2019.03.22
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『おべんともって』
タイトル:『おべんともって』
対象年齢:3~5歳児
作者:森山 京
絵:片山 健
出版社:偕成社
☆おはなし☆
くまさんはかごを持ってどこかにお出かけに出かけます。くまさんは歩いている最中、かごの中を何度も嬉しそうに覗いきました。
歩いているときつねさんに会いました。
きつねさんはくまさんに「何持っているの?」と聞くと、くまさんは「お弁当だよ、お父さんのところに行くの」と答えました。
今度はくまさんがきつねさんに「どこに行くの?」と聞くと、きつねさんは「山ブドウを取りに行くところ!おかあさんにジュース作ってもらうの」と答えました。
2人は「ばいばい」とお別れをいうと、それぞれ別の方向に歩いていきました。
今度はおさるさんに会いました。おさるさんは木登りをしていて、くまさんを木の上に誘いましたが、
くまさんは「今度にするよ。ぼく、おとうさんにお弁当を持っていくところだから」といって、おさるさんに手を振ってまた歩き始めました。
しばらく歩くと小川まで出ました。
小川の上には赤とんぼがたくさん飛んでます。くまさんは赤とんぼに「どこまでいくの?」といって、赤とんぼを見上げて走り出しました。
するとその途端、くまさんは足が滑って川岸から落っこちそうになってしまいました。しかし、川岸にいたたぬきのおじさんがくまさんを引っ張り上げてくれたので、くまさんは濡れずにすみました。くまさんは持っていたかごを覗いて、「あ~よかった」とお弁当を確認しました。
くまさんが嬉しそうにかごを覗いているのを見ると、たぬきのおじさんは「よそ見をしないで行くんだよ」といいました。くまさんはたぬきのおじさんにお礼をいって、また林へ向かいました。
林の近くでウサギのおばあさんに会いました。ウサギのおばあさんはお花を摘んで、ドライフラワーをつくっているところでした。くまさんはきれいなお花を見ると、目を真ん丸くしてみとれました。
くまさんはウサギのおばあさんにお父さんとお昼を一緒に食べることを嬉しそうに話して、お別れをいいました。
林に着くと、お父さんの姿が見えました。
くまさんとお父さんは切り株に座って、お弁当を食べ始めました。
「おいしいね」「遠足に来たみたいだね」とくまさんとお父さんは話しながら、楽しそうにお昼を食べました。
お腹がいっぱいになると、くまさんとお父さんは、草原に寝転がりました。
そしてくまさんはここに来るまでの話をしました。お父さんは面白そうに、くまさんの話に聞き入りました。
しばらくすると、お父さんは「もう一仕事だ!」と立ち上がりました。くまさんは「ぼくは林の探検だ」といって、かごを持って歩き始めました。
くまさんは林の中でどんぐりを見つけました。
そこへ野ネズミさんが通りかかったので、「一緒に遊ぼうよ」と誘いましたが、野ネズミは「今日はだめ」といって、ちょろちょろ歩いていってしまいました。
次にくまさんはきのこを見つけました。
そこへリスさんがやってきたので、くまさんは遊びに誘いましたが、リスさんは「また今度ね」といって、するする木の上へ登っていきました。
林の中はキレイな落ち葉がたくさん。くまさんは落ち葉をすくって、高く積み上げ、落ち葉の山をつくりました。
するとくまさんは山に飛び乗りました。落ち葉の山は崩れて落ち葉の布団に横になり、くまさんは落ち葉にもぐりこむと「いいきもち」とあくびをしました。
するとそこへ、野ネズミさんやリスさん、気がつくときつねさんやおさるさんも落ち葉の中でスヤスヤ眠っていました。
そこへ「うちへ帰るよ!」とお父さんが呼びにきたので目を覚ましたくまさんは、落ち葉の布団を見渡すと、そこには誰もいませんでした。
くまさんは「ぼく夢をみていたんだ!」といって、真っ赤かな夕焼けを見ながらお父さんとうちに帰りました。
そのとき、くまさんのかごの中には、おかあさんへのお土産の真っ赤かのもみじの葉っぱがありました。
☆オススメポイント☆
この絵本は、秋の時期にぴったりのお話しです。保育園でお散歩に行った際に、秋らしい季節を感じられるようにこの絵本を子どもたちに読み聞かせをするのがオススメです♪
さらにお散歩に行った際には、絵本にも出てきた場面のように落ち葉の山を作って、子どもたちと遊ぶのもいいですね!
☆読み方のコツ☆
このお話しは比較的長いお話しです。そのため子どもたちが飽きてしまわないように、声に抑揚を大きくつけて読んでみましょう!
また登場する動物が多いため、その動物に合わせた声色をつけて、子どもたちが見ていて分かりやすくなるようにするのも読み方のコツです☆
記事公開日:2019.03.22
記事更新日:2019.03.20