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2019.04.15

現役保育士に聞いた!<新人保育士に求めること>

現役保育士に聞いた!<新人保育士に求めること>

4月は新しい年度が始まる時期です。
保育園でも、新人保育士さんがたくさん誕生しているのではないでしょうか?
新人保育士はフレッシュで、その分未熟で、そして本人たちは毎日ドキドキしています。
早く保育園の人間関係に溶け込もうと必死になっている人もいるのではないでしょうか?

ではでは、現役の保育士さんたちは新人保育士に何を一番求めているのでしょうか?
今回はアンケート結果からそれを考えてみたいと思います。

 

第5位「学ぼうとする姿勢!」

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新人保育士さんは保育の経験が少ないですよね。
保育という仕事は他の仕事に比べるとすぐに現場での仕事になり、即戦力にならなくてはいけないことを求められる職場です。
出勤1日目からあなたの担任のクラスが決まっていて、子どもたちを保育しなくてはいけません。
もちろん、急に1人で20人クラスの担任に!ということはマレですがないことではありませんので心づもりをしておきましょう。

こういった不安に打ち勝つには、現場の先輩保育士の存在が大きくなります。
先輩保育士はあなたより経験豊富です。
保育のコツのようなものを必ず掴んでいることでしょう。
ですから、先輩保育士から学べば良いんです。

アンケートでも『知らないことをそのままにされるより、きちんと聞いて欲しい。』という意見もありました。
これから一緒に仕事をしていく仲間としてアドバイスはいくらでもくれることでしょう。
しかし先輩保育士はあなたが一体何で困っていて、何が分からないのか、ということが分からないんです。
分からないことは先輩に聞いて学ぶのが新人のツネです。

これは保育士だけの話ではありません。
一般の社会においても分からないことは聞く、そして学ぶということが大切になります。
「恥ずかしい」「迷惑」なんて考えずに先輩保育士を頼りましょう。
そうすることが周りに迷惑をかけないことに繋がっていきますよ。

 

第4位「積極性!」

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保育士は子ども相手のお仕事です。
アンケートでも、多くの人が書いていたのが「積極性」でした。
何故こんなにも積極性を重要視するのかというと、保育ではチャレンジすることがとても必要になってくるからです。

その保育園の保育目標などにもよると思いますが『やる気を育てる』ということを掲げているところも多くありますよね。
保育士さんがチャレンジしない人だったら子どももチャレンジしなくなります。
失敗しても良いんです。
保育は一回だけで終わりということにはなりませんから。
失敗してしまったら今度は違う方法でアプローチして、新しい方法を試せます。
こういった積み重ねこそが保育の経験になり、保育士として成長していけるようになるのです。
今、あなたを指導している先輩保育士も同じ経験を積んで今になっています。

設定保育で「できるかな?できないかな?」と悩んでしまうようなものも、よし、1回やってみよう!という気持ちでトライしてみましょう。
もちろん事前に複数担任なら先輩保育士さんに相談しておくことも大切です。
そこで「それは絶対にできない。」と言われれば辞めておきましょう。
対応年齢が違ったり、日常保育にするには大変なことなのかもしれませんよ。

 

第3位「笑顔や明るさ!」

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保育士さんの武器というものがあります。
それはとにかく『笑顔』です。

保護者対応の時もそうですが、子ども相手にいつも暗い顔をしている保育士さんを果たして子どもたちは魅力的だと思うでしょうか?
どんなに悲しいこと、辛いことがあってもいつまでもその気持ちを仕事に持ち込んではいけません。
中には笑顔の練習をする保育士さんもいるようですよ。

新人保育士さんというのは、他の保育士さんたちも、「どんな人かな?」と興味を持っています。
この時に、いつもハツラツとしている人と、ちょっと困った顔をしている人。
どちらが良いでしょうか?
やっぱり笑顔の保育士さんですよね。
頑張って、という表現はおかしいかもしれませんが、笑顔を武器にできればそれだけで何十倍も得することがありますよ。

 

私の体験談をご紹介します。

ある日、担任をしているクラスの保護者から相談を受けました。
内容は子どもに関することでした。
保護者対応をし、最後に「先生に相談してやっぱり良かった。いつもニコニコしてるし相談しても落ち込まないんじゃないかと思ったから。」と言われたんです。
同じ内容のことを同じように話したとしても、印象の悪い人から言われると落ち込んでしまったり、苛立ちを感じたりすることってありますよね。

そういったことを防ぐためにも、保育士の笑顔は大切なんです。

 

第2位「わからないことはなんでも聞く!」

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新人保育士が口うるさく言われるのは「分からないなら聞きなさい。」ということです。
保育現場の同僚はあなたが最初から全てを完璧に行き届いた保育ができることを期待してはいません。

少しキツイ表現になるかもしれませんが、新人保育士なんだからそれは当然なんです。
だから、あなたが新人保育士から2年目保育士に成長するために先輩保育士はいます。
保育中というのは、リアルタイムで動いています。
デスクワークのように止まったりしてはくれません。
だからこそ、先輩保育士に聞かなくてはいけないのです。

 

例えば、保育中に迷うこと。

「この子にはこんな声かけで良かったのかな?もっと他に方法があったんじゃないのかな?」
「こんなこと言われたけど、今からして良いことかな?」
「この制作物を作りたいけど、素材は何でも良いのかな?」

ちょっと考えただけでもこんな感じの事が思い浮かんできます。
これら全ての事は先輩保育士に聞いても何にも問題ありません。
もちろん、何度も何度も同じことを聞いて進歩がなければ先輩保育士から指導を受けますが迷った時には自分で勝手に判断せずに支持を仰ぐというのが新人保育士の鉄則です。

 

第1位「やる気と元気!」

新人保育士に求めることで圧倒的第1位は「やる気と元気!!」です。
新人のうちは毎日の保育の準備、反省、制作物、書類・・・と目が回るような忙しさを感じます。
当然毎日ヘトヘト。
家に帰っても眠るだけなんてこともあるかもしれません。

しかしそれを現場に持ち込んではNGです。
なんせ仕事量はあなただけが特別多いということではないからです。
先輩保育士が余裕に見えるのはある程度仕事をこなすコツを掴んでいるからです。
これはそれぞれに独自のコツがありますのであなたも経験を積んでいくうちに見つけることでしょう。
ですから、やる気と元気を持って保育現場に出勤するだけで「頑張ってるな。」という評価に繋がるのです。

仕事中に元気もやる気もない人とは一緒に仕事をしたいとは思いませんよね。
働きはじめのころは慣れるまで心も体もキツイと思いますが、頑張って乗り切って下さい。



現役保育士さんも元々は新人保育士でした。

私もそうです。
新人保育士時代は自分でも思い出すのも恥ずかしいようなエピソードがたくさんあります。

しかしそれを乗り越えて行けたのは、今思えば働く環境が良かったから、としか言いようがありません。是非、先輩保育士を頼って信頼関係を結ぶことができるようにしてみてはいかがでしょうか?

記事公開日:2019.04.15

記事更新日:2019.04.15