2019.03.15
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『パパ、お月さまとって!』
タイトル:『パパ、お月さまとって』
対象年齢:3~5歳児
作者・絵:エリック・カール
訳:もり ひさし
出版社:偕成社
☆おはなし☆
丘の上に住むモニカとパパ。
ある晩、モニカがベッドに行こうとすると、窓からおつきさまが見えました。
そのおつきさまはとても近くにあるように見えたので、モニカは「おつきさまと遊びたいな」といって、パパに肩車をされながらおつきさまの方に手を伸ばしました。しかし、モニカが手をいっぱいに伸ばしても、おつきさまには届きません。
するとモニカは、「パパ、おつきさまとって」とパパにいいました。
そこでパパは、ながーいはしごを持ってきて、たかーいたかい山へ運んでいきました。
ながーいはしごを、たかーい山のてっぺんに立てて、パパは上へ上へとおつきさまの方へ登っていきました。
おつきさまについたパパは、「娘のモニカがあんたと遊びたがっているんだ」とおつきさまにいいました。
大きなおつきさまを見たパパは、「でも持って帰るにはちょっと大きすぎるなぁ」いうと、おつきさまが答えました。
「わたしは毎晩少しずつ小さくなっていくんですよ。ちょうどよい大きさになった時、連れて行ってくださいな」
しばらくすると、おつきさまは本当にだんだん小さく小さくなっていきました。
おつきさまがちょうどよい大きさになると、パパはおつきさまを持って、下へ下へと降りて、モニカにおつきさまを渡しにいきました。
「ほおら、おつきさまだよ。モニカ」といってモニカにおつきさまを渡すと、モニカは「パパありがとう」といって、おつきさまと一緒に飛んだり踊ったり、抱きしめたり、高く投げたりして遊び、喜びました。
その間おつきさまは小さく小さくなり続け、ポッっ消えてしまいました。
それから少し経ったある晩のこと。
モニカが空を見ると、細い銀色のおつきさまがまた浮かんでいるのを見つけました。
そしておつきさまは毎晩少しずつ大きく、大きく大きく、大きくなりました。
☆オススメポイント☆
この絵本は幼児向けの仕掛け絵本です。
幼児の絵本になると、仕掛けのある絵本が少なくなってきます。
そのため幼児向きの仕掛け絵本は子どもたちにも大人気の一冊になること間違いなしです!!
一つの物語がありながらも、仕掛けを楽しみながら楽しめる絵本になっています☆
子どもたちとページごとの仕掛けを楽しみながら読んでみてください!
☆読み方のコツ☆
この絵本にはページをめくるごとに仕掛けがたくさんあり、その仕掛けは絵本の中の台詞とリンクしています☆
例えば、おつきさまが大きくなっていく場面では、1枚のページがどんどん大きく大きく広がっていきます。
そのため、子どもたちに読み聞かせをする際には、それに合わせて声量を大きくしていく読み方をするのがオススメです♪
子どもたちは驚きながらも絵本の世界に入り込むことが出来るでしょう!
▼幼児におすすめ絵本はこちら
・ともだちや(幼児向け絵本)
・くれよんのくろくん(4・5歳児向け絵本)
・月ようびはなにたべる?(0~5歳児向け絵本)
・からすのパンやさん(4・5歳児向け絵本)
記事公開日:2019.03.15
記事更新日:2019.03.14