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2019.06.03

女性のお悩み【月経前症候群の特徴と対処法や治療法について】

女性のお悩み【月経前症候群の特徴と対処法や治療法について】

月経が始まる前になると、体調が崩れがちになったり、訳もなくイライラしたりすることはありませんでしょうか。もしかしたらそのような症状が出ている場合、月経前症候群を発症しているのかもしれません。

女性の多くに見られる月経前症候群ですが、ハッキリとした原因はいまだに分かっていません。そのため、月経前症候群への対処法が重要となります。また治療法についても取り上げたいと思います。


(目次)
1.月経前症候群ってなに?
2.月経前症候群の原因
3.月経前症候群の特徴
  3-1.身体的症状
  3-2.精神的症状
4.月経前症候群の治療法
  4-1.排卵抑制療法
  4-2.薬による対症療法
  4-3.漢方治療
5.月経前症候群への対処法
  5-1.ストレスを管理する
  5-2.生活習慣を改善する
  5-3.月経のリズムを把握する
6.まとめ


1.月経前症候群ってなに?

月経のことを一般的には整理などと呼んでいますが、月経前症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。まずは月経前症候群について、その原因や特徴を見ていきたいと思います。

2.月経前症候群の原因

月経前症状群は英語の頭文字をとって「PMS(premenstrual syndrome)と呼ばれることもある、婦人科系の症候群です。その名の通り、月経前に何らかの不具合が現れる疾患で、月経の開始とともに症状は消失します。

では、月経前症候群の原因が何なのかというと、実はいまだにはっきりとした原因が分かっていません。月経前後でホルモンバランスに変化が見られるため、ホルモンがなにかしら影響しているのではないかと考えられています。

というのも、月経前は女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの分泌量が増加し、月経がはじまると黄体ホルモンの分泌量が減少するからです。

ただホルモンバランスはストレスの影響を受けることも分かっており、ホルモンバランスの乱れだけで月経前症候群を発症するわけでなく、ストレスをはじめとした多くのリスクファクター(危険因子)が関わっていると考えられています。

3.月経前症候群の特徴

それでは月経前症候群の特徴について見ていきたいと思います。月経前症候群の特徴としては、身体的症状と精神的症状の2つがあげられています。

3-1.身体的症状

「子宮 フリー画像」の画像検索結果

月経前症候群の特徴の1つが身体的症状です。月経前になると腹痛や腰痛がひどくなったり、肩こりや頭痛がひどくなったりする女性は多いのではないでしょうか。

また身体がむくんだり疲れやすくなったり、睡眠の質が低下したりお肌が荒れたといった、さまざまな身体的症状が表れます。

3-2.精神的症状

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精神的症状も月経前症候群の特徴の1つです。月経前になると訳もなくイライラしたり、精神的に不安定になったりする女性もいらっしゃるのではないでしょうか。

逆に頭がうまく働かなくてボーッとしたり、集中力が低下してつまらないミスをしたりするケースもあります。また睡眠の質が低下して朝起きられなかったり、夜になっても寝付けなかったりします。

4.月経前症候群の治療法

月経前症候群は女性であれば多かれ少なかれ、誰にでも見られる疾患ともいえます。ただ日常生活に支障をきたすような場合、以下のような治療法が選択されるケースもあります。

4-1.排卵抑制療法

月経前症候群の治療は、基本的に治療薬を用いておこなうのが一般的です。そのうちの1つが排卵抑制療法と呼ばれる治療法です。

排卵抑制治療法はその名の通り、低用量ピルなどの経口避妊薬を用いて、排卵を抑制する治療法です。排卵を抑制することでホルモンバランスの変動を抑制し、症状を抑えることが可能となります。

低用量ピルのメリットの1つが、副作用が少ないという点です。また服用をやめるとすぐに排卵が回復するため、今後の妊娠を望む人にとっても比較的安全な治療法となっています。

4-2.薬による対症療法

月経前症候群の治療法としては、症状に対する対症療法もあげられます。月経前症候群にともなって、どこかに痛みが出るのであれば、それに応じた鎮痛剤が処方されることとなります。

また月経前症候群にともなって精神的に不安定になったり、イライラしたりするような場合には、向精神薬や抗不安薬といった精神安定剤が処方されるケースもあります。

4-3.漢方治療

婦人科系の疾患を専門としているレディースクリニックの中には、漢方薬を用いて月経前症候群の改善を図るところもあります。

月経前症候群に対して用いられる漢方薬としては、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」などがあげられています。

5.月経前症候群への対処法

月経前症候群の原因はよく分かっていませんが、心身の健康状態が関わっていると考えられています。そのため、生活習慣の見直しやストレス管理が重要となります。

5-1.ストレスを管理する

月経前症候群に限らず、ほとんどすべての病気のリスクファクターとしてストレスの存在があげられます。東洋医学では「ストレスは万病のもと」というくらいなので、たまにはストレスを発散させるべく、趣味に没頭したり身体を動かしたりしましょう。

5-2.生活習慣を改善する

生活習慣の改善も月経前症候群の症状緩和につなげることが期待できます。特にアルコールやたばこは月経前症候群のリスクファクターとなるので、症状が重いときには控えるようにしましょう。

5-3.月経のリズムを把握する

月経前症候群への対処法としては、月経のリズムを把握することもあげられます。いつ月経が来るかが分かっていれば、心の準備もできるというものです。

6.まとめ

月経前症候群というと重大な病気かと思いがちですが、月経のある女性であれば、多かれ少なかれ誰にでも見られるものです。少しでも快適な月経前を過ごすためにも、一度、月経周期や生活習慣を見直してみましょう。

 

 

記事公開日:2019.06.03

記事更新日:2019.06.03