OHANA | 保育士メディア|見えないところにある保育士の苦労

search SEARCH

2018.12.28

見えないところにある保育士の苦労

意外と知られない保育士の苦労

子どもが好きな人が毎日子どもと遊んで世話をする仕事と思われがちな保育士の仕事。好きな仕事をやっていそうというイメージが強い職業の1つでもあります。確かに、好きでないと続かない仕事ですが、保育士の仕事には知られざる苦労があるのです。子どもと接する場面にもありますし、それ以外のところでも起こり得ます。

では、保育士の仕事で苦労する点とはどのようなところでしょうか。

見えないところに苦労がたくさん

保育士と言われて想像しやすいイメージとは、いつもにこやかで楽しそうで、子どもたちとご機嫌に遊んだり一時的に預かって面倒を見たりというものです。確かにそれは間違いではないのですが、その中にも、そして何よりそこに見えていない業務の部分でも大変なところがたくさんあるのです。

考えれば何となくわかるところから、この職種の業界事情を知らないとわからないところまで性質は異なりますが、1つ言えるのは、「保育士は好きな子ども相手の楽な仕事」という認識が大きく間違っているということです。

業界の特徴からくる独自の苦労

子ども

保育士とは、幼稚園教諭とも小学校教員ともまた違う特殊な職業です。保育士の業界でしか起こり得ないことや、その仕組みだからこそ感じる苦労が多くあります
つまり、他の職種に就いている方にはこの業界の内部が想像しにくく、実際保育士として苦労を抱えている方も保育士以外の方には理解されにくいという面でも悩んでいることもあるのです。

 

保育士でないと共有できない苦労であるものの、職場でそんな悩みを聞いてくれる環境であればよいですがそううまくはいかないケースもあるようで、現役保育士の悩みは尽きません。

保育士の苦労で主なもの

では、具体的に保育士の仕事とはどのような部分が大変なのでしょうか。
私たちが想像しづらい裏の部分で苦労をなさっている保育士の先生はたくさんおられます。もし保育士を目指しているなら、ただ子どもが好きということだけではなく、こうした苦労があることをきちんと理解しておいた上で志しましょう。

鋭い注意力が必要

子どものおもちゃただ子どもと遊んでいればよいのではなくて、遊びの時間にしても何にしても、自分が担当している子どもたち全ての様子がわかるように広く目を配っておく必要があります。どこかに集中しすぎてある一端がおろそかになっていると、そこで子どもがトラブルや事故を起こしてしまったときに大変なことになりますし、そうしたときにとっさの処置や柔軟な対応ができないと意味がありません。
保育士は子どもの遊び相手ではなく監督者である自覚が必要なのです。

常に気を張って広い視点でその場を監視することが求められ、何らかの問題が起きる前に予防する処置も必要ですし、問題が起きてしまったときの対応力も求められます。保育士は、子どもたちの両親に代わって保護監督を行う立場ということです。

保護者との関わりが難しい

保育士の相手は子どもであると同時に、その親でもあります。親にもいろいろな方がおり、場合によっては自分の子どもしか見えていないような厄介な方がおられるのも事実です。いわゆるモンスターペアレントと言われるもので、何かと首を突っ込んできたり、保育の方針に難癖をつけてきたりすることもあります。

それがもっともな意見ならよいですが、自分の子どもを特別扱いしろといったような要望であると、当然受け入れるわけにはいきません。その旨をしっかり親に説明して納得を求めることが必要です。しかし、そこで納得が得られずに決裂してしまうことも考えられ、厳しくなじられることもあると言います。

具体的には、

・子どもの喧嘩で先に手を出した子供の親が謝罪せずに相手の子どもと親、そして保育士を責める

・親同士の軋轢で、その子どもと合わせないように頼む

・家庭内などで問題があったときも保育園での指導に問題があると言われる

・運動会やお遊戯会で自分の子どもにだけいい場面を用意するように言われる

といったようなものです。

信じられないことも多々ありますが、実際にあり得るのが難しいところで、だからこそモンスターペアレントと言われているのです。
その他、そこまで行きすぎでなくても単純に子どもへの対応に関して問題があれば厳しい追及を受けることがあり、それぞれに対する強い精神力と根気強い説明を行うことが保育士には求められます。

職場内の関係が厳しいことがある

子どもや親に対する問題だけでなく、ときには職場内の関係性でも頭を悩ませることがあります。保育士は今も圧倒的に女性が多く、女の職場という雰囲気を持っているところが大半です。そこには独特の軋轢が生まれることがあり、ときにねたまれたり理不尽に辛く当たられたりすることも日常茶飯事です。

また、直接自分には影響がなくても、その職場で力を持っている保育士同士が対立し、それぞれの派閥ができてしまうのもよくある話。場合によっては、どの派閥につくか、また他の派閥の保育士と接することを牽制されるなどの抑圧を受けることもあります。

他の保育士に目を付けられてしまうと、重要な連絡事項を伝達してもらえないといったような陰湿なケースも存在しますが、全てがそうではないことから、厳しい職場に当たるかどうかは運とも言えます

体力が必要

意外と見落としがちなのが、保育士は体力仕事であるということです。乳児を抱えるクラスでも子ども2人を同時に抱きかかえたり、動ける年代の子どものクラスではあちこちに走り回る子供についていったり、各種遊具やイベント設営なども必要となったりなど、体力が弱いとなかなか業務自体が進められないという問題もあります。

また、子どもが遊ぶためのおもちゃや掲示物など、保育の時間外に行う作業も多く、ときには家に持ち帰って遅くまで作成に追われることも。自分の時間を削られるという意味でも消耗を余儀なくされる仕事でもあります。

陰で奮闘している保育士

このように、保育士の仕事のイメージに隠れたところで苦労がたくさんある保育士の仕事。こういった問題を抱えながらそれでも続けていくには、やはり最終的には子供が好きで子どものために働きたいという気持ちを強く持てることが大切です。
子どもを守り、健やかに成長させたいという情熱と、ときに冷静に客観的に視点を持つことが必要ともなります。

記事公開日:2018.12.28

記事更新日:2018.12.28