2019.04.30
保育士にオススメ!2~5歳児向け絵本:『ちくわのわーさん』
タイトル:『ちくわのわーさん』
対象年齢:2~5歳児
作:岡田 よしたか
出版社:ブロンズ新社
☆おはなし☆
ぴゅう ぴゅうと口笛を吹きながら、ちくわのわーさんは歩いていました。
「あー、ちょっと疲れたなぁ、お昼寝しよ!」
ちくわのわーさんは体を横にして原っぱに寝ました。
「こりゃ昼寝にちょうどえぇ。」と、犬がやってきて、ちくわのわーさんの中に入ります。
かくれんぼしていたねずみもやってきて、ちくわのわーさんの中にかくれます。
すると・・・「ふわーっ、く しょーん!」
ちくわのわーさんはくすぐったくて、大きなくしゃみをしました。
犬とねずみは、遠くに飛んで行ってしまいました。
今度は「おーい!ちくわくん、一緒に遊ぼうよ」
とスパゲッティーとマカロニの兄弟がやってきました。
「おいら口笛上手なんだぜ。」とマカロニ。
ちくわのわーさんも負けじと口笛を吹きます。
スパゲッティーはいくらやってもできません。
でも、スパゲッティーはダンスが得意!
にょろ にょろ にょろ♪ ぴゅーにょろ ぴゅーにょろ にょろ にょろ ぴゅっぴゅ♪
「あ、こんなんしてる場合ではないんや!」ちくわのわーさんは先を急ぎます。
歩いていると、向こうの方をドーナツがコロコロ。
ちくわのわーさんは、コロコロしているドーナツがうらやましくなりました。
さらに歩いていると、こいのぼりが見えました。
ちくわのわーさんは、風にそよいでいるこいのぼりがうらやましくなりました。
どんどん歩いていると、巻き寿司に会いました。
するとちくわのわーさんは、
「ねぇ巻き寿司さん、その服着てみたいんですけど・・・
中に詰まっているきゅうりやかんぴょうも貸してくれへん?」と巻き寿司にいいました。
そして、ちくわの上にのりを巻き、きゅうりやかんぴょうを入れました。
ちくわのわーさんはとっても嬉しくなりましたが、
巻き寿司さんが気の毒になったので、服と具を返してあげました。
「あぁ、また道草してもうた。はよいかんと。」
ちくわのわーさんは先を急ぎます。
一生懸命歩いていくと、一軒の家に着きました。
「待ってたんやで~!!」
家には、大根さん・厚揚げさん・こんにゃくさん・じゃがいもさん・・・他にもいっぱい。
すると、ちくわのわーさんは半分に切ってもらって・・・「さぁ、いこー!!」
はい、”おでん~”!
お腹すいたね♪
☆オススメポイント☆
ちくわのわーさんが関西弁で、言動もとてもシュール。
のんびりしたテンポで話は進んでいきますが、
なんだか面白くて大人も子どももゲラゲラ笑ってしまいます。
早く目的地に行かなければいけないのに、
ついつい寄り道してしまうちくわのわーさんのキャラクターがとってもオススメの絵本です☆
☆読み方のコツ☆
ちくわのわーさんの独特のキャラクターは、
渋さを出して読むと、子どもたちはさらに喜びます。
関西弁も子どもにとってはおもしろいようで、本当にゲラゲラ笑い、
絵本を読み終わるとすぐに、「もう一回読んで!!」の嵐です。
後半は、目的地にたどりついた後の、
ちくわのわーさんの嬉しい気持ちをたっぷり表現して読んであげるといいですねo(^0^)o
最後のページにあるように、お腹がすいてくるので、
お弁当や給食の前、お帰りの前に読んであげるのがオススメです!
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・14ひきのかぼちゃ(幼児向け絵本)
・14ひきのあきまつり(幼児向け絵本)
・キャベツくん(幼児向け絵本)
記事公開日:2019.04.30
記事更新日:2019.04.26