2019.04.18

保育士にオススメ!幼児向け絵本:『でこちゃん』
タイトル:『でこちゃん』
対象年齢:3~5歳児
作者:つちだ のぶこ
出版社:PHP研究所
☆おはなし☆
日曜日。てこちゃんは、お母さんに髪の毛を切ってもらうところです。
チョキ チョキ チョキ チョキ チョキ チョキ・・・
「はい、出来上がり!!」
・・・切りおわったてこちゃんは、前髪がとんでもなく短かったのです。
「てこちゃんが、でこちゃんになった!!」
みんな、てこちゃんのおでこを見て大笑い。
大好きなおつかいも、おでこが恥ずかしくて今日は行きたくありません。
魚屋さんには、「おでこがいいね~!」
外国の人には「キュ~ト!!」
おでこの事を言われちゃいました。
家につく頃には、てこちゃんはおでこが大嫌いになっていました。
「そんなにおでこがきになるなら、こうすれば?」
「背中を丸めて、頭を下げて歩けばおでこが目立たないよ。」
ねこのニャゴが教えてくれた通りにすると、ママに怒られてしまいました。
「おでこがかくれればいいのなら、簡単、簡単!」
お兄ちゃんはそう言うと、マジックでてこちゃんのおでこに目とまゆげを描きました。
「明日は幼稚園なのに、おでこのままだったらどうしよう・・・」
てこちゃんは寝る時、心配になりました。
次の日の朝・・・
おでこは昨日のままでした。
「やだやだ!こんなおでこじゃ幼稚園に行きたくない!!」
てこちゃんが泣き出すと、お姉ちゃんはおでこが好きになるおまじないをしてくれました。
髪をとかして・・・チチンプイプイノ、プイッ♪
パチンと小さな音がしました。
鏡を見てみると、てこちゃんのおでこには大好きなイチゴのピンどめ。
おまじないは大成功!!てこちゃんはおでこが気に入ったようです。
ご機嫌で、はりきって幼稚園にでかけました。
幼稚園では、「かわいい~!」とみんなに言われ、
てこちゃんのおまじないはどんどん広がって・・・
次の日、みんなみ~んな、てこちゃんになっていました(@^▽^@)ノ
☆オススメポイント☆
まずは、このインパクト抜群の表紙。独特の表情でワクワクしてきます。
子どもだけでなく、大人も一度は経験をしたことのあるのではないでしょうか?“髪の切りすぎ”!なんとも可愛らしい絵本です☆
大嫌いだったことが、最後には大好きになる・・・最後のページは爽快感さえ感じます。
☆読み方のコツ☆
主人公のてこちゃんの気持ちの喜怒哀楽を、声色・大きさを変えて大げさに表現してみましょう。
絵本を見ている子どもたちは、笑いながら客観的にみていますが、きっと共感できると思っているはず。
1ページごとの登場人物の動き・表情がとても素晴らしいので、ゆっくりページをめくってあげるようにすると、じっくり絵を楽しめることもできますよ☆
▼おすすめ絵本はこちら
・もったいないばあさん(幼児向け絵本)
・ぐるんぱのようちえん(幼児向け絵本)
・もうぬげない(幼児向け絵本)
記事公開日:2019.04.18
記事更新日:2019.04.18