2019.02.28

保育士にオススメ!幼児向け絵本:『そらまめくんのベッド』
タイトル:『そらまめくんのベッド』
対象年齢:3~5歳児
作者・絵:なかや みわ
出版社:福音館書店
☆おはなし☆
そらまめくんの宝物はこのベッド。
朝が来て、そらまめくんが飛び起きると、えだまめくんがやってきていいました。
「そらまめくん、ぼくもこのベッドで眠らせておくれよ」
「だめ、だめ。これはぼくの宝物だもの」
そらまめくんは困った顔でいいました。
すると次に、グリンピースの兄弟がやってきて、同じように「ベッドで眠らせてほしい」といいましたが、そらまめくんは断ります。
他にもさやえんどうくんもピーナッツくんもやってきては、そらまめくんにお願いをしますが、そらまめくんは自分のベッドを誰にも使わせようとしません。
そんなある日・・・・あっ!ベッドがない!
そらまめくんは慌ててベッドを探しました。
「ない、ない。どこにもないよー。」
そらまめくんは、えだまめくんやグリンピースのきょうだい、さやいんげんさんやピーナッツくんにも聞きましたが、みんなは「知らないよ」と口々にいいました。
そらまめくんは「ぼくの寝床がないよー」と困っていましたが、みんなは「ぼくらにベッドを貸してくれなかったじゃないか」といいました。
でもみんなはだんだんそらまめくんがかわいそうに感じて、「よし、じゃあぼくたちのベッドを貸してあげよう」といって、みんなのベッドを持ってきてくれました。しかしみんなのベッドはそらまめくんには合いませんでした。
何日も何日も探しても見つからないベッド。「もう疲れたよ」とそらまめくんが呟いたとき・・・・・
わっ!
なんと、うずらがそらまめくんのベッドの上にのっかっています。
「そうか、あのベッドでたまごを温めているのか」
それからそらまめくんは来る日も来る日もベッドを見張っていました。で
も、そのうちにたまごの方が気になってきました。
そんなある日、「おや?」そらまめくんは目を丸くしました。
「やったー!ぼくのふわふわベッドでひよこが生まれたー」と得意になっていいました。
そらまめくんは嬉しそうにベッドを持って帰り、おともだちみんなで、お祝いのパーティーをしました。
そのあと、そらまめくんはみんなを自分のふわふわベッドに招待しました。
「おやすみなさい。みんなぐっすり眠ってね。」
☆オススメポイント☆
大人気作品の『そらまめのベッド』は、”くれよんのくろくんシリーズ”でも大人気の「なかや みわ」さんの作品です。
絵本の中のイラストは見ているだけでも、なんだか落ち着くタッチが印象的な絵本で、物語も、お友だちとの絆やそらまめくんの優しい姿が可愛らしく描かれています。
☆読み方のコツ☆
この絵本には一場面での登場する役が多いため、少しずつ声色を変えるように意識してみるのがオススメです!
また、絵本を見ながら何がどの豆なのかわかるように、登場するキャラクターを指差しながら、読んでみましょう!
▼秋~冬におすすめの絵本
・てぶくろ(幼児向け絵本)
・おふとんかけたら(乳児向け絵本)
・ばばばあちゃんのやきいもたいかい(幼児向け絵本)
・もったいないばあさん(幼児向け絵本)
・かぜひいた(3~5歳児向け絵本)
・ハロウィンのランプ(幼児向け絵本)
・おやおや、おやさい(幼児向け絵本)
・さつまのおいも(1~3歳児向け絵本)
・おおきなおおきなおいも(幼児向け絵本)
・さかさことばでうんどうかい(4~5歳児向け絵本)
記事公開日:2019.02.28
記事更新日:2019.02.28