2019.08.28

【冷え性の原因と予防法!女性はふくらはぎを意識しよう!】
冷え性は便秘や婦人科系の疾患と並び、女性を悩ませる症状の1つだと思います。では、なぜ冷え性になってしまうのでしょう。また、女性に冷え性が多く見られるのはなぜなのでしょう。
今回は冷え性のメカニズムについて迫るとともに、冷え性を改善するための簡単なエクササイズや、食習慣などについて解説します。
(目次)
1.冷え性の原因って?
1-1.血行不良
1-2.自律神経の乱れ
1-3.筋力の低下
1-4.ホルモンバランスの乱れ
2.冷え性を放置するとこんなリスクが!
2-1.免疫力が低下する
2-2.精神疾患のリスクが上昇する
3.冷え性の改善法
3-1.適度に身体を動かす
3-2.お風呂で身体を温める
3-3.ストレスをため込まない
4.冷え性改善におすすめのエクササイズ
5.まとめ
1.冷え性の原因って?
それでは早速ですが、冷え性の原因について見ていきたいと思います。一口に冷え性といっても、人によっていろいろな原因がありますよ。
1-1.血行不良
冷え性の原因の1つとして、血行不良があげられます。特に手や足の先が冷えやすいという人の場合、「抹消血行障害」を引き起こしている可能性があります。
血行が悪くると、体温を身体の末端に運ぶことができなくなります。その結果、心臓からもっとも遠い場所にある手や足の先に冷えを感じることとなるのです。
1-2.自律神経の乱れ
自律神経の乱れも、冷え性の一因となります。自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなっており、それぞれがバランスを取ることで、私たちの生命活動を司っています。
一般的に日中は交感神経が優位になり、身体をアクティブに動かせるようにします。夜になると副交感神経が優位になり、身体を「お休みモード」に切り替えます。
ところが、ストレスや疲労、睡眠不足などが続くと、夜になっても交感神経優位の状態が続いてしまいます。その結果、脳が興奮状態になってしまい、睡眠の質を低下させてしまいます。
また、交感神経が優位になると、血管が収縮するため血行を悪くしてしまいます。睡眠の質が低下することで身体の回復力を下げ、血管が収縮することで血行を阻害し、その結果、冷え性のリスクが上昇するのです。
1-3.筋力の低下
冷え性の原因としては筋力の低下もあげられます。男性より女性に冷え症が多いのは、女性が男性に比べて筋力で劣っているからです。
筋肉というと関節を動かすためにあると思われがちですが、その他にも体温を発生させたり、血液の循環をサポートしたりする働きがあります。
筋肉の絶対量が少ないと、そもそも体内での熱産生量も少ないため、身体が冷えやすいのです。欧米の人が冬でもTシャツ1枚でいるなど、薄着でいるのを見かけたことがある人もいらっしゃると思います。
欧米の人は日本人などアジアの人に比べ筋肉量が多いため、冬でも薄着でいられるという訳なのです。また、筋肉量が少ないと、全身の血液循環が悪くなります。
心臓は私たちの身体の隅々へと血液を送り出しますが、全身に送られた血液を心臓へと送り返すのは、全身の筋肉の働きによります。
特にふくらはぎの筋肉は、心臓からもっとも遠い場所にあり、重力に逆らって血液を上方へと送らなければならないので、第二の心臓などと呼ばれています。
運動不足などが原因でふくらはぎの筋力が低下すると、心臓へと血液を送り返す力が弱くなり、全身の血液循環に悪影響を与えます。その結果、冷え性を発症しやすくなるのです。
1-4.ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも冷え性の原因となります。特に生涯にわたって女性ホルモンのバランスの変化にさらされる女性にとって、ホルモンバランスの乱れは大きな問題です。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、抹消の血管を拡張し、血液の循環を促す働きがあるとされています。そのため、ストレスや過度のダイエットなどによってエストロゲンの分泌量が減少すると、冷え性を発症しやすくなるのです。
2.冷え性を放置するとこんなリスクが!
東洋医学の世界では「冷えは万病のもと」などと言われますが、冷え性を放置すると以下のようなトラブルのリスクが上昇してしまいます。
2-1.免疫力が低下する
冷え性を放置すると、免疫力が低下します。一般に、体温が1度下がると免疫力は30%低下するとされています。まさに「冷えは万病のもと」といったところですね。
2-2.がんになるリスクが上昇する
冷え性を放置すると、がんになるリスクが上昇することも指摘されています。その理由としては、身体が冷えることによって、体内の酵素の働きを鈍らせることがあげられています。
酵素は体内で起こる化学反応のすべてにかかわる物質です。食べたものを消化・吸収するのも酵素の働きですし、呼吸をしたり筋肉を動かしたりするのも、すべて酵素の働きによるものです。
酵素がもっとも活発に働くのは、内臓温度が38度から40度の間とされていますが、体温が低下すると内臓温度も低下し、酵素が活発に働かなくなります。その結果、損傷した細胞を修復する能力が低下し、細胞ががん化しやすくなってしまうのです。
3.冷え性の改善法
冷え性を放置すると、さまざまなリスクが起こりうることをご理解頂けたと思います。では、冷え性を改善するにはどうしたらよいのでしょう。
3-1.適度に身体を動かす
冷え性を改善するためには、なにはともあれ血行を促進することです。そのためには適度に身体を動かすようにしましょう。運動が苦手だという人は、通勤時のエレベーターを階段に変えるなど工夫するとよいでしょう。
3-2.お風呂で身体を温める
お風呂で身体を温めることも冷え性の改善につながります。温めること自体が血行を促進しますし、お風呂でリラックスすれば、睡眠の質を高めることも期待できます。
3-3.ストレスをため込まない
冷え性を改善するには、ストレスをため込まないことも重要です。冷えと同様、ストレスも万病の元と言われています。ストレスの自覚がある時には、適度に発散するよう心がけましょう。
4.冷え性改善におすすめのエクササイズ
冷え性を改善するのにおすすめのエクササイズが「カーフレイズ」です。カーフには「ふくらはぎ」という意味があり、レイズには「挙げる」という意味があります。
やり方はとても簡単で、足を肩幅程度に開いてたち、つま先立ちになってかかとを上げ下げするだけです。この運動によってふくらはぎの筋肉が収縮し、全身の血流を促進することが可能となります。
5.まとめ
冷え性に悩まされている女性は多いと思いますが、たかが冷えと侮って放置すると、将来、重大な疾病を招かないとも限りません。できるだけ若いうちに冷え性を改善し、健康的に毎日を送れるよう、体質転換を図りましょう。
記事公開日:2019.08.28
記事更新日:2019.08.19