2019.01.18
保育士にオススメ!幼児向け絵本:『もったいないばあさん』
タイトル:『もったいないばあさん』
対象年齢:3~5歳児
作・絵:真珠 まりこ
出版社:講談社
☆おはなし☆
お皿の上の食べ残し、おちゃわんについたごはんつぶ・・・
遠くから「もったいない」ともったいないばあさんがやってきます。
そしてそれを見るやら、「もったいない、もったいない。」といって、ぱくぱく・ごくごく・ぺろぺろ、食べ残しを食べるもったいないばあさん。
「あら、まだこんなところにもいっぱいついていて、もったいなーい!」と、男の子の顔についたごはんつぶまでペロペロ舐め始めたのです。
「じゃーじゃー水の出しっぱなしはもったいない!」
「コップ1杯で足りるだろ。もったいない!」
歯磨きをしている時にも、もったいないばあさんがやってきます。
沢山注意をされて、泣き出した男の子。
すると今度は「おやおや、涙がもったいない。」と、もったいないばあさん。
他にも、もったいないことをすれば、すぐに「もたいなーい!」といって
もったいないばあさんが飛んできます。
でも、もったいないばあさんは、「もったいない。」といって注意するだけじゃないんです。
工夫すれば、まだまだ使えるということも、沢山たくさん教えてくれるのです。
こうして今日も一日いっぱい「もったいない!」といって
もったいないばあさんは帰っていきました。
「もったいな~い、もったいな~い。」もったいないことしてないかい?
最後に、もったいないばあさんの声が響きます。
☆オススメポイント☆
表紙をめくると、「もったいないばあさんが くるよ」と書いてあり、そこからドキドキ・ハラハラが始まります。
すごい迫力で強烈なキャラクターのもったいないばあさんなので、はじめはちょっぴり怖い印象もありますが、昔の人ならではの知恵を見て、工夫次第で“もったいない”事を減らせる事を知っていくことで、主人公の男の子のように、ワクワクささえ感じるようになってきます。
「もったいないってどういう意味?」という子も中にはいるでしょう。
もったいないばあさんを通して、物を大切にする心が自然に育つ、素敵な絵本です!
☆読み方のコツ☆
もったいないばあさんは、絵からしても、強烈なキャラクター。
声は、若干低いしわがれた様な、そしておばけのような声にしてもよいでしょう。
最初は怖くても、最後にはおもしろおかしく子どもも一緒に「もったいな~い。」というセリフ楽しみます。
きっと身近な生活に視点を当てているので、子どもたちも思い当たる節が沢山あるはず。
ゆっくりページをめくっていくことで、考えながらじっくり読み進めていくことができます。
絵本を読んだ後には、「先生、冷房のつっけぱなし、もったいないよ。」、「お母さん、ティッシュまだ使えるよ、もったいな~い!」などと、
大人が指摘されるほどになってしまうことも。
子どもはもちろん、大人も資源の大切さを気付かされます。
▼おすすめ絵本はこちら
・ぐるんぱのようちえん(3~5歳児向け絵本)
・たまごにいちゃん(3~5歳児向け絵本)
・もうぬげない(幼児向け絵本)
記事公開日:2019.01.18
記事更新日:2019.01.17