々保育に関わる中で、何気なく子ども達が発する面白い、可愛い、ハッ!とさせられるコトバの数々を沢山集めてtwitterにて世界に発信中。本の出版、保育イベントにもひっぱりだこな今話題の現役保育士。
※お顔は本人の意向により隠しております。
【参加保育士】
りかたん:保育園勤務3年目 ※お顔は本人の意向により隠しております。
キリン:保育園勤務3年目
わしこ:幼稚園勤務3年目
りほんちゅ:幼稚園勤務3年目
まみ:幼稚園勤務3年目【司会】
保育ひろばコンサルタント小浜聖子:元保育士。
幼稚園教諭と保育士資格を学生時代で取得し、幼稚園教諭の現場経験を経て、他業種にキャリアチェンジ。その後、自分が所有している幼稚園教諭と保育士資格を間接的にでも役に立てたいという気持ちがあり、人材総合会社ネオキャリアに入社。保育に特化した転職サポートサービス「保育ひろば」にてコンサルタント、マネージャーとして日々保育士さんと向き合っている。
目次
第1回 てぃ先生の保育観とtwitterの始まり
第2回 怒らない、向き合う保育
第3回 皆の最大の悩み、人間関係
第4回 人を動かすって難しい
第5回 達観?客観?てぃ先生仙人になる
第6回 子供の人気の取り方
第7回 みなし残業って?
第8回 インターン時と入社してからのギャップ
てぃ先生の保育観とtwitterの始まり
小浜:早速なんですけど、てぃ先生はそもそも保育士を目指そうと思ったきっかけって何なんですか?
てぃ先生:保育士を目指そうと思ったきっかけ?
子どもが可愛かったからですかね。きっかけの中の一番綺麗なやつです。(笑)
高校2、3年のときでしたかね。
小浜:へぇ~、その一番綺麗なやつ(笑)と、もろもろあって、保育士を目指されたということですね。そこから、リアルに保育士になられたじゃないですか。なんで、子どものカワイイ一言をつぶやいていこうと思ったんですか?
例えば、本のタイトルにもなりました
風邪でしばらくおやすみしていた男の子(5歳)が久々に登園してきた時緊張を隠すため「ほぉ…ここがちきゅうのほいくえんか…」と言い出して笑った。どこの星の方ですか。
とか
1日で12人から3000以上のフォロワーが増えた!
てぃ先生:あ~なんでだったかな?
うちの保育園は、その日1日やった活動とかを、写真とか撮って、おもしろかったことを、ちょろちょろって一文書いて、
帰り保護者が迎えにきたときの、お着替えの棚みたいなのがあるんですけど、そこに飾って、
バタバタバタって帰っていくお父さんお母さんも、今日なにやったんだっていうのが一目でわかるように飾ってあるんです。
で、それを主に担当していたのが僕で、保護者の方から「すごいおもしろいね」って話をされてて。
(前に利用していたtwitterアカウントに)投稿していいですか?って保護者の方に聞いたら、いいですよって言ってもらえて。
一応園長先生にも許可とって、投稿して、そしたら、自分のフォロワーが最初12人くらいだったんですけど。
そのツイートを1個上げて、寝て、起きたら、(フォロワーが)3000いくつになってたんです。
で、なんでだろうと思ったら、たまたま許可とって上げた投稿が、なんか可愛いってゆってすごいリツイートされてて
一同:え~すごい。
小浜:へぇ~ちなみにその記念のツイートっていうのは、どういうツイートだったんですか?
てぃ先生:それは、内緒です(笑)
一同:え~なんで~(笑)
子供の無邪気さは大人の想像を超える
小浜:その投稿がきっかけで、今はもう30万以上のファロワー数になったと。すごいですね~
てぃ先生のTwitterを読ませていただいていると、私も短い間とはいえ、現場に入ってた当時(15年位前)の記憶と違って、今の子どもたちって結構シュールなことも、言うんだな~って思う投稿があったんですよ。例えば、本にも載ってましたけど、リサイクルの話で、おじいちゃんとか言っちゃうとか。あぁいうのって普通にあります?
男の子(4歳)に「せんせい、『リサイクル』ってなに?ときかれたので「古くなったり、使えなくなったりしたものをまた使えるようにすることかな」と答えたら「ふーん、じゃあぼくのおじいちゃんもりさいくるすればいいのか」って違、それは違う。
てぃ先生:子どもは面白いこと言ってやろうとしていってるわけではなくって、そう思って言ってるだけで。ここでおじいちゃんって言ったらおもしろいやろ~みたいなことではなくて、単純に思ってそういってるんですよね。
小浜:今皆さんも(保育士さんたちを見ながら)幼稚園と保育園でやられてると思うんですけど、3歳ぐらいでもあぁいう発言って出たりするんですか?
きりん:でると思います。
まみ:おもしろいのかはわからないですけど、普通に子供らしい発言です。
てぃ先生:3歳とかの方が逆に、常識に全くとらわれないですね。
【てぃ先生が答える一問一答】
Q1:意地悪なことを言っちゃう子がいます。どうすればいいの?
りほんちゅ:なんか、年中になると、「いれて~」って言って「いいよ~」っていうそのやりとりだけじゃなくって、「今はこの子だけと遊びたいから今は無理」って言ったりする子がいるけど、その言い方とかが、大人が聞いてもイラッとするような子が毎日いて。どうすればいいのかなって思って。
てぃ先生:それは、もう保育士が間にはいって、まぁ「あぁいうこと言ってるけど、要はこういうことなんだよ」って伝えてあげればいいんじゃないかな。「あっちいって」って言ったりする子もいると思うんですけど、言われた側の子に、「今は◯◯ちゃんと遊んでいるから」とかいって、そこで勝手な付け加えをしちゃえばいいんですよ。こっちが、「今は◯◯ちゃんと遊んでるから、あと時計の針があそこになったら遊んでって言ってたよ」とか言って、こっちは、あっちいってって言った子に対して、「何時になったら、◯◯ちゃんと先生と一緒にあそぼうよ」とか言ったりすると、結果として約束は果たされるじゃないですか。
小浜:その過程はこちらが付け足したり削除したりして、コントロールして、上手くいくっていうことを取るってことですよね。
Q2:特定の子を拒む子がいます。どうすればうまくいくの?
りほんちゅ:あともう一つ、「入れてっ」て言った子が、断られる子が同じで、他の子は入れてもらえるけどその子だけは絶対入れてもらえなくって。
じゃぁもう違う子と遊んだ方が楽しいんじゃない?って言ったりするけど、なんかそのおもちゃで遊びたくって、おもちゃ半分こにしても、ここの遊びに入りたいって言ってて。
でもその子だけが、必ず断られるっていう。それはどういう風にすればいいのかなぁと思って。
てぃ先生:例えば砂場とかいったら、「誰々のところにいって入りたい」って言って、「だーめよ」って言われて、そしたら、同じ砂場の中にスペースってあるじゃないですか?
その子たちがつくるスペースと、そうじゃないスペース。
仲間にいれてもらえない子に「じゃぁ先生とやろ」って言って、そのスペースじゃないちょっと近くのところでやって、先生がその子にめちゃくちゃおもしろい遊びをやってあげると、逆に仲間はずれした子たちが「先生たち何やってるの?」っていってくるんですよ。それで向こうから「いーれて」って言わせて、「いいよ」っていうと、結果的にその子はそのスペースに入れることになるじゃないですか。そういう感じでやってますね。
小浜:どうですか?りほんちゅがその子と一緒に向き合って遊んで、盛り上がるっていうのは。
でもそれすごいですよね。絶対気になりますよね。なるほど~
- 目次
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- 第1回 てぃ先生の保育観とtwitterの始まり
- 第2回 怒らない、向き合う保育
- 第3回 皆の最大の悩み、人間関係
- 第4回 人を動かすって難しい
- 第5回 達観? 客観? てぃ先生仙人になる
- 第6回 子供の人気の取り方
- 第7回 みなし残業って?
- 第8回 インターン時と入社してからのギャップ
記事公開日:2019.01.17
記事更新日:2019.01.17